1. 天つゆとめんつゆの違いとは

天つゆとめんつゆは似たような味だが、どのような違いがあるのだろうか。天つゆとは、天ぷらをつけて食べるつけ汁のことである。材料には出汁をベースに醤油や砂糖、みりんが入っており、甘めに味付けされたものがほとんどだ。
天ぷらはおかずとして食べるというよりは、天ぷらそのものを味わうという食べ方が多いため、天つゆはめんつゆに比べて、優しい味付けで作られている。また、こってりとした天ぷらをさっぱりと食べやすくするために、紅葉おろしや大根おろしを天つゆに加えた食べ方も定番である。
一方のめんつゆは、素麺やざるそばなどをつけて食べるつけ汁のことを指し、醤油をベースに出汁やみりん、酒や砂糖などを混ぜ合わせて作られた調味料のことである。めんつゆは、3倍濃縮や4倍濃縮タイプで販売されているものもあり、天つゆよりも味が濃い目であることが特徴だ。
めんつゆは、製造会社によって出汁の種類や調味料の配合など、多種多様の製法で作られており、スーパーなどでも多くの種類が販売されている。近年は、出汁が入った醤油ベースの調味料として、さまざまな料理に使用する人も増加傾向にあるのだ。
2. 天つゆをめんつゆで代用する方法

天つゆは、めんつゆで代用して作ることができる。ここではその作り方を紹介しよう。めんつゆは、3倍濃縮や4倍濃縮、ストレートタイプなどがあるため、そのタイプによって分量を間違えないように注意しよう。
まず、鍋にめんつゆと、濃縮タイプならその容器に記載されている適切な分量の水を入れる。さらにみりんで優しい甘みを加えたら、これを火にかけ、沸騰直前で火を止めて完成だ。
レンジで作る場合は、めんつゆ、水、みりんのすべての材料を耐熱容器に入れ加熱しよう。つゆがふつふつと沸騰しだしたら、レンジから取り出して完成だ。天つゆは、めんつゆより甘みがあるため、みりんを少し加えることでより美味しく仕上がるだろう。
また、香りや旨みをより一層強くするためには、みりんに入っているアルコール分を、加熱でしっかり飛ばすことがポイントだ。天つゆを一から作るのもよいが、めんつゆを代用することで手軽に作ることができるため、時短料理や料理初心者などにはおすすめの作り方である。
3. めんつゆなしで天つゆを作る方法

ここでは天つゆを、めんつゆなしで作る方法を紹介しよう。いわば、天つゆの基本の作り方である。めんつゆで代用するよりも、とれたての出汁の風味や旨みがあり、より一層美味しく食べられる方法といえるだろう。
まず、下準備として鍋に昆布と水を入れて、1時間ほど浸しておこう。その鍋を火にかけて、沸騰直前で昆布を取り出す。中火で煮立たせた鍋に、鰹節を投入して火を止める。アクを取り除き、鰹節が鍋底に沈んだら、ザルやキッチンペーパーで漉す。これで美味しい一番出汁の完成だ。ここから、みりんと醤油を加えてひと煮立ちしたら、天つゆのできあがりだ。
天つゆをめんつゆで代用する際に述べたことと同様に、みりんはしっかりアルコール分を飛ばすことがポイントだ。また、昆布はなるべく長時間水に浸しておいたほうが、旨み成分が抽出されるだろう。天つゆは、めんつゆでも簡単に作ることができるが、たまには本格的に出汁からとって作るのもおすすめだ。
結論
天つゆとめんつゆは、ほとんど同じ調味調で作られているが、味は少々違うところがある。天つゆは、めんつゆで簡単に代用することができ、時短調理にもなる。めんつゆを使わずに本格的な天つゆを作れば、出汁の旨みが存分に味わえる天つゆに仕上がるだろう。どちらにせよ、その日の気分で、美味しい天ぷらと天つゆを作ってみてはいかがだろうか。
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