1. 柿を冷凍するとどんなメリットがある?

柿の冷凍保存にはいくつかメリットがある。簡単に見ていこう。
渋抜きできる
柿の渋みの原因はタンニンだ。水溶性であるタンニンを渋抜きにより不溶性に変えれば、柿の甘みが目立ち美味しく食べられる。実は、柿の冷凍は渋抜きの方法のひとつなのだ。たとえば、多少渋みが残っている程度の柿なら、冷凍すれば甘みが増すため、食べやすくなる。ただ保存するだけで美味しさを増すことができるのだから、柿を冷凍保存するメリットは大きいといえる。
比較的長く保存できる
柿は、長く置いておくと熟しすぎ、実が崩れやすくなってしまう。また、腐敗やカビにより食べられなくなるおそれもある。常温や冷蔵庫である程度は保存できるが、長く保存するなら冷凍がおすすめだ。冷凍すると食感が変わるものの、美味しさは保てる。
2. 柿の冷凍方法は?解凍はどうする?

次に、柿の具体的な冷凍方法について見ていこう。
冷凍は手軽にできる
柿は、さまざまな状態で冷凍できる。たとえば、洗ってまるごと冷凍するのもよいし、食べやすい大きさに切ってから冷凍するのもよい。気を付けることは、なるべく空気に触れさせないことだ。
空気に触れると酸化が進んで劣化が早まるので、ラップで包み、できればさらにフリーザーバッグなどに入れ、空気を抜いてから冷凍庫に入れたい。この基本を守っていれば、あとは好みの形で保存すればよい。ただし、生の柿を冷凍すると食感が柔らかくなる。食感の変化を避けたいなら、常温や冷蔵庫での保存を検討しよう。
解凍はゆっくりと
冷凍した柿を解凍する際は、焦らず時間をかけるのが重要だ。電子レンジなどで加熱すると水分が出て、食感を損ねてしまう。自然解凍、あるいはフリーザーバッグの上から流水解凍などをして、ゆっくりと解凍しよう。それでも、冷凍で柔らかくなっている分、やや注意が必要だ。実の崩れなどを避けるなら、半解凍に留め、凍ったまま料理に使うなどがおすすめだ。
皮の有無は自由
柿を冷凍する際、必ずしも皮をむく必要はない。付けたまま冷凍し、食べる前に皮をむくのもよい。また、皮をむいてから冷凍し、すぐ食べられるようにするのもよい。なお、柿が熟して柔らかくなっている場合は、無理してむかずに皮付きのまま冷凍するのがおすすめだ。食べる際に手で皮を除くほうが簡単だろう。場合によっては、皮ごと食べてしまうのもアリだ。
3. 冷凍柿を使ったおすすめ料理法3選

冷凍した柿は、料理に使っても楽しめる。ここでは、簡単な使い方を見ていこう。
食感の柔らかさがポイント!
ポイントとなるのは、冷凍した柿の柔らかさだ。食感を活かして、生の柿とは違う使い方で楽しめる。また、渋抜きの作用で甘みが増すことも活かしたい。
シャーベット
凍らせて柔らかくなった柿は、半解凍の状態だとシャリシャリとした食感になる。そのため、そのままシャーベットとして食べることができるのだ。皮をむかずにまるごと冷凍した場合、ヘタの周りを水平に切って、皮を器代わりにしてそのまま食べられる。手間がかからないのでおすすめだ。もちろん、ほかの味を加えるなどのアレンジも可能だ。
スムージー
凍らせた柿はミキサーにもかけやすい。そこで、スムージーを作るのもおすすめだ。ほかの果物や野菜などを組み合わせ、栄養満点にしあげるのもよい。ヨーグルトなどを加えて、あっさりとした味にしても美味しい。
結論
柿を冷凍すると、長期保存できるだけではなく、ある程度の渋抜きも可能なのが嬉しい。食感が変わるのが難しいところだが、料理に活用する際のメリットともなる。冷凍の方法は簡単なので、保存に困ったときはもちろん、食べ方を変えたい場合などにも気軽に試してみてはどうだろうか。
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