1. 切り身の鯛の酒蒸しの仕方とプロのコツ
鯛の酒蒸しは旨みたっぷりで、口どけのよいところが魅力である。シンプルな味付けながらも、ごはんやアルコールがすすむ美味しさだ。ここではプロが作るように美味しく仕上がる人気のレシピを紹介しよう。市販の切り身を使えば、簡単に作れるのが嬉しいポイントだ。
鯛の酒蒸しの作り方
酒蒸しの仕方は蒸し器のみならず、フライパンを使っても構わない。鯛に軽く塩をふり、10分ほどおいてペーパータオルで出てきた水気をふき、皮に切れ目を入れる。昆布は鯛の大きさに合わせて切る。エリンギは縦半分に裂き、さらに2~3等分に裂く。このとき裂きやすくするために根元に包丁で切り目を入れるとよい。
白ねぎは白髪ねぎにし、小ねぎは小口切りにする。次にフライパンに昆布を敷いて鯛とエリンギを並べ入れ、水・酒・白出汁を加えて5分ほどおく。フライパンにふたをして強火で2分ほど加熱する。ひと煮立ちしたら弱火にし、8分くらい蒸し焼きにする。最後に皿に盛り付け、白ねぎをのせて小ねぎを散らせば鯛の酒蒸しの完成だ。シンプルな調理方法だからこそ、鯛の旨みが引き立つ美味しさだ。
2. レンジやスチコンを使った鯛の酒蒸しの作り方
ここではフライパン以外で鯛の酒蒸しを作る方法を紹介しよう。
レンジで鯛の酒蒸しを作る方法
鯛は皮側に切れ目を入れて塩をふり、10分ほどおいて下味を付ける。昆布は鯛の大きさに合わせて切り、生しいたけは飾り切りにする。菜の花は根元を切り落としてざく切りにする。耐熱皿に昆布を敷き、鯛と生しいたけをのせて酒をふり、ふんわりとラップをして500Wのレンジで5分ほど加熱する。耐熱皿をいったん取り出し、菜の花をのせて再びラップをかけ、レンジで2分ほど加熱する。最後に皿に盛り付けて、ぽん酢を添えれば鯛の酒蒸しの完成だ。菜の花の緑色が鮮やかで、ハレの日の献立におすすめ。
スチコンで鯛の酒蒸しを作る方法
ここでは冷凍の鯛を使う作り方を紹介しよう。ちなみにスチコンとはスチームコンベクションオーブンの略で、蒸し料理はもちろん、焼き料理にも適した加熱調理機器である。 しょうがは薄切りにする。まいたけは石づきが付いていないものが多いため、根元は切らずに手で縦に裂く。えのきは根元から4〜5cmくらいを切り落としてほぐす。スチコンのホテルパンに鯛と同じ大きさにカットした昆布としょうがを入れ、冷凍の鯛を並べておく。その上にまいたけとえのきをのせ、鯛の上に酒をふりかけてふたをする。予熱しておいたスチコンに入れて、100℃で10分ほど加熱する。最後に皿に盛り付けて、ポン酢をかけた大根おろしと三つ葉を添えれば鯛の酒蒸しの完成だ。
3. まるごとの鯛の酒蒸しの作り方
最後に鯛をまるごと使う酒蒸しの作り方を紹介しよう。
鯛のうろこは大きくてかたいので、うろこ引きを使うか包丁で尾から頭のほうへ、こそげるように取る。次に腹を開いて内臓を取り出し、水洗いして塩をふりかける。10分ほどおいて、鯛の表面の水気をペーパータオルでふき、皮に切れ目を入れる。蒸し器に入るサイズの耐熱容器に昆布を敷いて鯛をのせ、酒をふって15分ほどおく。蒸気の上がった蒸し器に耐熱容器を入れて強火で8分くらい蒸す。蒸し上がったら、昆布ごと皿に移して小口切りにした小ねぎと、すだちをのせれば鯛の酒蒸しの完成だ。好みでしょうゆや、もみじおろしに付けて食べると美味しい。蒸し器にまるごと入らないようであれば、切り身にして鯛の酒蒸しを作ればよい。
結論
フライパン・レンジ・スチコン・蒸し器を使い、鯛の酒蒸しを作る方法を紹介した。鯛は切り身でもまるごとでも作れるが、下処理が面倒な人は切り身を使うとよい。まるごと使うときのポイントは必ずうろこをこそげ取ることだ。夕食の一品に迷ったときに作ってみてはいかがだろうか。
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