1. ユッケジャンスープとは?韓国の旨辛牛肉スープ!

ビビンバやダッカルビに比べると存在感が薄いユッケジャンスープ。そのため、名前を聞いたことはあるが食べたことがない、どんな料理か知らないという人もいるだろう。ここでは改めてユッケジャンスープとはどのような料理かを説明する。
ユッケジャンスープには牛肉と細切り野菜が欠かせない
ユッケジャンスープといえば真っ赤なスープのイメージが強い。そのため、赤いスープをユッケジャンスープと思いがちだが、実は似たような見た目のスープはほかにもあり混同しやすい。ユッケジャンスープかどうかを見極めたいなら具に注目してみよう。ユッケジャンスープには牛肉と細切りの野菜が入っている。ユッケジャンスープに入れる野菜に決まりはないが、もやしや長ねぎ、わらび、ぜんまいが入っていることが多い。ちなみに、鶏肉と細切り野菜で作ったスープはタッケジャンと名前が変わる。気になる味だが、見た目通り辛い。しかし、牛肉や野菜の旨みや甘みがスープにしみ出ているため旨辛で食べるとやみつきになる。
暑い日こそ飲むべし!
辛い食べ物を食べると身体が熱くなる。そのため、キムチ鍋など辛い料理は寒い時期に食べるイメージが強い。同じく辛いユッケジャンスープも寒い時期に飲むものと考えてしまうが、本場韓国では1年でもっとも暑い日とされる伏日(ポンナル)に食べる。具沢山かつ辛みの効いたユッケジャンスープは夏バテ予防に効果的とされ、健康食として親しまれている。
2. ユッケジャンスープとは?基本の作り方

店でないと飲めないと思いがちなユッケジャンスープだが、実は家でも簡単に作ることができる。ユッケジャンスープに使う具材や調味料はいろいろあるが、ここでは基本的な作り方を紹介する。
コチュジャンは必須
韓国料理と聞くと辛い料理を真っ先に思い浮かべるだろう。韓国料理特有の辛みを出すために欠かせない調味料がコチュジャンだ。ユッケジャンスープの赤い色や辛みもコチュジャンによるものだ。コチュジャン以外の調味料は普段の料理で使っているものでよいが、コチュジャンだけはほかの調味料で代替できない。そのため、ユッケジャンスープを作るときは必ずコチュジャンを用意しておこう。
材料の選び方
ユッケジャンスープには牛肉を入れるが、厚みのあるものだと火の通りが悪く、ユッケジャンスープらしさも損なわれてしまう。牛肉は薄切り肉を選ぶと火が通りやすく、見た目もユッケジャンスープらしくなる。ほかに入れる具材も山菜やもやし、長ねぎなどを選ぶと見た目も本格的になる。
ユッケジャンスープの作り方
人参などを使う場合はすべて細切りにする。具材大きさ(長さ)を統一すると見た目がキレイで、火の通りも均一になりやすいというメリットがある。牛肉も大きい場合は細めに切っておく。材料の準備ができたら鍋にごま油を入れ温める。おろしにんにくを炒めて香りを出したら牛肉を加えて炒める。肉の色が変わったら水とコチュジャン、醤油、酒を加えて強火で煮立てる。都度アクを取り除く。煮立ったら火を弱め、残りの具材を加える。入れる具材によるが中火で10分ほど煮て様子をみよう。仕上げに溶き卵を加えれば完成だ。
3. ユッケジャンスープとは?アレンジもいろいろできる!

ユッケジャンスープは具がたっぷりと入っており食べごたえバツグンだ。しかし、思っていたよりもボリュームたっぷりで作ったものの食べきれない、飽きてしまうということもある。そこでおすすめしたいのがユッケジャンスープのアレンジだ。旨辛スープはアレンジの幅が広いので、ぜひ試してみてほしい。
定番!ユッケジャンクッパ
ユッケジャンスープのアレンジレシピで定番なのがユッケジャンクッパだ。ユッケジャンスープにごはんを入れた、いわゆるスープごはんだ。スープの中にごはんを入れるだけで作れるという手軽さも嬉しい。ユッケジャンスープを作った翌朝に粥代わりに食べるのもおすすめだ。
麺とも相性バツグン!
ユッケジャンスープはラーメンやうどんといった麺類とも相性がよい。茹でた麺にユッケジャンスープをかけるだけで旨辛麺の完成だ。ラーメンなど細い麺はスープに絡みやすいが、うどんのように太い麺だと絡みにくく味気なく感じるかもしれない。麺にしっかりとスープの味をしみ込ませたいなら、スープを温める際に麺も一緒に入れて煮込むとよい。
オシャレに!ユッケジャンドリア
ユッケジャンクッパを洋風にアレンジするとオシャレな料理に変身する。ユッケジャンスープとごはんを混ぜてユッケジャンクッパ(汁気は少なめににする)を作ったら耐熱皿に盛り付け、溶けるチーズをのせる。オーブンでチーズがこんがりとするまで焼けばユッケジャンドリアの完成だ。チーズがのることでユッケジャンの辛みがマイルドになり、また違った味わいを楽しめる。
結論
ユッケジャンスープとは、牛肉と細切りにした野菜をコチュジャンベースの旨辛スープで煮込んだ料理だ。寒い時期に食べるイメージがあるが、韓国では夏バテ予防のために食べる健康料理として親しまれている。コチュジャン以外は普段の料理で使う調味料で作れるため、実は家でも簡単に作ることができる。余ってしまったスープはごはんと混ぜてユッケジャンクッパにしたり、麺を入れて楽しんだりとアレンジして最後まで堪能しよう。
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