シフォンケーキを炊飯器で焼こう！作り方とコツやアレンジまで紹介

早速、基本的なシフォンケーキの炊飯器での作り方を見ていこう。

卵黄に砂糖とサラダ油と水を入れて混ぜ、小麦粉と、ベーキングパウダーを加え、さらによく混ぜよう。別のボウルに卵白に砂糖を数回に分けて加え、よく泡立てメレンゲを作る。メレンゲは3回に分け卵黄の生地に加えて、泡をつぶさないようにそっと混ぜる。炊飯釜に生地を入れ、軽くテーブルに落として生地に入った空気を抜く。炊飯してフタを開けず30分保温し、取り出して逆さまにして冷ますと完成だ。

ケーキ作りとしては基本の流れだが、シフォンケーキは底に空洞ができたり、膨らんだのにしぼんでしまったりなどの失敗が多い。よくある失敗を防ぐコツを見てみよう。

炊飯器に水を入れ、通常炊飯をして予熱をしておこう。温度が低いままケーキを焼き始めると、膨らみが不十分になる。

卵黄が卵白に少しでも入るとメレンゲの泡立ちが悪くなるので、卵黄と卵白はきっちり分けよう。卵白を入れたボウルを冷凍庫で冷やしておくと、さらに泡立ちやすくなる。

炊飯器に油を塗ると、焼きあがってひっくり返したときにシフォンケーキが落ちてしまう。焼きあがったケーキが型にひっついた状態を逆さまにし冷ますと、生地の底のキメがつぶれず、キレイなシフォンケーキの膨らみが保てる。

シフォンケーキを焼く炊飯器は3合炊き、5合炊きのどちらでもよいが、3合炊きのほうが底面積が少ないためシフォンケーキの高さが出やすく上手に焼けるだろう。

小麦粉のふるい方が甘く、生地に混ぜたときにダマができたり、計量が面倒だと感じたりする場合には、便利なホットケーキミックスを使うことをおすすめしたい。さきほどの基本のシフォンケーキの炊飯器での作り方と手順はほとんど同じだが、薄力粉やベーキングパウダーなどを計量する手間が省けるため、ぐっと簡単に感じるだろう。

基本のシフォンケーキの作り方を参考に小麦粉とベーキングパウダーを入れるタイミングで、代わりにホットケーキミックスを加え、混ぜるだけだ。余裕があればホットケーキミックスをふるっておくと、よりきめ細かいシフォンケーキが楽しめる。炊飯器の予熱も忘れずにしたい。ホットケーキミックスを使うことで、炊飯器のシフォンケーキがさらに簡単に思えてきたのではないだろうか。

炊飯器のシフォンケーキの基本がわかったところで、人気のアレンジを見ていこう。

生地にメレンゲを加えるタイミングで、ティーバッグから出した紅茶の茶葉を加える。茶葉をそのまま入れてケーキが大丈夫なのかと心配になるが、炊飯器で焼くと茶葉の存在は気にならず、紅茶のよい風味がして美味しくいただけるシフォンケーキが焼きあがる。

小麦粉を控えたい人も嬉しい、米粉を使ったシフォンケーキも可能だ。卵黄に砂糖と米油を加え混ぜ、牛乳と米粉を加えてしっかり混ぜる。その後の工程は基本のシフォンケーキと同様に、メレンゲを作り先ほどの生地と混ぜ、炊飯器で焼けば完成だ。

シフォンケーキの生地の半分にココアをお湯で溶いたものを混ぜ、プレーン生地と合わせたら軽く3回ほど混ぜることで、きれいなマーブルシフォンケーキの模様が出せる。炊飯器に入れて焼く要領は同じだ。

レンジで加熱したかぼちゃをつぶしたものや、バナナをそのままつぶしたものを、メレンゲと合わせる前の段階で混ぜると好みの野菜やフルーツのシフォンケーキができる。甘みの強い素材を使うと子どもが喜ぶ味になるだろう。

炊飯器のシフォンケーキを基本からアレンジまで紹介してきたが、作ってみたいと思っていただけただろうか。オーブンで焼くケーキより取り組みやすいため、休日に親子で美味しいシフォンケーキを作って楽しんでもらえたら嬉しい。