このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
節分の豆まきのルールを紹介!そもそもなんで豆まきするの?

節分の豆まきのルールを紹介!そもそもなんで豆まきするの?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2021年1月31日

節分の恒例行事としておなじみの豆まき。実は正式なルールがあるのをご存知だろうか?ルールを知らないで豆まきを行うと、せっかくの行事が、まったく無意味になってしまうどころか、逆に、災いを招く行為になってしまう場合も。そこで今回は、節分の豆まきの正式なルールについて紹介しよう。

  

1. なぜ節分に豆まきをする?

節分とは、本来は、季節の分け目のことで、立春、立夏、立秋、立冬の前日が該当する。とくに立春の前日の節分は、旧暦の新年の前日に該当するため、最も重要視され、節分といえば、立春の前日を意味するようになった。ちなみに、今年は暦の関係で珍しく2月2日に節分となり、なんと124年ぶりだそうだ。
節分の夜は、年越しすなわち、旧暦の大晦日の夜にあたる。陰陽道では、節分の夜は、新年との境目として、陰から陽への変わり目の日とされていた。このような陰から陽への変わり目には、普段は身を隠している鬼や魔物が、出現しやすいと考えられていた。
ちなみに、鬼という言葉は、陰陽の「陰(おん)」からきているといわれている。「陰」は、目に見えない邪気のことで、それがすなわち鬼のことでもあるようだ。災害や病気、飢饉など、人の力だけではどうにもならないことは、すべて鬼のしわざとされていた。
豆まきは、このような忌まわしい鬼を追い払うために、行われるようになった。では、いったい豆まきはいつから行われるようになったのだろうか?豆まきの始まりについてこれから一緒に見ていこう。

2. 節分の豆まきの始まり

豆まきは、「追儺(ついな)」と呼ばれている平安時代の宮中で行われた儀式が由来とされている。その追儺は、唐の時代の中国から、飛鳥時代の日本に伝わったようだ。その飛鳥時代である慶雲3年(西暦706年)に、当時流行った疫病を祓うための儀式が行われたことが続日本書紀に記載されているが、その儀式が、追儺の始まりと考えられている。
平安時代に入ると、追儺は、宮中行事として取り入れられた。平安時代に行われていた追儺は、鬼払いの役人が、宮中を「鬼やらい、鬼やらい」と唱えながら、桃の弓と葦の矢を持った群臣を引き連れて、目に見えない鬼を追い払っていたようだ。そのため、追儺は、「儺(おにやらい)」とも呼ばれている。
いまも、 平安神宮では、節分の行事とし、「大儺之儀(だいなのぎ)」が行われている。この儀式は、時代考証に基づいて、平安時代の宮中で行われた追儺を再現していて、作法や装束、祭具などすべて忠実に再現されていて、当時の様子を伺い知ることができる。
このように追儺は、最初は、弓矢などで鬼を追い払う儀式であったが、次第に、弓矢の代わりに豆をまくというスタイルに変わっていった。豆をまいて鬼を追い払うというスタイルは、室町時代から江戸時代にかけて庶民の間にも広まっていったようだ。

3. 豆まきの正式なルール

豆まきは福豆を使う

豆まきに使う豆は、福豆と呼ばれる大豆を炒ったものを使うのが正式なルールのようだ。三方と呼ばれる神様にお供えする器に入れ、豆まきの前日に神棚に供えておいた福豆を使用する。
豆を炒らずそのまま使用すると、まいた豆から芽が出ることがあり、縁起が悪いとタブーとされている。通常、節分用の豆は、すでに炒ってあるようだ。

豆まきの豆をまくのは家長

豆をまく人も決められていて、本来は、家長が豆をまくことになる。このほか、年男、年女、厄年の人が豆をまくとされる場合もある。

豆まきは夜に行う

鬼は、丑寅の刻(午前3時頃)に現れるとされているため、豆まきは、夜に行うのが正しいルールになる。

豆まきは一番奥の部屋から

豆まきは、一番奥の部屋から順番に行い、最後は玄関にまいて終了。そのときの口上は、「鬼は外、福は内」が一般的だが、地域によってかなり違いがある。

自分の年齢よりも1つ多い数の豆を食べる

豆まきの終了後に、豆を食べる。食べる豆の数は、通常、自分の年齢よりも1つ多く食べるが、これも地域によって異なる場合がある。

残った豆は福茶にする

残った豆は、健康長寿や無病息災を願いながら、福茶にして飲む。

結論

今回は、節分の豆まきの正式なルールについて紹介した。時代の変化や地域性で現在では異なったやり方が主流となっているところも多いだろう。とくに、口上は地域によってかなり違いが出てくるようだ。可能であれば、お住まいの地域の口上を確認してみよう。
この記事もCheck!
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2021年1月31日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧