1. トリュフオイルとは

トリュフは、フォアグラ、キャビアと並んで世界三大珍味に数えられる食材。その正体はキノコで、地中に埋まっている地下生菌と呼ばれるもの。和名は西洋松露。見つけるのが困難なこともあり、希少価値が非常に高く、高値で取引されている。トリュフの持ち味は何といっても香り。芳醇な香りは、料理に華やぎ、そして奥行き、高級感を与えてくれる。そのものを食べるというよりは、メイン食材と組み合わせて食べるのが基本である。
トリュフの種類
黒トリュフは、フランスが主な産地で、植物的な香りが高い。パスタや肉などにスライスしてトッピングにするのはもちろん、加熱にも向いているのでオムレツやソース、スープなどに加えられることもある。白トリュフは、イタリア産が主流。黒トリュフよりも生産量が少なく、希少価値も高い。香りはバターのようにまろやか。こちらは、加熱よりも生食が正解だ。
トリュフオイルとは
そんな高級食材、トリュフの香りを存分に楽しむことができるオイルこそ、トリュフオイルである。トリュフのフレーバーオイルということになる。製造方法はさまざまで、トリュフを漬け込んだもの、香料をプラスしたものなど、さまざま。おのずと価格にも大きな違いが出てくる。ただ、トリュフそのものを手に入れるよりは、格段にリーズナブルに楽しめることもあり、人気を博しているのだ。
2. トリュフオイルの種類と選び方

トリュフオイルには、黒トリュフを使用したものと白トリュフを使用したものがある。厳密に述べると夏トリュフと呼ばれる夏に収穫できるトリュフを使ったものも出回っている。前述の通り、黒トリュフと白トリュフはそもそも味わいが異なるので、オイルにしても違った魅力がある。人によって感じ方はさまざまだが、黒トリュフオイルのほうが加熱しても香りが続く。白トリュフオイルは生食向きといえそうだ。
トリュフの産地
トリュフオイルは、安い買い物ではない分、しっかりと美味しい本物の味を選びたいものである。この場合、重要になるのがトリュフの産地。近年、中国産のトリュフを使用したオイルも出回っているが、やはりここはフランスのペリゴールやイタリアのウンブリア、アルバなど、名産地で産出したトリュフを使ったものがベスト。またオリーブオイルが使用されているものが多いので、コールドプレスで抽出されているものなど、オイルにもこだわっているものをチョイスしたい。
香料の有無
トリュフオイルには、香料がプラスされているものとそうでないものがある。香料なしのタイプも近年、広く展開しているので、しっかり確認して選ぶことをおすすめする。
3. トリュフオイルの使い方

トリュフオイルは、食卓を一気に華やかなムードに導いてくれる救世主。毎日の食事のマンネリ打破にも効果的である。サラダの仕上げに、オイルパスタにという使い方はもちろんだが、冷奴や刺身などにプラスしてみるのも面白い。餅をトリュフオイルと塩で食べるなんていう使い方もなかなかいける。
シンプルな料理が吉
トリュフオイルは、料理のアクセントになる調味料。合わせる料理は、シンプルなものがおすすめだ。ソテーしたチキンや白身魚、オムレツ、バゲット、チーズ、生野菜や温野菜などがいいだろう。またクセがあるからこそ、かけすぎないことも重要。塩分も控えめにしておくとより旨みが際立つ。
4. トリュフオイルのおすすめレシピ

トリュフと卵の相性は、いわずもがな。アスパラやブロッコリーを茹でて、半熟卵をのせて、トリュフオイルとチーズを回しかけるサラダは、シンプルでありながら、トリュフオイルの香りが引き立つ。半熟卵を崩しながら、ソースにして食べるといい。こちらは白トリュフオイルがおすすめ。
パスタレシピ
カルボナーラをトリュフオイルでリッチにアップデートするのもおすすめ。パスタを茹でている間に、ボウルに卵黄とパルミジャーノレッジャーノを入れて混ぜ合わせ、ほんの少し生クリームを加える。さらにトリュフオイルを入れて混ぜ合わせ、茹でたてのパスタを和えるだけ。ベーコンなしでも満足感の高いパスタができあがる。
結論
トリュフオイルは、数滴加えるだけでいつもの料理がプロの味になる魔法のような調味料。その反面、インパクトもクセも強いので、使いすぎには注意が必要だ。黒トリュフと白トリュフ、異なる味わいを知るためにも小さめサイズを買い揃え、食べ比べてみるのもいいかもしれない。リッチな味わいは、これからの季節にもぴったりといえそうだ。
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