1. きりたんぽの作り方:本格秋田の鍋

まずは、本場秋田の本格的なきりたんぽ鍋の作り方を紹介しよう。
きりたんぽの作り方
炊き立てのごはんをすり鉢に入れ、すりつぶしていく。米の食感を残すために、3割程度粒が残るようにすりつぶすのがポイントだ。すりつぶせたら、きりたんぽ1本分のごはんを丸め、串に刺して成形していく。成形ができたら、表面に塩水を付け、焼き色がつくまで炭火で焼けばきりたんぽの完成だ。
きりたんぽ鍋の作り方
できあがったきりたんぽを使った、本場秋田のきりたんぽ鍋の作り方を紹介しよう。まず、比内地鶏のガラを煮込んで出汁を取る。塩と醤油を加え、塩味の濃い状態にしておく。具材を加えると薄まるので、濃いくらいでちょうどいいのだ。出汁をひと煮立ちさせたら、比内地鶏の肉を加え、フタをして再度煮立たせる。煮立ったら、ささがきにしたゴボウとまいたけを入れ、もう一度フタをして煮立たせよう。次に、食べやすい大きさにちぎったきりたんぽ、長ネギを加える。長ネギの歯ごたえが残る程度に加熱したら、最後にせりを加えて完成だ。せりは香りと食感を楽しむためにも、煮込まないよう注意しよう。
2. きりたんぽの作り方:フライパンやトースター

本格的なきりたんぽの作り方では、炭火で焼くという工程を紹介したが、家庭で炭火で焼くのは難しいだろう。ここでは、フライパンやトースターを使ってきりたんぽを焼く簡単な作り方を紹介する。ぜひ家庭で作る際の参考にしてほしい。
作り方
成形までの作り方は、前述した本場のきりたんぽの作り方と同じでよい。すりつぶしたごはんを串に刺し、棒状に成形できたら、油を敷かずにフライパンで転がしながら焼いていこう。または、温めておいたトースターで焼いていく。フライパンで焼く際に、焦げ付く心配がある場合は、フライパン用のホイルシートを使うとよい。こんがりと焼き目が付くまで焼いたら完成だ。
3. きりたんぽの作り方:人気アレンジ

ここでは、きりたんぽの人気アレンジ料理の作り方を紹介していく。ひと味違ったきりたんぽをぜひ味わってみてほしい。
もっちり食感のきりたんぽ
もっちりとした食感のきりたんぽは、もち米を使っているものだと思っている人も多いのではないだろうか。しかし、秋田で食べられているきりたんぽは、基本的にはもち米を使用しない。秋田では新米を使うのが美味しいきりたんぽを作るポイントとされているようだ。しかし、つねに新米を常備している家庭は少ないだろう。そこで、家庭で普段食べている米を使っても、もっちりとした食感の美味しいきりたんぽに仕上げるために、片栗粉を加えるのをおすすめしたい。温かいごはんをすりつぶすときに、片栗粉を加えるだけで簡単にもっちりとした食感に仕上げることができるのだ。
味噌たんぽ
味噌たんぽも、本場秋田で人気のきりたんぽ料理だ。作り方は、きりたんぽを焼くときに、味噌、砂糖、酒を混ぜ合わせた調味料を塗るだけ。簡単に作れるのでぜひチャレンジしてみてほしい。甘辛く香ばしい味噌の味わいがくせになること間違いなしだ。
揚げたんぽ
きりたんぽは、油で揚げるとあられのような食感を楽しむこともできる。揚げたきりたんぽに醤油を塗って、つまみ感覚でいただくといいだろう。好みの野菜やチーズ、ベーコンなどを包んで揚げれば、食べごたえのあるおかずにもなるので、ぜひ食卓の一品に加えてみてほしい。
担々きりたんぽ鍋
きりたんぽを加えた、身体が温まるピリ辛の担々鍋の作り方を紹介しよう。鍋にごま油を熱し、豚ひき肉、おろしにんにくを入れて炒めていく。豚ひき肉に火が通ったら、みじん切りにした長ネギと椎茸を加えてさらに炒める。味噌、みりん、砂糖、醤油、豆板醤、コチュジャン、水を混ぜ合わせて鍋に注ぎ、アクを取り除きながら、煮立てないように温めていこう。温まったらごま油、きりたんぽを加えて煮る。仕上げに白髪ネギやすりごまを加えれば完成だ。
結論
なかなか家庭で食べることのないきりたんぽだが、作り方も簡単で、米さえあれば誰でも作ることができる。寒い季節の鍋の具材としてはもちろん、アレンジ次第では、手軽に食べられるつまみやおかずにもなるのだ。今回紹介した作り方を参考に、ぜひ一度家できりたんぽを作ってみてはいかがだろうか。
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