柿の天ぷらの簡単な作り方とは？気になる食べ合わせも解説！

まずは、柿の天ぷらの作り方を見ていこう。ポイントをおさえれば、決して難しくない。

柿は固めのものを選ぶと作りやすい。柿を天ぷらにすると甘みが増すため、甘みが控えめのものでも美味しく仕上げられる。

柿は生食できるため、火の通りが不十分だとしても問題なく食べられる。ただ、食感をよくするなら、ある程度薄めに切るのがおすすめだ。くし形あるいは薄切りなどで、食べやすい大きさにしよう。

柿の天ぷらは、柿に衣を付けて油で揚げるだけで作れる。揚げ物に慣れた人なら、苦労せずに作れるはずだ。なお、衣にも選択肢がある。天ぷら粉のほかに小麦粉も使えるし、パンケーキミックスなどを使ってお菓子風に仕上げるのも美味しい。

固めの柿なら、細切りにしてかき揚げに使うのも美味しい。玉ねぎなど、通常のかき揚げに使う具材と混ぜてもよいし、芋と一緒に揚げてほくほくの食感を楽しむのもおすすめだ。

柿とクリームチーズを組み合わせ、天ぷらにするのも美味しい。酒のつまみにもおすすめだ。

クリームチーズなら、干し柿を組み合わせたい。甘みが強いため、クリームチーズの塩気や風味とバランスがとれ、美味しく仕上げられる。また、干し柿は水分が少なめで、火を通しても崩れにくい。もし手に入るなら、ぜひ干し柿を使っていただきたい。もちろん、生の柿を使うのもアリだ。

基本的には、柿でクリームチーズを包む形にして揚げるのがおすすめだ。クリームチーズは柔らかく、揚げすぎると形が崩れるおそれがあるためだ。たとえば干し柿をくり抜いて中に詰める、あるいは薄切りにした柿ではさむなどすれば揚げやすい。塩気があるのでそのままでも美味しいが、好みで味を付けて食べてもよいだろう。

もし柿とクリームチーズを一緒に揚げるのが難しければ、別々に揚げるのもよい。クリームチーズは崩れやすいものの、何かしらの食材で包めばキレイに揚げられる。しっかり塩気を付けたいなら生ハム、ビタミンなどの栄養も摂りたいならピーラーなどで薄くむいた野菜など、好みの食材で巻いてみよう。柿の味と相性がよければ申し分ない。

柿や天ぷらには、食べ合わせが悪いといわれる食材がある。どのような理由があり、実際に問題があるのか、代表的なものを見ていこう。

柿と蟹は相性が悪いといわれる。中国の漢方に関する書物『本草綱目』に記述があり、消化不良につながるとされる。柿と蟹はいずれも天ぷらにされる食材で、同時に食卓にのぼることもありうる。しかし実際のところ、一緒に食べたからといって有害というわけではない。とくに蟹は消化しにくい食材ではあるものの、食べすぎなければ問題ない。適量を楽しめば問題ないといえる。

夏に天ぷら蕎麦などを食べて、デザートにスイカ、という場合もありうる。天ぷらとスイカの組み合わせも消化不良を起こすといわれる。確かに天ぷらは消化の際に胃に負荷をかけやすい。さらにスイカは水分が多いため、胃液を薄めやすい。したがって、同時に食べすぎると消化不良を起こす可能性はある。柿と蟹と同じく、美味しいからと食べすぎず、適量を食べるように心がければ、問題ないだろう。

いずれの場合も、食べ合わせ自体が悪いというより、食べすぎがよくないといえる。普段からつい食べすぎてしまう人は、ほどほどに留めて、胃腸をいたわるよう心がけたい。

柿の天ぷらは、シンプルな手順で簡単に作れる。甘みが増すため美味しく食べられるのが嬉しい。固めの柿を選べば、ほぼ失敗なく作れるだろう。慣れたらクリームチーズとの組み合わせもぜひ試していただきたい。食べ合わせについてはいろいろいわれるものの、柿の天ぷらについては食べすぎに気をつければ問題ないはずだ。