1. 食べ方知ってる?シュールストレミングとは?

シュールストレミングは主にスウェーデンで作られている。じつはニシンを発酵させたものの缶詰である。缶詰のにおいが我慢できないくらい激烈に臭いことから、世界一臭い食べ物として評されているのだ。食べ方以前に開缶時にはいくつか注意が必要なほど。それらの重要な注意点について以下に紹介していくので、しっかりと留意してもらいたい。
まず始めの注意点は、シュールストレミングの缶を開けるときまで絶対に常温に戻さないことだ。その理由としては、常温ではニシンの発酵が進み、開缶時に噴出してしまうおそれがあるためとされている。次に重要な注意点とは、缶詰を開ける場所はなるべく屋外にしたうえで、さらにビニール袋の中で開缶するように徹底することだ。念には念を入れたほうが、自分のためといえるだろう。そして、気をつけるのは自分ばかりではない。周りや近くに人がいないことをきちんと確認してから、缶を開けるようにしよう。また、開缶時に衣服に汁を飛ばさないようにも気をつける必要がある。万が一汁がついてしまった衣服は、すぐにきちんと洗濯をしても臭いやシミが残ることがある。
保存のときから注意が必要
上記のことから分かるとおり、シュールストレミングの発酵を止めるためには常温での保存は避けて、必ず冷蔵庫で保存する必要がある。シュールストレミングは基本的にはニシンの塩漬けであり、缶の中には約8~10cmのニシンの切り身が20枚ほど入っているが、発酵と腐敗は紙一重だ。発酵が進みすぎることにより凄まじいレベルの臭いを発するようになるため、悪臭と刺激臭の強さが世界の食べ物の頂点に立っていることになる。世界一臭い食べ物と聞くと、どのようなものなのか少し興味がわくが、生半可な気持ちで食べるには少しハードルが高いようだ。次に紹介するシュールストレミングの食べ方をきちんと知ったうえで、食べることにチャレンジしてみるとよいだろう。
2. 現地スウェーデンでのシュールストレミングの食べ方

シュールストレミングの食べ方について解説していくので、参考にしてもらいたい。世界一臭いと評されているシュールストレミングに興味がある場合には、まずは正しい食べ方を知ることが大切といえるだろう。
そのまま食べるのは難しい
最初にシュールストレミングの骨と皮を取り除いてから、一口サイズに小さく切り分けると、塩辛い味が緩和されて食べやすくなるだろう。正確には、そのままの大きさでは到底美味しく食べることは難しいということである。それをじゃがいも(マッシュポテト)、たまねぎ、トマト、サワークリーム、チーズ、マヨネーズ、バターなどと合わせる。黒パン、クネッケ、トゥンブレッドなどの薄いパンと一緒に食べる方法が一般的である。ここで一緒に合わせるサワークリームとたまねぎは、臭みを消す役割を担う大切な脇役なので必要不可欠であるといえる。
また、始めにシュールストレミングの身をアクアビットできちんと洗うことで、においが抑えられて食べやすくなるので試してみるのもよいだろう。ちなみに日本では聞きなじみのないアクアビットとは、北欧ではなじみがありよく飲まれているアルコール度数の強い蒸留酒のことであるので覚えておくとよいだろう。シュールストレミングはとにかくにおいが強烈であるという印象があるけれど、味としては少し塩気が強いアンチョビに似ている。魚についている汁気をペーパータオルでしっかりと拭き取ることで、だいぶ食べやすくなるだろう。
3. シュールストレミングの美味しい食べ方ってある?

上記以外にシュールストレミングの美味しい食べ方を探してみたが、見つからずあまり知られていないことが分かった。やはり強烈なにおいを軽減させるために、たまねぎとサワークリームを筆頭にじゃがいもなどと合わせて、薄いパンと一緒に食べる方法が最も適しているということだろう。
結論
本記事では、世界一臭い食べ物といわれているスウェーデンのシュールストレミングについて説明してきた。初めて耳にした人にとっては、すべてが驚きの連続だったのではないだろうか。食べてみたいと感じた場合には、上記に記載している多数の注意事項を実践しながらチャレンジしてみてほしい。
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