1. 玄米オイルとは

オイルと人間の身体
ここ数年でオイルに対する常識は様変わりした感がある。脂質は太るという偏った情報は影を潜め、より効果的なオイル摂取に対する情報が溢れている。人間が生きるために必要なタンパク質、炭水化物、脂質は三大栄養素と呼ばれている。オイルはその脂質に分類されるものである。確かに摂取過多は、体重増加や生活習慣病などの問題を引き起こす要因になりうるが、適度な摂取は生命維持に欠かせないのである。
オイルのバリエーション
自宅にあるオイルは、どんなものだろう。オリーブオイル、ごま油、グレープシードオイル、アマニ油など、スーパーで購入できる油はどんどんバリエーションが広がっている。サラダ油や菜種油だけだった時代は、もはや遠い昔である。
これらオイルは、不飽和脂肪酸を多く含んでいるが、その種類によって、いくつかのカテゴリーに分けることができる。オリーブオイルやアボカドオイル、菜種油など、オメガ9系脂肪酸(オレイン酸)を多く含むものを一価不飽和脂肪酸、ごま油や大豆油、グレープシードオイルなど、オメガ6系脂肪酸(リノール酸)、アマニ油、えごま油など、オメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)を多く含むものを多価不飽和脂肪酸と呼ぶ。ちなみに多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸であり、体内生成ができない。食事でバランスよく摂取するほかないのだ。
玄米オイルとは
玄米オイルは、栄養豊富な米ぬかから圧搾したオイルのこと。玄米は古くから日本人を支えてきた食品のひとつでもある。国産の玄米から抽出したものが主流で、健康に対するさまざまなメリットがあることで注目を集めている。
2. 玄米オイルのメリット

栄養素が豊富
玄米オイル最大の特徴は、その高い栄養素。これは稲のなかでも非常に栄養豊富とされている米ぬかを主原料にしているから。驚異の抗酸化力をもつトコトリエノールやガンマオリザノール、コレステロールの体内吸収を抑制する効果があるとされる植物ステロールなど、積極的に取り入れたくなるような栄養素が目白押しなのだ。
酸化に強い
玄米オイルは酸化しにくいので、使い勝手も良好。熱にも強いので、加熱調理にも使うことができる。また、冷めても油っぽくならないので、弁当などの調理にもぴったり。
クセのない味と香り
玄米オイルは、特有の香りなどがなく、どんな料理にも使うことができる。和食から洋食、中華など、バリエーションは無限大だ。
3. 玄米オイルの選び方と使い方

こだわりの1本を
市販の玄米オイルは、さまざまなものが販売されている。中でもおすすめは、安全性の高い国産の米ぬかを使用し、低温圧搾で抽出された「和の玄米オイル」。添加物も一切なし。農薬検査や放射能検査をしっかりと行った安全性の高い米ぬかを使用しているので、それだけでも安心感がある。また酸化しにくく、開封後も1年はフレッシュなまま活用することができる。
そのまま
低温圧搾で丁寧に作られた玄米オイルは、リーズナブルとはいえない価格なので、料理にたくさん使うのはちょっと...という人には、サラダや煮物、冷奴にひとたらしするのをおすすめする。そのほかクセがないので、どんな料理にも使うことができる。とくに米を炊く際に、少し入れると艶のある美味しいごはんになるらしい。古くなってしまった米にもいいかもしれない。
結論
玄米オイルには、現代日本人が取り入れたい栄養素が豊富に含まれている。商品によっては少々割高なので、これだけで毎日の料理を作ることは難しいが、上手に活用して、その栄養素をしっかりと享受したい。毎日少量でも料理にプラスすることから、まずは始めてみるのもよさそうだ。
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