1. いちご「まりひめ」の味や特徴
まりひめはどのようないちごか紹介していこう。
和歌山生まれのまりひめ
まりひめとは、和歌山県が2010年に登録したオリジナル品種のいちごである。早生で実の付きのよいジューシーな章姫と、コクのある甘みが特徴のさちのかの交配からできた品種だ。まりひめという名は県の民芸品である「紀州てまり」のようなかわいらしさで愛されるよう付けられた。まりひめの栽培は和歌山県内のみと限定されており、県内のいちご栽培の約6割がまりひめを占めている。
まりひめの魅力は強い甘み
まりひめは果実が大きく、キレイな円錐形をしている。つやのある鮮やかな赤で、果肉まで赤い。親である章姫のジューシーさと、さちのかのコクのある甘みを兼ね備えたまりひめは、糖度9度以上の強い甘みとほどよい酸味が特徴のいちごだ。旬の時期は1~3月だが、収穫時期は12~5月頃。章姫の早生の特徴を生かしてほかの品種より少し早めの時期から収穫できる。
2. いちご「まりひめ」の値段
ここではまりひめはどこで入手できるか紹介しよう。
まりひめは通販サイトで購入できる
前述したとおり、和歌山県でしかまりひめを栽培することができない。ほかの地域で入手するには、通販サイトで購入するのがいいだろう。通販サイトに出店している和歌山県の産物を取り扱う店舗では、まりひめを栽培している農家と契約して販売をしている。または、三越伊勢丹グループのオンラインストアでも取り扱いがある。
ふるさと納税のお礼品として入手できる
和歌山県以外で入手が難しいまりひめは、ふるさと納税のお礼品として入手することもできる。和歌山県内の多くの市町がまりひめをお礼品として出している。ふるさと納税であれば和歌山県を応援しながら産地直送のまりひめを味わうことができる。
3. 「まりひめ」を贅沢に使ったいちご大福
そのまま食べても美味しいまりひめのほかの楽しみ方を紹介する。
和歌山県にはまりひめを使ったいちご大福がある
いちごはそのまま食べても美味しいが、いちご大福として食べるのもまた違う美味しさがあるものだ。和歌山県の和菓子店で期間限定商品としていちご大福が販売されている。室町時代から続く総本家駿河屋では、毎年春限定商品としてまりひめを使ったいちご大福を製造、販売。こしのあるこだわりの大福餅と練乳入りのミルク餡でいちごが見えるように包み、まりひめが着物を羽織っているかのように仕上げている。ほかにも、うすかわ饅頭儀平でもいちごと相性のよい生クリームを入れた生いちご大福を製造、販売している。和歌山県に足を運んだ際にはぜひ食べてみたいものである。
4. 「まりひめ」のいちご狩り農場
まりひめを思う存分楽しむならいちご狩りもいいだろう。
まりひめを楽しめるいちご狩り農園
和歌山県内にはいちご狩りを楽しめる農園が多く、1~5月に収穫できる。県内で最初にいちご栽培を始め、生産量も県内1位である紀ノ川市にある貴志川観光いちご狩り園は、時間無制限でまりひめが食べ放題だ。御坊市の農園紀の国では、立って食べることができる高設栽培でいちご狩りを楽しめる。まりひめのほかにも、章姫も食べることができ、味比べもできる。採れたてのまりひめを思う存分楽しめるとは贅沢だ。美味しいまりひめは、小さな種の周りが弾けそうなほど膨らんでいて、がくが実から反っている。膨らみがあるほど果汁が多く、がくが反っているほど甘みが強い傾向にあるのだ。いちご狩りに行く際には参考にするといいだろう。
5. いちご「まりひめ」の苗や育て方
ここではまりひめはどのようにして育てるのかみていく。
まりひめの栽培はどのようにしているか
9月中~下旬にかけて苗を植え、12月上旬~5月中旬頃までの長期で収穫できるいちごだ。約4割の農家がハウス栽培をしており、ほかの品種より少し低めの温度で育てる。低温でじっくり育てることで味が濃くさらに甘みが増す。まりひめの特徴を活かせるよう、できるだけ熟した状態で収穫をしている。
まりひめは和歌山県内だけで育てられている
前述にもあるようにまりひめは和歌山県のオリジナル品種のため、和歌山県いちご生産組合連合会所属のいちご農家のみが栽培できる。そのため、ほかの品種のいちごのように苗を購入して自宅での栽培はできないようだ。
結論
和歌山県だけで栽培されている甘くて美味しいいちご「まりひめ」。通販やふるさと納税で入手して家庭でもまりひめを味わうことができる。親である章姫やさちのかと味比べしながら食べてみるのもいいだろう。和歌山県に足を運んだ際には、いちご大福やいちご狩りでまりひめを堪能してほしい。高価ないちごではあるが一度食べてみる価値はありそうだ。
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