1. フォーチュンクッキーとはどんなもの?

フォーチュンクッキーという名前に聞きなじみがある人も多いかもしれない。AKB48の歌のタイトルに使われ、2003年にはアメリカで「フォーチュン・クッキー」という名の映画も公開されている。大人気ゲーム「あつまれどうぶつの森」では、フォーチュンクッキーワゴンというアイテムとして、ポケ森では服や家具が入手できるアイテムとして登場する。このように歌やゲームの中でフォーチュンクッキーを見たり聞いたりしたことがあっても、実際にどんなものか知らない人のために紹介しよう。
フォーチュンクッキーとは二つ折りの形をした焼き菓子である。そして中にはおみくじが入っている。「fortune」は、訳すと運命や幸運という意味があり、別名、おみくじクッキーとも呼ばれる。アメリカの中華料理屋では、お勘定と一緒に食後の口直しとして出てくることが多い。そのため、中国発祥のお菓子と思われがちだが、実際は日本の辻占(つじうら)煎餅が起源だといわれている。
1894年に、サンフランシスコにて開催された国際見本市で、日本人の庭師が日本庭園を訪れた人たちをもてなすために辻占煎餅をヒントにしてお茶請けを作った。その中にメッセージ付きの紙を入れて配ったのが、フォーチュンクッキーの始まりとなったのだ。その後、日本庭園が中国人の手に渡り、アメリカ国内の中華料理屋がこのおみくじの入ったフォーチュンクッキーを取り入れたことから、広く知られるようになったといわれている。
2. フォーチュンクッキーの作り方

フォーチュンクッキーは、自宅でも簡単に作ることができる。これから作り方を紹介するのでぜひチャレンジしてみてほしい。下準備として、オーブンを予熱し、天板にオーブン用シートを敷いておく。また「おみくじ」は5mm幅くらいの紙にメッセージを書いたものを用意しよう。
ボウルに砂糖と卵白を入れて泡立て器でよく混ぜる。次にふるっておいた薄力粉とバニラエッセンスもしくはアーモンドエッセンスを加えて、さらにしっかりと混ぜ合わせよう。オーブン用シートに、スプーンでフォーチュンクッキーの生地をのせ直径10cmほどに伸ばす。生地が厚いとうまく成型できないので、薄めにするのがポイントだ。
オーブンに入れて、生地にこんがりと焼き色がつくまで焼く。焼きすぎるとうまく成型できなくなるため、焼き加減には気を付けよう。焼きあがったらすぐに取り出し、円の中央におみくじを入れて半分に折りフチを閉じる。その際、天板ごとオーブンから出すとあっという間に温度が下がってしまうので、1枚ずつ取り出して成型しよう。
半円をさらに半分に折るようにして真ん中にくぼみをつけて成型したらフォーチュンクッキーの完成だ。フォーチュンクッキーは、湿気やすいためしっかり冷ましたら、袋や缶などの密閉容器に保管しよう。
3. フォーチュンクッキーの作り方のコツ

上記でフォーチュンクッキーの作り方を紹介したが、よりキレイに作るためにはちょっとしたコツがあるので紹介しよう。
冷める前に形を成型する
フォーチュンクッキーは冷めるとすぐに固まってしまうため、熱いうちに成型しよう。オーブンに入れるのは一度に3~4枚など作りやすい量にするのがポイント。慣れないうちは2枚程度にしたほうが作りやすい。熱いうちに生地を触るので、軍手などを使用してやけどに注意しながら作ろう。
マグカップなどのフチを使う
成型するときには、マグカップや皿などのフチを使うとキレイな形に仕上げることができる。形ができたら、マフィンやクッキー型に入れておくと形をキープしやすい。とにかく素早く作るのがフォーチュンクッキー作りのポイントとなるので、用意周到にしてから作り始めよう。
おみくじは少し見えるように包む
フォーチュンクッキーの楽しみは「おみくじ」にある。おみくじを包むときは端を見えるように包むのがポイントだ。そうすればフォーチュンクッキーを知らない人でもわくわくして手にとってくれるだろう。
結論
フォーチュンクッキーをうまく作るには、素早く作業することが重要だ。ポイントさえおさえておけば、初心者でも作ることができるだろう。日本ではなじみの薄いお菓子だが、難しい材料や器具は使わないので、パーティーや子どものおやつにピッタリだ。興味のある人は一度作ってみてはいかがだろう。中から出てくるメッセージに、大いに盛り上がるはずだ。
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