1. スプラウトニンニクとはどんな野菜?
スプラウトニンニクは、新芽が出て10~15cmほど成長した頃のニンニクを収穫したものだ。ガーリックスプラウトとも呼ばれる。
まるごと食べられる
新芽、葉の部分から根っこまでのすべてを食べられるのも、スプラウトニンニクの特徴。また、一般的なニンニクのように皮をむく必要もない。まるごと食べられる野菜のため、さまざまな食べ方を楽しむことができる。
栄養が豊富
スプラウトの状態で野菜を食べることには、豊富な栄養を摂取できるというメリットがある。植物は発芽し成長し始めた頃、ビタミンなどの栄養成分を合成するようになる。その後成長していく過程で、その栄養分が使われるため減少していくのだ。大きなニンニクに育つ前のスプラウトニンニクは、最も栄養を蓄えた状態なのである。
ニンニク特有のにおいが少ない
一般的なニンニクはにおいが強く、それが美味しさの特徴である反面、エチケット面で気になる人もいるだろう。一方スプラウトニンニクは、においが弱く残りにくいため、気にせず食べることができる。
2. スプラウトニンニクは家で栽培できる!水耕栽培方法は?
スプラウトニンニクを食べてみたいと思ったら、自宅での栽培に挑戦してみよう。プランターなどで育てることもできるが、水耕栽培がおすすめだ。植え付けから10日ほどで収穫できるというスピーディーさも魅力的である。
ニンニクを発芽させる
スプラウトニンニクは、一般的なニンニクを発芽させるという方法で気軽に栽培できる。球根として使用するニンニクは、市販のものでよい。ただし、収穫から販売まで時間がかかるものは、発芽しないよう処理されている場合がある。外皮がむかれたものや冷凍されたものだけでなく、収穫したてで乾燥していないニンニクからも発芽しない。そのため、直売所などで販売されている一般的なニンニクを選ぶとよいだろう。
水耕栽培キットを使用
スプラウトニンニクを栽培する際には、市販の水耕栽培キットを使用すると初心者でも簡単に育てられる。
スプラウトニンニクの育て方
水耕栽培キットのパネルやスポンジの穴に、皮をむいて一片ずつにばらしたニンニクをセットする。上部の尖ったほうから発芽するため、必ず上向きに入れよう。水は、ニンニクの根が生えてくる部分が触れるよう、ケースに入れる。ケースが付属されていない場合は、根が伸びる余裕のある深さの容器を用意しよう。植え付け後、発芽してから葉が5~10cmほどにまで伸びたら食べごろだ。
3. スプラウトニンニクの美味しい食べ方は?
水耕栽培したスプラウトニンニクが食べごろを迎えたら、ぜひさまざまな食べ方を楽しんでほしい。おすすめの美味しい食べ方を紹介する。
素揚げ
まず試してほしいのが、シンプルな素揚げ。洗って水気を拭き取ったスプラウトニンニクの葉の部分を持ち、150℃ほどに熱した油に球根の部分だけを浸ける。キツネ色になるまで揚げたら、葉の部分も油に入れて揚げる。葉は焦げやすいため、20秒程度で十分だ。ホクホクとした食感を楽しもう。
ホイル焼き
スプラウトニンニクをきのこやベーコンなどと一緒にホイルで包み焼きにする。
アヒージョ
タコや牡蠣などの魚介類と一緒にオイル煮にすると美味しい。
一般的なニンニクと同様にさまざまな料理に
ペペロンチーノや餃子の具、ガーリックチャーハンなど、ニンニクを使った定番料理にももちろん使える。葉から根まで食べられるため、緑色が料理の彩りにもなる。においが強くないため、たっぷり加えるのがおすすめだ。
結論
スプラウトニンニクはあまり一般的な野菜ではないが、市販のニンニクを水耕栽培すれば自分で育てて収穫することもできる。さまざまな食べ方ができて栄養面も優れているため、自宅での水耕栽培を試してみてはいかがだろう。
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