1. うなぎもどきってどんなもの?

うなぎもどきとは、野菜や魚、練りものなどを使って、まるで本物のうなぎの蒲焼きのような見た目、味、食感に似せた料理のことである。市販品では、カネテツデリカフーズ株式会社から発売されている「ほぼうなぎ」、一正蒲鉾株式会社の「うな次郎」、株式会社スギヨの「うな蒲ちゃん」などがうなぎもどきの製品として有名だ。また、奈良時代から続く動物性の食品を一切使わない精進料理には、魚や肉に似せて作るもどき料理が欠かせない。すりおろした大和芋と豆腐で作られるうなぎもどきは、精進料理でも親しまれてきた。
2. 魚を材料にしたうなぎもどきの作り方

うなぎもどきは自宅でも作ることができる。ここでは手軽な魚の缶詰を使った、うなぎもどきの作り方を紹介していこう。
鯖缶を使ったうなぎもどき
水気を切った鯖缶に長芋をすりおろし、調味料(酒、生姜、山椒、片栗粉)を混ぜて2等分する。焼き海苔にのせ、うなぎのような切れ目をつけよう。フライパンに油をひき、焼き目がついたら裏返し、両面焼けたらいったん取り出す。タレの調味料(酒、みりん、砂糖、しょうゆ)を煮絡めたら、うなぎもどきを戻し入れて絡めていこう。ごはんに切ったうなぎもどきをのせ、タレと山椒をふりかけて完成。海苔にのせたあとは、水分で海苔が破れないように早めに焼くのがコツだ。
情報番組でも紹介!ツナ缶とはんぺんを使ったうなぎもどき
はんぺんを細かくちぎってポリ袋に入れ、材料(ツナ缶、卵、生クリーム)を加える。袋の口を閉じ、めん棒で叩いてはんぺんを潰していこう。玉子焼き用のフライパンでオリーブオイルを熱し、叩き潰したはんぺんを流し入れる。中火で5分ほど焼き、焼き目がついたらひっくり返して焼く。鍋に調味料(酒、みりん、しょうゆ、砂糖)を入れて火にかけ、とろみが出るまで煮詰めたら、うなぎもどきにかけて絡める。とうもろこしはラップで包み、電子レンジで5分加熱し、ピーラーで粒を削ぎ落とそう。ごはんととうもろこしを混ぜ、器に盛り、焼き海苔とうなぎもどきをのせる。仕上げに白髪ねぎをのせて完成。めん棒ではんぺんを潰すことでフワフワな仕上がりになる。
3. 練りものを材料にしたうなぎもどきの作り方

うなぎもどきは白身魚の練りものでも作ることができる。ここではちくわ、はんぺんなどの練りものを使った、うなぎもどきの作り方を紹介していこう。
ちくわ、はんぺんなどを使ったうなぎもどき
鍋に酒とみりんを入れて、アルコール分を飛ばす。しょうゆと砂糖を入れて半分くらいになるまで煮詰め、タレを作っておこう。ちくわを開き、皮と内側部分の身で分ける。高野豆腐を水で戻し、水気を切ったら4等分に切る。ごぼうはざく切りにし、茹でて柔らかくしておこう。高野豆腐とちくわの内側部分、はんぺん、ごぼう、長芋、片栗粉をミキサーでなめらかになるまで混ぜてペースト状にする。ちくわの皮の内側に片栗粉をまぶし、ペーストを塗る。うなぎもどきにうなぎのような切れ目を入れよう。フライパンに油を引き、皮面を下にして焼く。2分たったらひっくり返してさらに弱火で焼き、タレを絡めたら完成。
4. 山芋と豆腐を使ったうなぎもどきの作り方

先にうなぎもどきは精進料理にもあるとお伝えしたが、ここでは山芋と豆腐を使ったうなぎもどきの作り方を紹介していこう。
山芋と豆腐を使ったうなぎもどき
鍋にしょうゆとみりん、砂糖を入れて火にかけ、軽く煮詰めてタレを作る。山芋とごぼうの表面をたわしでこすり、水洗いする。ボウルに皮ごとすりおろしていこう。木綿豆腐を潰しながら加え、塩と片栗粉を混ぜたタネを作る。焼き海苔を6等分し、タネを広げる。できたうなぎもどきにうなぎの切れ目をつけていこう。170℃に熱した油に海苔を下にして入れる。表面が固まって浮いてくるので、上下を返しながら3分ほど火を通す。ごはんを器に盛り、タレを少しかけてからタレに絡めたうなぎもどきをのせて完成。
結論
味も見た目も本物にそっくりなうなぎもどきの作り方を紹介した。難しい工程もないので子どもと一緒に作るのも楽しい時間になるだろう。本物のうなぎももちろんいいが、うなぎのにおいが苦手な人や節約にも、普段から手軽に楽しめるうなぎもどきはおすすめだ。
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