1. 恵方巻の誕生秘話

恵方巻を節分に食べる文化は、一体いつから始まったのだろうか。恵方巻は江戸~明治時代に大阪から始まったといわれている。大阪の花街で、節分をお祝いしたり、商売繁盛を願って食べたりしたのが始まりといわれているのだ。昔は恵方巻ではなく、丸かぶり寿司や太巻き寿司と呼ばれていた。現在でも節分以外では、たくさんの具材を海苔で巻いたものを太巻きと呼ぶ。
■いつから恵方巻と呼ばれたのか
恵方巻と呼ばれるようになった理由には、諸説あるが一番有力なのが、コンビニチェーンが広島で太巻きを販売する際に、恵方巻と名付けたといわれている。その名があっという間に全国に広がり、いまでは節分に食べる太巻きを恵方巻と呼ぶというのだ。恵方巻といっても、最近は種類も豊富で、節分に食べる巻き寿司という意味合いも含まれているのではないだろうか。ほかにも節分には豆まきをしたり、豆を歳の数だけ食べたりするなど、いろいろな行事があるので、恵方巻以外にもいろいろな節分行事にチャレンジしてみるのもいいだろう。
2. 恵方巻はどうやって食べるもの?

恵方巻の食べ方のルールは、地域によって違いがあるようだ。基本的に恵方と呼ばれる、その年の運のいい方向を向いて食べるのがよいといわれている。毎年、ニュースなどでも今年の恵方として、吉の方角が発表されているのを聞いたことがあるだろう。恵方には幸運をもたらす神様がいるといわれており、その方向に向かって恵方巻を食べることで、願いが叶うといわれているのだ。
■カットせずに食べる理由
恵方巻の食べ方はさまざまで、黙って食べたり、一気に食べきったりするというのを聞いたことがある人も多いのではないだろうか。そして一番の疑問は、なぜ丸かじりで食べるのかだ。その理由は、丸かじりをすることで縁がきれない、願いが叶うという意味が込められているというのだ。そのため、途中で醤油をつけたりすることもせず、ひたすらもくもくと食べた記憶がある人も多いのではないだろうか。恵方巻を食べる際は、無理をせず自分なりの食べ方で楽しみながら食べるのがいいだろう。
3. 恵方巻の食べ方のルール

■途中で笑ってはいけない
恵方巻を無言で食べていると、ついつい笑ってしまった経験はないだろうか。正面に座っている家族の必死に食べる姿などが、おかしくなって笑ってしまうこともあるだろう。しかし基本的に、恵方巻を笑いながら食べるのはよくないといわれている。さらに地域によっては、目を閉じて恵方巻を食べるなど、笑わないで無言で食べるルールがいろいろ存在するのだ。とにかく、恵方巻を食べる際は、笑わないようにするのがよさそうだ。
■一気に食べる
恵方巻は1本丸ごと一気に食べるという暗黙のルールがある。しかし一気に食べるという表現には、人それぞれの違いがあり、一度も口から恵方巻を離さず食べきる人もいれば、口から離しても、おしゃべりをしなければ大丈夫といった考え方もある。とにかく自分の思う食べ方に挑戦してみるのがよさそうだ。
■願いごとをしながら食べる
恵方巻はその年の運のいい方向を向いて食べるとよいといわれている。そのため、食べている最中に、願いごとをするという人も多い。神様に願いごとをする意味も含めて、恵方巻は黙って食べるのではないだろうか。1年に一度の節分に、願いごとをしながら恵方巻を食べてみるのもおすすめだ。
結論
恵方巻の食べ方は、地域などによって違いがあるが基本的にはその年の恵方を向き、黙って恵方巻を丸かじりする。その際には、心の中で神様に願いごとをするとよいといわれている。1年に一度の節分には、無理をせず自分なりのルールを持って恵方巻を楽しんでみるのがおすすめだ。
この記事もCheck!