1. 真砂和えとは?意味や読み方
真砂和えという名前と聞いてもピンとこない人も多いだろう。一見マイナーな料理のようにも思えるが、名前を知らなかっただけで実は食べたことがある場合も多い。ここでは真砂和えの基本知識を確認していこう。
真砂和えの読み方は?
真砂和えの読み方は難しく、料理自体を知らない人はまったく思いつかないだろう。正解というと「まさごあえ」と読む。和えは当然ながら和え物料理を指す。では、真砂はどんな意味をもつのか。砂という言葉がついていることから分かる通り、砂を表す言葉で細かい砂を指す。実際の料理では砂を使うことはないため、食材を比喩して使われている。
真砂が指すものとは?
細かい砂のような食材と聞いてもなかなか思い浮かばないかもしれない。しかし、日本人には身近な食材だ。結論からいうと真砂和えは、たらこや数の子、カレイの卵など魚卵を使った和え物を指す。真砂和えでは、魚卵をほぐしてバラバラにして使う。魚卵が砂のように細かいことから真砂和えと呼ばれるようになった。
真砂和えに使う食材は?
真砂和えで使う魚卵に決まりはないが、たらこがよく使われる。一緒に和える食材はしらたきや山菜、魚介、野菜など種類が多く、アレンジしやすいのも特徴の1つだ。魚卵自体に塩気があるため、味付けは醤油や酒などで少しつけるだけでよく、素材の味わいを楽しめる。
2. たらことしらたきの真砂和えの作り方
真砂和えでポピュラーなのが、たらことしらたきを使ったものだ。初めて真砂和えを作るというなら、ぜひたらことしらたきの真砂和えから試してほしい。
まずは下ごしらえ
たらこもしらたきも下ごしらえが必要だ。しらたきはそのままだと長く食べにくいため5cmくらいの長さに切り、熱湯で茹でる。たらこは皮から取り出し、ほぐしておく。たらこはそのまま使ってもよいが、生臭さが気になる場合は茹でるまたは酒をふっておくと臭みが和らぐ。
真砂和えだけど炒める
和え物というと、下ごしらえした材料をボウルに入れて調味料で味付けしながら混ぜるのが一般的だ。しかし、たらことしらたきの真砂和えは炒めながら和える。熱したフライパンにしらたきを入れて軽く炒めたら、酒と醤油を加えて味付けする。調味料の水気がなくなったらたらこを加え、全体に行き渡るようによく混ぜる。和え物は冷たいイメージだが、たらことしらたきの真砂和えは冷やさず、そのまま皿に盛り付ける。
彩りに三つ葉や青ねぎを使う
たらことしらたきの真砂和えは美味しいが、色みが少し地味だ。そのため、食卓に出す際には三つ葉を添えたり、青ねぎを散らそう。緑色の食材が入ることで、たらこの色が映える。また、たらことしらたきだけではもの足りない場合は、菜の花を加えて一緒に炒めるのもおすすめだ。菜の花も一度熱湯で茹でてから、最後に炒め合わせる。
3. 真砂和えはほうれん草や人参もおすすめ
真砂和えは、しらたき以外の食材でも作ることができ、ほうれん草や人参で作っても美味しい。ここでは、ほうれん草や人参を使った真砂和えの作り方を紹介する。
ほうれん草の真砂和え
ほうれん草を使って真砂和えを作る場合は、炒める必要はなく、下ごしらえした材料をボウルで和えればよい。まず、ほうれん草は切らずに塩を入れた熱湯で茹で、水にさらして冷ましておく。軽く絞って水気を切ったほうれん草を5cmくらいの長さに切る。切ったら、もう一度水気を絞りボウルに入れ、薄口醤油で味付けする。そこに皮を外したたらこを加えて和えれば完成だ。ちなみに、ほうれん草だけでなくゴボウやえのきも一緒に和えるといろいろな食感があり、より楽しめる。
人参の真砂和え
人参などの根菜類で作る真砂和えもおすすめだ。歯ごたえがしっかりとあるため、和え物でも食べごたえ十分だ。人参だけでなく、ゴボウやレンコンなどの根菜類を一緒に使うと人参の色合いがアクセントになり見た目もきれいだ。まず、人参とゴボウは太めの千切りに、レンコンは薄めの半月切りにする。ゴボウはアク抜きのため、酢水にさらしておく。たらこは皮を外しておく。根菜を使って真砂和えを作る場合は炒め煮にする。フライパンに油を引いたら人参とゴボウ、レンコンを入れて炒める。全体に油が回ったら水と酒、醤油を加えて煮る。汁気がなくなるまで煮たら、最後にたらこを加えてほぐしながら混ぜれば完成だ。
結論
真砂和えとは、魚卵を使った和え物を指す。魚卵にはいろいろな種類があるが、真砂和えではたらこがよく使われる。和え物と聞くとボウルで混ぜ合わせるイメージだが、真砂和えは食材によって調理方法が異なる。たとえば、たらことしらたきの真砂和えの場合はフライパンで炒りながら和える。ほうれん草や人参などいろいろな食材で作ることができるため、魚卵があるときはぜひ一度作ってみよう。
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