1. シーザーサラダの名前の意味

シーザーサラダの名前の意味は、実はいくつもの説があるが、いずれの説も「シーザー」という人の名前である点は、ほぼ共通している。
人の名前でシーザーというと、「ブルータスおまえもか」で有名な歴史上の人物ジュリアスシーザーを思い浮かべる人も多いだろう。実際、シーザーサラダは、そのシーザーが好んだサラダだったからという説や、シーザーの末裔が考案し、偉大な先祖であるシーザーの名前を付けたという説もあるようだが、いわゆるトンデモ説として、いまひとつ信憑性に欠けるようだ。
いくつかの説の中で最も有力とされている説は以下になる。
サラダの考案者の名前を意味しているという説
メキシコの北西部の都市ティファナに「シーザーズプレイス」と呼ばれるホテルがあった。そのホテルのレストランで料理を作っていた同ホテルのオーナーでもあるシーザー・カルディニ氏の名前を意味しているという説。
当時アメリカでは禁酒法が施行されていたため、アメリカとの国境沿いにあった同ホテルは、自由に酒を飲みたいというアメリカの人々によく利用されていたようだ。
1924年のこと。アメリカの独立記念日の7月4日に、同ホテルに大勢のアメリカ人が押し寄せたため、客に出す料理が底をつきてしまった。仕方なく、あり合わせの材料でサラダを作り、それを客にふるまったところ、すこぶる好評で、一夜のうちに伝説のサラダとなった。
いまも、このレストランは存在し、シーザーサラダ発祥の地として、多くの観光客が訪れる観光スポットになっているようだ。
2. 正式なシーザーサラダとは

いまのシーザーサラダは、さまざまな野菜と具材を使い、幅広くアレンジされている。どれが正式なシーザーサラダなのか、よくわからない状況になっているようだ。
ただ、元祖といわれるシーザーサラダは、ロメインレタスとパルメザンチーズとクルトンを使って作られていて、そのサラダが、オリジナルで正式なシーザーサラダに該当するようだ。ちなみに、ロメインレタスは、エーゲ海のコス島が原産といわれているレタスで、通常のレタスよりもやや苦みが強く、肉厚で歯ごたえのある食感が特徴だ。
シーザーサラダには、シーザードレッシングと呼ばれるチーズとにんにく風味が特徴のドレッシングが使われるが、このドレッシングを使うことは、正式といわれるシーザーサラダだけでなく、どのシーザーサラダにもほぼ共通している。
3. 簡単なシーザーサラダの作り方

シーザーサラダは、自宅でも簡単に作ることができる。最も簡単なのは、レタスと好みの野菜とクルトンを、市販のシーザードレッシングで和え、それにパルメザンチーズをかけるという作り方になる。
シーザードレッシングを手作りする場合、今回は、数ある作り方の中から、マヨネーズを使った方法を紹介しよう。
材料
市販のマヨネーズ、ヨーグルトドリンク、パルメザンチーズ、黒こしょう、チューブ入りにんにくのすりおろし。
作り方
ボウルに、にんにくのすりおろし(長さ1cmほど)と、マヨネーズ大さじ2、ヨーグルトドリンク10ml程度を入れ、よく混ぜ合わせる。さらにパルメザンチーズを加え、黒こしょうで味を調えればできあがり。
結論
シーザーサラダの名前の意味や、正式なシーザーサラダおよび、簡単な作り方について紹介した。名前の意味については、最初は「飛行士サラダ」と命名していたが、サラダを作ったとされているアレックス・カルディニ氏の兄のシーザー・カルディニ氏の名に変えたという説も有力ではあるようだ。
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