1. つるむらさきとはどんな植物?

つるむらさきとは、東南アジアが原産のつるむらさき科の植物だ。その名の通り茎やツルが紫色をしている。そんなつるむらさきは、栄養価が高い緑黄色野菜としても注目されているのだ。もともとは日本で染料として使用されていたが、2000年以上前から食用としても使われるようになったのだ。
つるむらさきの種類
つるむらさきは、赤茎種と緑茎種の2種類があり、赤茎種は茎が紫色をしており、古くは染料として使用されたり、鑑賞用としても親しまれることがある。また、緑茎種は主に食用として食べられているつるむらさきで、全体が緑色で加熱すると粘り気が出て食感をしっかり感じることができるのが特徴だ。
2. 実は栄養価が高い!つるむらさきの栄養とは

つるむらさきは栄養価が高い野菜としても注目されているが、実際にはどのような栄養を含んでいるのだろうか?
β-カロテン
つるむらさきは、強い抗酸化作用をもつ栄養素といわれるβ-カロテンを含んでいる。このβ-カロテンは、免疫力を強化したり、皮膚を丈夫にしたりと健康な身体を維持するためには大切な栄養素だ。
ビタミン
つるむらさきはさまざまなビタミンも含んでいる。つるむらさきのビタミンKはほかの野菜と比べても含有量が高く、健康的な骨を保つのに大切な栄養素でもあるのだ。ほかにもビタミンAは皮膚を丈夫にしてくれたり、ビタミンCは動脈硬化や老化などを抑制してくれたり、美肌にも効果があるとされている。ビタミンだけを見てもつるむらさきの栄養価の高さがわかるのだ。
カルシウム
つるむらさきはカルシウムも豊富で、ほうれん草の3倍もカルシウムが含まれている。このカルシウムは、骨を強くしてくれたりと欠かせない栄養素でもあるのだ。
3. つるむらさきの旬と産地とは?

つるむらさきは、暑さと湿気がある場所を好み成長するので、夏に旬を迎える。最近ではハウス栽培も盛んになっているので、通年でつるむらさきを見かけることも多い。
つるむらさきの産地とは?
つるむらさきの国内生産量を見てみると福島県が圧倒的な生産量を誇っている。その割合は全国の42%だ。ほかには宮城県や徳島県、山形県がつるむらさきの産地として有名だろう。なぜ福島県のつるむらさきの生産量が多いのかというと、福島県の高温多湿の夏の気候はつるむらさきの栽培に適しているからだ。
4. どうやって食べる?つるむらさきの美味しい食べ方とは

栄養価が高いつるむらさきは食事に取り入れてほしい野菜の1つだ。その一方でどのように食べたらいいか悩む人も多いだろう。そんなつるむらさきの美味しい食べ方を紹介しよう。
おひたし
つるむらさきの定番の食べ方がおひたしだ。つるむらさきは茹でることで独特のねばりが出るのが特徴だ。そんなつるむらさきのねばりをシンプルに味わえる。つるむらさきを茹でる際は、茎と葉にわけて、まずは茎の部分から茹でて最後に葉の部分を加えてさっと茹でるのがポイントだ。あとはめんつゆやかつお節をかければ、つるむらさきのおひたしの完成になる。
和え物
つるむらさきはさまざまな材料と合わせて、和え物にするのもおすすめの食べ方だ。さっぱりと食べたい場合は酢で和えたり、つるむらさきの独特のねばりを活かして納豆と和えるのもいいだろう。栄養満点で手軽に作れるので、食事の副菜としても重宝する。
パスタ
つるむらさきは、パスタの具材としてもよく合う。つるむらさきときのこなどを合わせてバター醤油で味付けをして和風パスタにするのもおすすめだ。つるむらさきの独特の食感はパスタとの相性もいい。つるむらさきは火を加えるとかさが減るので、多めに加えるといいだろう。
結論
つるむらさきは、夏に旬を迎える栄養価の高い注目野菜だ。独特のねばりが楽しめるので、おひたしや和え物にして味わうのもいいだろう。ほかにもパスタや炒め物などさまざまな料理にも活用できるので、手軽に栄養が摂れる野菜として日々の献立に取り入れてみるのもいいだろう。
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