1. はちみつを使ったお菓子作り!しっとりカステラ

はちみつのまろやかな質感と甘さは、しっとりと優しい風味のカステラ作りに向いている。焼き目の調整など経験が必要な点も多いが、ふわふわとした食感をぜひ自家製で楽しんでみたい。
はちみつを使ったカステラの作り方
カステラに使用するはちみつは、甘みよりもその食感や焼き目に影響を与えるのがポイントである。そのため、生地のメインとなる強力粉のほかに卵、牛乳、はちみつ、そして砂糖も使用する。まずはボウルに室温に戻した卵を割り、よくかき混ぜる。そこに砂糖を加えて、生地が立ち上がるくらいまで泡立てる。はちみつと牛乳も投入したのち、強力粉を一気に加えて切るように混ぜていく。オーブンの温度は最初は180℃、後半は150℃に下げて焼く。焼き上げたあと1日寝かせると生地が落ち着いて美味しくなる。
中身がトロっとしたカステラも
クラシカルなカステラだけではなく、中身がとろりとしたバージョンのカステラもトライする価値はある。全卵だけではなく卵黄をふんだんに使い、小麦粉とはちみつだけで作るレシピである。ポイントは、全卵と卵黄を混ぜるにあたって湯煎にかけながら徹底して泡立てる点である。はちみつ、小麦粉の順に加えて、190℃で10分強加熱する。粗熱が取れるのを待ってとろとろの食感を堪能しよう。
2. 砂糖不使用のお菓子!はちみつを使った簡単クッキー

はちみつを使ったお菓子の中で、料理初心者にも簡単にできるのがクッキーである。材料を混ぜ合わせて型抜きし焼くだけであるから、休日に家族で楽しむにも向いている。その作り方を見てみよう。
超初心者向き!材料3つ
クッキーを作る際に初心者が手を焼くのがバターの扱いである。そこで、超初心者向きとしては、バターの代わりにオリーブオイルなどのオイルを使用するレシピがある。小麦粉60gに対して、はちみつとオイルを20gずつ加えて生地を作る。3mmほどの厚さにした生地を型で抜き、間をあけて天板に並べる。170℃のオーブンで15分ほど焼けば完成する。
バターの風味を活かして簡単に
シンプルなクッキーの醍醐味はやはり、バターの風味にあるといってよいだろう。バターは使用する30分ほど前に室温に戻しておけば、混ぜるのにも苦労しない程度に柔らかくなる。ここにはちみつを加え、小麦粉と混ぜて生地を作る。170℃で10分強焼いてできあがる。
ホットケーキミックスも活用!
ホットケーキミックスを愛用しているという人は少なくないだろう。もちろん、はちみつを使用したクッキーもホットケーキミックスで作ることができる。バターとはちみつを混ぜ、ホットケーキミックスを入れるという手順は小麦粉を使用する場合と変わりない。オーブンの温度や焼き時間も同様である。慣れてきたら、フードプロセッサーで粉砕したナッツ類などを入れると、アレンジバージョンを楽しめる。
3. はちみつをお菓子作りに使う際の注意点とは?

はちみつを使用してお菓子を作ると、砂糖だけのタイプよりもヘルシーなイメージがある。はちみつの効能はあちこちのサイトやニュースでも見ることができるが、注意点もある。
加熱したはちみつも1歳以下の子どもには禁忌
はちみつを乳幼児に与えることが危険であることは、かなり知られるようになった。理由は、はちみつに含まれるボツリヌス菌が乳幼児にとってリスクが高いためである(※)。ボツリヌス菌は、加熱をしても死滅しない性質を有している。そのため、高温で焼くお菓子やクッキーであっても、はちみつ入りの場合は注意が必要である。
常温で保管したはちみつを使用
はちみつは冷蔵すると固まってしまうため、お菓子を作るにあたってほかの材料と混ざりにくくなってしまう。常温で保管してとろりとしたはちみつを使うと便利である。
はちみつの風味にも注意
日本で人気のあるはちみつは、アカシアやレンゲなどクセのないタイプが多く、これらはお菓子作りに用いてもほどよい風味となる。一方、栗などのクセのあるはちみつは加熱後も独特のにおいが残るため、注意が必要かもしれない。
はちみつを扱う器具は
はちみつは金属に触れると成分が変わってしまう可能性がある。瓶からはちみつを取り出す際には、木製やステンレスの道具を使うのが理に適っている。
結論
はちみつの甘さを活用して、カステラやクッキーといったお菓子を自宅で作ることが可能である。はちみつを加えることで、お菓子にほどよい焼き目がついたり理想的な食感を演出できたりといったメリットがある。自宅にはちみつがあったらすぐにでも作りたいレシピは多いが、はちみつが含むボツリヌス菌は乳幼児には危険である。リスクは回避して、楽しく自宅ではちみつのスイーツを作ってほしい。