1. 餃子や麻婆豆腐に使えるラー油の代用品

ラー油をたまにしか使わないなら、普段から自宅にあるもので代用するという方法もおすすめである。ラー油の主な材料は、油と唐辛子だ。唐辛子やニンニクを油で炒めることで辛味や風味を引き出した調味料である。日本で使用されている一般的なラー油はごま油を使用するケースが多いが、ごま油以外にも菜種油やサラダ油などを使用するケースもある。
代用品はごま油をベースにする
ラー油の代用を成功させるコツは、ごま油を使用することだ。香辛料だけではラー油のような風味は出せないため、ごま油と合わせることで風味が加わりラー油のような味わいに近づくだろう。
おすすめの代用香辛料
シンプルな一味唐辛子や七味唐辛子をごま油と合わせると、ラー油に似た味を出すことができる。一般的なラー油と比較すると、一味唐辛子を使うと辛味が強くなり、七味唐辛子では風味が豊かになる。唐辛子は元々ラー油に使用されている材料でもあるため、鷹の爪も代用できる。ペペロンチーノにも使えるような、さっぱりとしたラー油になる。
コチュジャンやタバスコも代用可
また、餃子やマーボー豆腐の味付けに使うなら、豆板醤やコチュジャンなどの発酵調味料をごま油と混ぜるのもおすすめだ。意外なものでは、タバスコも代用品として使用できる。やや酸味が強いがごま油を加えることで和らぎ、中華料理にも合う。
2. ラー油は代用もできるが手作りもおすすめ

ラー油がなくてもほかの調味料や香辛料で代用できる。ただし、いずれの場合もごま油と混ぜ合わせる必要がある。どうせ複数の材料を組み合わせて代用するなら、ラー油を手作りしてしまうというのも一つの手だ。そこで、自家製ラー油の作り方を紹介する。
簡単なラー油の作り方
代用する場合は油と香辛料を混ぜ合わせるだけでもよいが、手作りする場合は油を加熱し、唐辛子の風味を引き立たせるのが美味しさのポイントだ。
深めの耐熱容器に一味唐辛子を入れる。ごま油とサラダ油を合わせたものをフライパンや小鍋で熱し、唐辛子の入った容器にゆっくり注ぐ。そのまま冷ませば完成だ。分量は唐辛子が小さじ1、ごま油とサラダ油は大さじ1ずつを目安に、好みで調整しよう。
深めの耐熱容器に一味唐辛子を入れる。ごま油とサラダ油を合わせたものをフライパンや小鍋で熱し、唐辛子の入った容器にゆっくり注ぐ。そのまま冷ませば完成だ。分量は唐辛子が小さじ1、ごま油とサラダ油は大さじ1ずつを目安に、好みで調整しよう。
本格的なラー油の作り方
市販の一般的なラー油はごま油と唐辛子などシンプルな材料で作られるが、中国のラー油はもっと複雑だ。サラダ油を使用し、花椒(中国山椒)や八角で風味を付ける本格的な中国ラー油の作り方も紹介しよう。
鍋でサラダ油を熱している間に、唐辛子を耐熱容器に入れ花椒を好みで加える。サラダ油に八角を加え、弱火で加熱していく。八角の香りが出てきたら火を止め、唐辛子と花椒の入った容器にゆっくりと注ぎ入れる。そのまま冷ませば完成だ。
鍋でサラダ油を熱している間に、唐辛子を耐熱容器に入れ花椒を好みで加える。サラダ油に八角を加え、弱火で加熱していく。八角の香りが出てきたら火を止め、唐辛子と花椒の入った容器にゆっくりと注ぎ入れる。そのまま冷ませば完成だ。
さらにアレンジ
サラダ油にネギや生姜、ニンニクなどを加えて加熱したり、丁香や陳皮などのスパイスを増やしたりしても美味しい。
3. 子どもも食べられる辛くないラー油の代用品

ラー油の代用品を求めるときには、辛いものが苦手という理由もあるだろう。そこで、子どもや辛いものが苦手な人でも食べやすいラー油の代用品を紹介する。
食べるラー油
市販の食べるラー油は、一般的なラー油よりも辛さが控えめだ。ネギや生姜、ニンニク、玉ねぎなどの香味野菜がたっぷり含まれているため、辛味が強くなくても風味が豊かなのである。ラー油の代わりに食べるラー油を調味料として使えば、より食べやすくなる。
コチュジャン
辛いだけでなく甘みの強いコチュジャンをごま油に混ぜて代用すれば、辛さ控えめになり子どもも食べやすい。
一味唐辛子より七味唐辛子
一味唐辛子は鷹の爪を粉砕して調味料を加えたもののため、鷹の爪よりやや辛さが控えめだ。七味唐辛子はさらに山椒などが配合されており、より辛味が弱まる。ラー油の代用として唐辛子を使う場合は、七味唐辛子を選ぶと比較的辛さを抑えることができる。ただし子どもが食べる場合は、ごく少量にしておこう。
結論
ラー油がなくて困ったときには、ごま油とさまざまな調味料や香辛料を組み合わせることで代用できる。辛さを自分で調整できるというメリットもあるため、ぜひ試してみてほしい。また、手作りのラー油も好みの味や辛さを楽しめるためおすすめだ。食べるラー油や辛くないラー油、本格的な中国ラー油など、代用や手作りから好みの味を見つけてはいかがだろうか。
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