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古くから伝わる【茶通】って知ってる?その正体に迫る!

古くから伝わる【茶通】って知ってる?その正体に迫る!

投稿者:ライター 岡畠紘美(おかはたひろみ)

監修者:管理栄養士 大谷琴羽(おおたにことは)

2021年4月 8日

茶通という和菓子をご存知だろうか。あんこを使ったシンプルな菓子で、やさしい茶の香りや素朴な味わいが特徴だ。今回は茶通を知らない人に向けて、名前の由来や特徴、作り方などを解説する。おすすめの茶通も紹介するため、食べてみたいと思う人は参考にしてみてほしい。

  
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1. 茶通とはどんな和菓子?

茶通の読み方は「ちゃつう」であり、和菓子として古くから親しまれている。茶通という名前の由来は、高台のついた菓子を乗せる皿からきた、煎茶が使用されているためなどさまざまな説があるようだ。茶通の生地には薄力粉や卵白などに加えて、抹茶を練り込むことが主流となっており、仕上げとして茶葉を数枚のせてある。茶をふんだんに使用した和菓子であるため、全体的に緑がかった美しい和菓子ができあがるのだ。茶通は平鍋や鉄板で焼きつけながら形を整える。一見、饅頭のように見えるが蒸し菓子ではなく焼き菓子であるため、饅頭とは異なる和菓子だ。焼き菓子ならではのカリッとした食感や香ばしい風味が、茶のさわやかな香りとマッチして、お茶請けとしてもピッタリの菓子である。

2. 和菓子の茶通の作り方

茶通を作るときには、始めにあんこを用意しよう。こしあんやつぶあんなど自分の好みで手作りするのはもちろん、手軽に茶通を作りたいのであれば、市販のあんこを使用してもよい。白こしあんに抹茶を練り込んだり、購入したあんこに炒り黒ゴマ、砂糖、水あめを水と一緒に加え鍋でゴマあんを作ったりとアレンジしやすいことも茶通の魅力である。生地を作るにはまず、ボウルに砂糖をふるいながら入れ、卵白を少量ずつ加えて麺棒やすりこぎで混ぜ合わせていく。滑らかな生地になるように丁寧に混ぜ、空気を生地内に入れないことが美味しい茶通を作るコツだ。
卵白と砂糖が混ざったあとは、薄力粉と片栗粉、抹茶を合わせてふるい入れてゴムベラでさっくりと混ぜる。生地の材料をすべて混ぜ終えたら、まな板やバットに打ち粉をして生地を小分けにしていこう。ひとつの生地に適量のあんこを包んで形を整え、茶葉をのせると完成は間近である。フライパンに薄く油をひき、形作ったものの両面を焼くと作業は終了だ。火加減は弱火とし、茶葉のついた面から焼くと見た目が美しい茶通となるだろう。キレイな焼き目をつけるために、軽く押さえつけながら焼くこともおすすめだ。

3. 市販のおすすめ茶通

茶通は材料や作り方がシンプルでアレンジしやすい和菓子であるため、取り扱う店舗によってさまざまな特徴がある。1日の販売数が限られている岐阜県の「くり屋南陽軒」の茶通は、北海道産小豆の皮をすべてむいて作った専用のあんこを使用していることが特徴だ。生地には宇治の抹茶をたっぷりと練り込み、職人がひとつずつ丁寧に焼き上げた商品である。
千葉県にある「御菓子司おきなや」では、コクのあるゴマあんが抹茶生地に包まれた茶通を販売している。オンラインショップでは購入できず、実店舗に足を運んだ人のみが味わえる商品だ。長野県に店舗を構える「いとうや」の作る茶通には、生地に抹茶が練り込まれていないことが特徴である。古くから受け継がれた製法で硬めに焼き上げられ、白い見た目とほんの少し煎茶の葉をのせた、人気商品となっている。

4. 茶道の茶通箱や茶通しとは

茶通には「ちゃつう」という読み方のほかに「さつう」がある。千家の茶の湯には「茶通箱点前(さつうばこでまえ)」という作法があり、表千家や裏千家といった流派では教本ではなく口伝によって習える上級の点前だ。茶通箱とは、茶席の亭主が用意した茶と客が持参した茶を入れる箱で、茶通箱点前によって2種類の茶を楽しむのである。茶道具はさまざまなこだわりをもって作られていることが特徴で、木工の茶道具を作ることを生業とした駒澤利斎(こまざわりさい)の茶通箱は、代々の茶道家元にも愛されていたようだ。また、中国茶には茶壷の掃除用具として使用される「茶通し(ちゃどおし)」がある。茶通はシーンによって異なる読み方をする単語だ。

結論

茶通は、茶との相性がよく、人々を楽しませる美味しい和菓子である。料理が苦手でも挑戦しやすい菓子であるため、さまざまなアレンジを加えながら自分好みの茶通を作ってみてほしい。自宅でのティータイムを、華やかに彩ってくれるだろう。
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  • 更新日:

    2021年4月 8日

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