1. エリザベスメロンとは?見た目や味の特徴
まずは、エリザベスメロンの特徴を紹介しよう。エリザベスメロンの皮は全体が黄色に色付く。メロンといえば、夕張メロンやマスクメロンをはじめとする「ネット系」のイメージが強いが、エリザベスメロンは、網目のない「ノーネット系」のメロンである。
メロンの果肉は赤肉タイプ、青肉タイプ、白肉タイプの3種類に分けられる。エリザベスメロンの果肉は白肉タイプで厚みがあり、しっかりとした食感と芳醇な香りが特徴だ。糖度は高いもので15度程度、平均すると12度前後で甘すぎず食べやすい。
形は楕円型や丸型で、重さは1玉500g程度とほかの品種のメロンに比べてやや小ぶりである。値段は産地や大きさで異なるが、代表的な産地である鳥取県琴浦町のエリザベスメロンは1玉1,000円弱で購入できる。
2. エリザベスメロンの旬と産地
エリザベスメロンの由来を紹介しよう。諸説あるものの、メロンの原産地はアフリカといわれている。日本へは弥生時代、中国を経由して伝わった。弥生時代の遺跡からもメロンの一種の形跡が見つかっている。明治の中頃になると、西洋メロンが輸入され、本格的な栽培が始まった。ノーネット系メロンは果実が割れやすいため栽培が難しい。エリザベスメロンは、度重なる品種改良を経て生み出されたのである。
エリザベスメロンは4〜6月に旬を迎える。現在は、全国各地で生産されているが、中でも鳥取県と宮崎県が代表的な産地だ。エリザベスメロンは、宮崎県西都市のふるさと納税の返礼品にも選ばれている。
3. エリザベスメロンの切り方と食べ方
最後に、エリザベスメロンの食べ方について解説しよう。メロンはどんな品種でも、収穫してすぐには食べごろにならない。すぐに冷蔵庫に入れると追熟が阻害されるため、常温保存がおすすめだ。ほかの品種のメロンに比べると、エリザベスメロンは熟しても果肉の発酵が少なく保存しやすい。常温のままでも1週間から10日程度は保存可能だ。
エリザベスメロンの食べごろを調べるには、メロンの尻の周りを指で触ってみよう。爪の色が圧力で変わる程度のやさしい触れ方で、指が沈む感覚があれば食べごろだ。食べごろを迎えたエリザベスメロンは、食べるタイミングから逆算して半日ほど前に冷蔵庫で冷やしはじめよう。
メロンは縦半分に切ってからボート型に切り分けるのが一般的だが、エリザベスメロンははじめに横に切る赤道切りがおすすめだ。実の下半分のほうが甘いことを覚えておこう。種の周りに果汁が多いため、先に実と種がつながったところをハサミで切ってからスプーンですくうと甘い果汁を捨ててしまわずに済む。
甘さが集中する下半分は、カットしてそのままの味を楽しもう。あっさりとした味わいの上半分は、少し手を加えるとまた違った美味しさがある。
甘さが集中する下半分は、カットしてそのままの味を楽しもう。あっさりとした味わいの上半分は、少し手を加えるとまた違った美味しさがある。
エリザベスメロンの食べ方アレンジ
種をくり抜いた部分に牛乳を注いで、スプーンで食べればエリザベスメロンの果汁を余すところなく堪能できる。見た目もインパクトがあるので、子どもたちも喜ぶだろう。カットしたエリザベスメロンにはちみつをかけたり、生ハムと合わせたり、意外な組合せとしては、キムチ和えもおすすめだ。
パフェやフルーツポンチに入っている丸いメロンは、フルーツデコレーターがあれば、自宅でも簡単に作れる。フルーツデコレーターは、500円程度で購入できるので、子どもと一緒にデザート作りに挑戦するならひとつ用意しておくと子どものテンションがあがること間違いなしだ。
メロンは果物の中でも甘いイメージがあるため、高カロリーと思っている人もいるかもしれない。実際は可食部100gあたり40kcal、カリウムが豊富に含まれている(※1)。
結論
なかなか目にすることの少ないエリザベスメロン。一般的なメロンは通年流通するが、国産の白色メロンは旬を迎える初夏にしか手に入れることができない。貴重なエリザベスメロンを手に入れた際は、この記事を参考に家族で初夏の味覚を堪能してほしい。
(参考文献)
運営元:文部科学省
該当ページ名:果実類/メロン/温室メロン/生 - 一般成分-無機質-ビタミン類-アミノ酸-脂肪酸-炭水化物-有機酸等
URL:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=07_07134_6
運営元:文部科学省
該当ページ名:果実類/メロン/温室メロン/生 - 一般成分-無機質-ビタミン類-アミノ酸-脂肪酸-炭水化物-有機酸等
URL:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=07_07134_6
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