クッキーはマーガリンでサクサクになる！美味しい作り方のコツとは？

クッキーを作る際にマーガリンを使うことで、バターの代用が可能だ。マーガリンに代用することで、クッキーの食感がサクッとなり歯切れもよくなる。さらにクリームのようななめらかな状態になりやすいマーガリンは、クッキーの生地になじみやすく手早く作業ができるのが特徴だ。バターを使った場合はバター特有の香りが感じられ、バターの量を調整することでサクサクにもしっとりにも仕上げられる。

では、マーガリンとバターにはどのような違いがあるのだろうか。バターは乳脂肪から作られたもので、一方のマーガリンは食用の植物油脂などの原料を混合し練り合わせた加工食品である。有塩バターのコレステロールは100gあたり210mg（※1）、マーガリンの場合は100gあたり5mg（※2）と低くなっている。コレステロールが気になる人には、クッキーを作る際にマーガリンを使った作り方に人気があるのだ。

クッキーをマーガリンで作る方法や美味しくするためのコツを紹介しよう。まずはクッキー作りの材料となる小麦粉やマーガリンなどを用意する。材料はレシピと同様に1g単位まで正確に測るのがお菓子作りの基本だ。小麦粉や砂糖はあらかじめふるっておくことで、クッキーの仕上がりがふんわりとするのである。

マーガリンや卵は常温に戻しておくこともコツのひとつだ。しっかりとクリーム状に混ぜたマーガリンに砂糖を入れよく混ぜ、さらに卵を加えていく。小麦粉を加えて混ぜ合わせたら、生地をひとまとめにして食品用ポリ袋に入れよう。ポリ袋の上から生地を伸ばすことで、麺棒などが汚れず袋に入れたまま生地を寝かせられるので重宝する。生地の型抜きは、子ども達も参加できる工程だ。思い思いの形にくり抜けば、焼き上がりもぐっと楽しみになるだろう。

クッキーをもっと手軽に作りたいなと思ったときに重宝するのが、ホットケーキミックスだ。ホットケーキミックスを使ってクッキーを作る際には、マーガリンと甘さを加えるためのグラニュー糖、卵だけで作ることが可能だ。生地の状態がゆるすぎる場合には、粉を足すことで簡単に調整もできる。逆にこねにくい場合は、牛乳を少量加えて様子を見よう。

また、クッキー生地をバターの代用でマーガリンにし、ココアパウダーや抹茶パウダー、チョコチップなどを加えればいろいろな味を楽しめる。型抜き以外にもアイスボックスクッキーや型抜きした生地の中央部分を型抜きし、そこにキャンディーを入れたステンドグラスクッキーを作ることもできる。

クッキーを手軽に作る方法としてマーガリンを使う以外にも、オーブンではなくトースターを使って焼き上げることも挙げられる。アルミホイルを敷き、クッキーの生地を並べ焼けば完成だ。焦げそうになった場合は、上にアルミホイルをかぶせておくとよい。ココアパウダーを混ぜた生地は焼き色が分かりづらいため、プレーン生地と一緒に焼くことで焼き具合もチェックしやすくなる。

ここまではマーガリンを入れるクッキーの作り方を紹介したが、ここからは番外編としてバターやマーガリンなしでも作れるクッキーをピックアップする。クッキーを作る際にバターやマーガリンの代用として使えるのは、サラダ油やオリーブオイルだ。作り方は基本的には上記と同様で、マーガリンを別の油脂に置き換えればよい。

そもそも油脂を入れないというクッキーもある。マーガリンやバターなどの油脂を入れないことで固い食感のクッキーになるが、噛めば噛むほど味わい深いものになり、油脂を取り入れないように気をつけている人にもおすすめだ。また油脂を入れない分、材料の小麦粉の代わりにオートミールなど使って、ザクザクの食感を楽しむのもいつもとは違うクッキーができあがる。

クッキーはバターがなくてもマーガリンで代用して作ることができる。基本的な型抜きクッキーは子どもも楽しく調理に参加できるので、おうち時間も楽しめるだろう。クッキーにはアレンジ方法もあるため、いろいろと試してお気に入りのレシピを見つけてみてもらいたい。

（参考文献）
※1　日本食品標準成分表2020年版（八訂）第2章(データ)(Excel:975KB)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html

※2　日本食品標準成分表2020年版（八訂）第2章(データ)(Excel:975KB)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html