1. 桜えびのパスタの人気は和風やペペロンチーノ
桜えびは風味や旨みが強い食材のため、シンプルな味付けのパスタがとくにおすすめだ。あっさりとした和風パスタやペペロンチーノは、桜えびの美味しさを引き立ててくれる。釜揚げの桜えびが手に入らなくても、乾燥桜えびを使って簡単に作ることができる。
桜えびの使い方で味が変わる
乾燥桜えびをパスタに使う場合、大きく分けて2つの方法がある。1つ目は、湯で戻さずにそのまま加えるという方法だ。パスタの仕上げに加えて軽く和えるようにすることで、サクサクとした食感を楽しむことができる。キレイな桜色をアクセントにしたい場合も、こちらの方法がおすすめだ。
2つ目は、湯で5分ほどふやかして戻し、戻し汁とともにソースに加えるという方法である。桜えびを加えたソースを煮立たせることにより、しっかりと旨みを引き出すことができる。食感や色は変わるが、桜えびの旨みを生かしたい場合に最適な方法だ。
「和風桜えびパスタ」の作り方
桜えびを最後に加える方法で、和風パスタを作ってみよう。
パスタを茹で、茹で上がる1分前になったら、フライパンにバターとおろしにんにくを入れて中火にかける。ここで好みの具材を一緒に炒めてもよい。にんにくの香りが出てきたところに茹で上がったパスタを入れ、桜えびとめんつゆを加えて炒め合わせる。塩で味を調えたら、皿に盛り付けて完成。青さ海苔を加えると美味しい。
「桜えびペペロンチーノ」の作り方
桜えびをソースに加えて煮る方法で、ペペロンチーノを作ってみよう。
パスタを茹で、乾燥桜えびを少量のぬるま湯でふやかしておく。フライパンにオリーブオイルとにんにく、赤唐辛子を入れ弱火にかける。香りが立ったら、桜えびを戻し汁ごと入れて軽く炒める。白ワインを加え煮立たせ、さらにパスタの茹で汁を加えて1分ほど煮立たせる。茹でたパスタと茹で汁、塩、オリーブオイルを加えて、ソースを乳化させるようにかき混ぜながら和えよう。皿に盛り付けてにんにくチップをかけたら完成。
2. 桜えびはトマトやクリームパスタにもおすすめ
基本のシンプルなパスタの作り方をおさえたら、ほかの味にも挑戦してみよう。桜えびはトマトやクリーム系との相性もよいため、さまざまな味のパスタを楽しむことができる。乾燥桜えびで作れる3つのパスタを紹介する。
野菜を加えて「桜えびのトマトパスタ」
桜えびのほか、茹でたブロッコリーやそら豆を具材に加えると美味しい。オリーブオイルとみじん切りにしたにんにく、鷹の爪を入れたフライパンを熱し、桜えびとほかの具材を加え軽く炒める。トマト缶とにんにくを煮詰めて作ったトマトソースを加えて温め、茹でたパスタを絡めよう。
濃厚「桜えびのクリームパスタ」
オリーブオイルとおろしにんにくを入れたフライパンを熱し、生クリームとぬるま湯で戻した桜えびを汁ごと加える。中火で煮詰めたら、茹でたパスタを加えて混ぜ合わせ、塩こしょうで味を調える。醤油を加えて和風に仕上げても美味しい。
ビスク風「桜えびのトマトクリームパスタ」
ビスク風のアレンジは、やや手間はかかるが、桜えびの濃厚な旨みをより生かすことができる。オリーブオイルでにんにく、玉ねぎ、桜えびを弱火で炒め、バターと薄力粉を加えさらに炒める。トマト缶とケチャップ、コンソメ、水を加えて煮込み、一旦火を止める。
粗熱が取れたらミキサーにかけ、フライパンに戻し生クリームか牛乳を加えて温める。茹でたパスタを加えて和えたら完成。
3. 贅沢プロの味!生桜えびのパスタも人気
乾燥桜えびは一年中全国各地で入手できるが、生桜えびは静岡県の駿河湾でしか獲れない希少な食材だ。産地の伊豆や熱海では、生桜えびを使ったパスタもご当地メニューとして人気を集めている。もし生桜えびを入手できたら、店で食べるようなプロの味を自宅でも楽しみたい。
生桜えびのパスタはシンプルに!
生桜えびを具材にするなら、乾燥桜えびとは違ったふっくらとした大きな身を生かし、シンプルなパスタに仕上げるのがおすすめだ。あまり煮込まずに作れる和風パスタやペペロンチーノを作ろう。生桜えびはパスタと和える直前にフライパンに加え、サッと火を通すだけで十分である。
こんなアレンジもおすすめ
生桜えびを使う前に分けておけば、半分はソースに加えてパスタと和える、半分はトッピングするという使い方もできる。トッピングは生のままでもよいが、電子レンジで20秒ほど加熱するとふっくらとして美味しい。また、小麦粉と片栗粉をはたいて油で揚げた桜えびをトッピングすると、香ばしさが加わりプロのような味に仕上がる。
結論
えびがさまざまなパスタソースに合うように、桜えびのパスタもバリエーションは豊富である。春キャベツやアスパラガス、ブロッコリーなど、緑色の野菜を入れると色合いもキレイだ。釜揚げや生の桜えびは期間限定だが、乾物ならいつでも手に入るため、ぜひ自宅でも気軽に桜えびパスタを作ってみてほしい。
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