目次
- 1. 柿の食べ過ぎによるリスク【便秘/下痢】
- 2. 柿の食べ過ぎによるリスク【柿胃石/腸閉塞】
- 3. 柿の食べ過ぎで死亡?悪い食べ合わせは?
- 4. 1日に食べても問題ない柿の量はどれくらい?
- 5. 柿を食べてはいけない人とは?
- カニ(どちらも体を冷やす)
- さつまいも(食物繊維が多く消化器官に負担をかける)
- 海苔(柿のタンニンが海苔のカルシウムの吸収を妨げる)
1. 柿の食べ過ぎによるリスク【便秘/下痢】

柿は豊富な栄養が魅力の、健康維持にも役立つ果物のひとつである。だが食べ過ぎると便秘や下痢を招くことも。
タンニンが便秘を引き起こすおそれがある
柿の渋み成分タンニンは、健康効果がある一方で摂りすぎると便秘の原因になる。とくに渋柿はタンニンが多いので、たとえば干し柿はとくに食べ過ぎに注意だ。もちろん甘柿にも含まれるので、ほどほどに留めておくのがよい。
身体が冷えて下痢を起こすおそれがある
柿は身体を冷やす果物でもあるため、食べ過ぎることで消化器に負担がかかって下痢につながるおそれがある。下痢と便秘が同時に起こるとは想像しづらいが、それだけ胃腸に大きな負担がかかるリスクがあるということ。生食に限らず、料理に使う場合も同様に注意しよう。
柿の栄養についてはこちら
2. 柿の食べ過ぎによるリスク【柿胃石/腸閉塞】

柿の食べ過ぎが腸閉塞をもたらすことも。具体的に見ていこう。
柿胃石ができるおそれがある
胃に結石ができるのが胃石。原因はさまざまだが、柿のタンニンだった場合は「柿胃石」と呼ばれる。一度や二度ではできないかもしれないが、柿の食べ過ぎが続くと柿胃石ができるリスクが高まると考えてよいだろう。
胃石が腸閉塞につながるおそれがある
胃石を放っておくと大きくなり、腸の入り口を塞ぐことも。いわゆる腸閉塞だ。頻度は低いかもしれないが、注意点として覚えておくことは大切だ。
3. 柿の食べ過ぎで死亡?悪い食べ合わせは?

「柿とヨーグルトを一緒に食べると死亡するーー」過去にはそんなデマも流れた。しかし、仮に柿とヨーグルトを同時に摂取しても毒素は形成されないとされるため、心配は無用だ。ただし、次のような食べ物はいささか相性が悪いと考えられている。
柿と相性がよくない食べ合わせの例とその理由
一例だが、このように同時に摂取しないほうがよいとされる食べ物はいくつかある。また食べ物ではないが、タンニンには鉄分の吸収を妨げる作用もあるため、鉄分を摂取したい場合も避けたほうがよいだろう。
4. 1日に食べても問題ない柿の量はどれくらい?

柿の食べ過ぎにはこれまで述べたリスクのほか、糖質の摂取過多も懸念される。では1日どれくらいまでなら食べても問題ないのか?
【成人】1日1〜2個
成人なら1日1〜2個程度が目安。ただし個人差があるため、人によっては1日2個だと多いということも。毎日のように食べる機会はそれほど多くないかもしれないが、1個程度に留めておくのが安心だろう。
【子ども】1日1/2個程度から
子どもの場合は年齢で異なる。たとえば2歳までなら1日あたり1/2個程度が目安とされている。成長の度合いに個人差があるため一概にはいえないが、1/2〜1個弱程度に留めておくほうがよいかもしれない。
5. 柿を食べてはいけない人とは?

禁忌というほどではないかもしれないが、柿を食べてはいけない人、もしくは食べ方・量に注意したほうがよい人もいる。冷え性の人、お腹など消化器官が弱い人などはとくに、食べ方に気をつけよう。また糖尿病など糖分の摂取に注意しなければならない人も、食べる量に気をつけたい。
結論
柿は健康維持に役立つ栄養素が豊富な果物だが、身体を冷やすほか渋み成分タンニンが便秘や柿胃石を招くおそれがある。食べ過ぎにはくれぐれも注意しよう。連日のように大食いしなければリスクは低いかもしれないが、なにごとにも適量があるため食べ方・量には気をつけよう。
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