1. タイのナンプラードレッシング:ナムヤムとは
ナンプラーは、カタクチイワシを発酵させて作られた魚醤のことで、独特の風味や酸味が特徴の調味料である。タイでは、ナンプラーを使用したドレッシング「ナムヤム」がポピュラーで、サラダにかけるだけで本場の味を気軽に楽しむことができる。
基本のナムヤムの作り方
ナムヤムの作り方は非常にシンプルだ。ナンプラー、レモン汁、砂糖を1:1:1の割合で混ぜ合わせるだけでOKである。この割合をベースに、甘さを控えたい場合は砂糖を1/2量にするなど好みで調整しよう。砂糖は日本で販売される一般的なものでもよいが、より本場の味に近づけるには、ココナッツシュガーやパームシュガーを使用するのがおすすめだ。
ナムヤムのおすすめの使い方
ナムヤムはさまざまなサラダのドレッシングとして使用できる。とくに、タイサラダの定番であるパクチーサラダや春雨サラダによく合う。水菜と人参などのシンプルなサラダにも、ナムヤムをかければ簡単にタイ風サラダに早変わりだ。また、たっぷりの生野菜を添えた魚料理などにかけても美味しい。砕いたピーナッツをトッピングすると絶品だ。
簡単アレンジ!スイートチリ風味ナムヤム
ナムヤムは基本の配合でも美味しいが、味に変化を出したい場合はスイートチリソースを加えてアレンジしてみよう。生春巻きにも合う、甘みと辛みの効いたドレッシングになる。ナムヤムに鷹の爪やハーブ、オリーブオイルを加えるというアレンジも、ひと味違った美味しさを気軽に楽しめる。
2. 種類いろいろナンプラー入りのドレッシング
ナムヤムはレモン汁と砂糖をナンプラーに加えて作るドレッシングだが、ほかの調味料とナンプラーを合わせればさまざまな味を楽しむことができる。ここでは、酸味が苦手な人にもおすすめのレモンを使わないドレッシングを紹介しよう。
オリーブオイルとスイートチリソースのドレッシング
ナンプラー、オリーブオイル、スイートチリソースを1:1:3の割合を目安に混ぜ合わせるだけで簡単にできる。辛みはあるが、ナムヤムよりも酸味が弱く意外と食べやすい。エビなどとの相性もよい。
濃厚!マヨネーズとピーナッツバターのドレッシング
ナンプラーにマヨネーズとピーナッツバター、砂糖を加えれば、こってりとしたドレッシングができる。おろしにんにくと鷹の爪を入れて味を引き締めると美味しい。鶏肉のサラダなどによく合う。
ポン酢とはちみつのまろやかドレッシング
ナンプラーの風味は柑橘類との相性がよいため、レモンの代わりにポン酢と合わせても美味しい。はちみつを加えてまろやかな甘みを出そう。鷹の爪を加えるのもおすすめだ。ごま油とともに野菜や肉に回しかけると美味しい。
3. 市販のナンプラードレッシング
ナンプラードレッシングの市販品はあまり流通していないが、ナンプラーを原材料に含むドレッシングはいくつかある。実店舗で見かけなければ、通販での購入が可能だ。
タイの台所「パクチードレッシング」
フレッシュパクチーを刻んで混ぜ込んでいる。タイ料理だけでなく、メキシコ料理や中華料理などに使えるクリーミーなドレッシングだ。ほかにも「パクチーチリドレッシング」「パクチーソース」といったラインナップがあり、いずれもナンプラーが使用されている。
YOUKI「パクチードレッシング」
ナンプラーとレモン汁、にんにくをベースにパクチーを加えた風味豊かなドレッシングだ。にんにく入りのコクのある味が、豚肉や牛肉を使ったおかずサラダなどにも合うだろう。
ケイパック「KPうま塩ドレッシング20」
ごま油と醤油をベースとし、ナンプラーとにんにくのアクセントをきかせたドレッシングである。使いきりサイズの小袋のため、使いやすさがポイントだ。
結論
ナンプラーは、あまり頻繁には使わないという人も多い調味料だ。そのため余らせてしまったり、使い道に困ったりした場合は、ぜひナムヤムをはじめさまざまな味のドレッシングを作ってみてほしい。市販品を購入する場合は、大容量のものよりも小瓶や小袋タイプのものが扱いやすくおすすめだ。
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