1. 生桜えびなら静岡!食べられる時期は年に2回
乾物の桜えびは一年中、全国各地で入手できる。国産のものだけでなく韓国や台湾などからの輸入品も多い。一方、生桜えびはいつでもどこでも手に入るというものではなく、希少な食材である。決まった場所で、決まった時期にしか獲ることができないからだ。
生桜えびの産地は静岡県駿河湾
日本で生桜えびを獲ることができるのは、静岡県の駿河湾のみだ。静岡県のみが漁業の営業許可を認めているからである。駿河湾に面した伊豆の由比をはじめ、熱海などの名産品として知られている。
生桜えびを食べられる時期とは?
桜えびの漁期は、春(3月下旬~6月初旬)と秋(10月下旬~12月下旬)の年2回に限られている。桜えびを保護するために休漁期間が設けられているためだ。年2回の漁期なら、水揚げしたての新鮮な生桜えびを堪能することができる。
生桜えびの特徴
生桜えびは、一般的に知られている乾燥桜えびとはまったくの別物だ。身がふっくらとして大きく、甘みと旨みが強いのが特徴である。殻も内蔵もまるごと食べられるため下処理が不要で、さまざまな料理に使いやすいというメリットもある。
由比桜えび祭り
生桜えびの旬である5月には、毎年由比漁港にて祭りが開催されている。桜えびを使ったさまざまな料理が販売されるほか、生桜えびの無料配布や子ども向けの漁船体験乗船などのイベントもあり、多くの人が集まる。桜えびが不漁な年は中止となる場合もあるが、静岡の名産品である生桜えびを堪能できる貴重な機会といえるだろう。
2. 生桜えびの美味しい食べ方
生桜えびは、下処理不要でさまざまな料理に使える便利な食材でもある。運よく入手することができたら試してほしい、美味しい食べ方を紹介しよう。
まずはそのまま
水揚げされたばかりの新鮮な生桜えびは、何もつけずにそのまま食べるのがおすすめだ。特有の甘みと旨みをダイレクトに感じられるだろう。醤油とおろししょうがもよく合う。
生桜えび丼
ごはんにのせて丼にしても、もちろん美味しい。釜揚げ桜えびと相盛りにする食べ方も人気だ。また、生しらすとの相盛りも絶品である。
かき揚げ
身の大きな生桜えびは、かき揚げにぴったりな食材だ。薄い衣でサクッとした食感に仕上げよう。そのまま塩や天つゆで食べてもよいし、丼やうどんやそばのトッピングにしてもよい。
炊き込みごはんやパスタの具に
生桜えびの豊かな風味を米と一緒に炊き込む、パスタソースに移すといった生かし方もおすすめだ。生桜えびを少し取り分けておき、軽く加熱してからトッピングするとより美味しい。
卵焼きや炒め物の具に
お好み焼きや卵焼きに混ぜ込む、野菜と一緒に炒めるという使い方もできる。炒めすぎるとパサパサになってしまうため、あとから加えるなど工夫するとよい。
3. 生桜えびは通販で購入可能
産地から遠く訪れる機会もないという場合でも、生桜えびを入手することは可能だ。通販でお取り寄せすれば、自宅にいながら生桜えびを味わうことができる。新鮮な状態で急速冷凍され、クール便で送られてくるため、安心して取り寄せてみよう。
生桜えびを購入できるサイトは?
由比港漁業協同組合をはじめ、産地直送してくれる地元のサイトは複数ある。また、楽天市場やAmazonなど大手ECサイトを利用しての購入も可能である。
生桜えびの価格帯は?
通販で購入できる生桜えびの価格は、漁の状況や店舗によっても前後するが、100gあたり1000~2000円が相場のようだ。送料の扱いなども含め、複数のサイトを比較してみるとよいだろう。
冷凍品は常時購入可能
冷蔵の生桜えびは旬の時期しか食べられないが、通販で購入できるものは水揚げしてすぐ冷凍保存してあるため、いつでも購入することができる。ただし、解凍したらその日のうちに食べきらなければならないため、取り扱いには注意しよう。
結論
生桜えびは、乾物とはまったく異なる身の大きさや甘みの強さが魅力だ。静岡県の駿河湾付近を訪れた際には、水揚げしたての生桜えびを堪能しよう。また、冷凍品にはなるが通販を利用すれば、自宅でも美味しい生桜えびを楽しむことができる。ぜひ活用してみてほしい。
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