1. しめ鯖のカロリーは意外と高い?
しめ鯖のカロリーは意外と高いといわれている。では、どのくらいのカロリーがあるのだろうか?しめ鯖を真鯖と比較しながら見てみよう。
しめ鯖のカロリーと真鯖のカロリーを比較
しめ鯖のカロリーは100gあたり373kcalだ。しめ鯖の素となる真鯖のカロリーは100gあたり202kcalになる。この2つを比較してみると、しめ鯖は真鯖の2倍ほどカロリーが高いことがわかる。しめ鯖は、水分を減らして調味料を加える作り方をするので、その分真鯖よりもカロリーが高くなる特徴があるのだ。
2. しめ鯖のカロリー・糖質をほかの魚と比較
しめ鯖は真鯖よりもカロリーが高いことがわかったが、ほかの魚と比較してカロリーや糖質はどうなのだろうか?気になる糖質を比較してみよう。
カロリーを比較
しめ鯖のカロリーは100gあたり373kcalだが、真鱈のカロリーは100gあたり77kcalで、秋刀魚のカロリーは100gあたり297kcalだ。ほかの魚と比較してもしめ鯖はカロリーが高いことがわかる。
糖質を比較
しめ鯖の糖質は、100gあたり1.8gほどだ。それに対して真鱈の糖質は0.1g、さらに秋刀魚の糖質は0.1g。糖質もほかの魚と比較して高いことがわかる。
しめ鯖には良質は脂質が含まれている
しめ鯖の脂質は、100gあたり26.9g。ほかの魚と比べて脂質も高いが、しめ鯖に含まれている脂質は良質な脂質だといわれている。その理由は、日本水産株式会社(※1)によると鯖をはじめとする青魚の脂にはEPAという成分が含まれているのだ。このEPAは中性脂肪値を下げる効果が期待できるので、高い脂質をもっていても良質な脂といわれている。
3. しめ鯖はカロリーだけでなく塩分にも注意!
しめ鯖はカロリーも高いが、食べる際はカロリーだけではなく塩分にも注意してもらいたい。では、しめ鯖にはどのくらいの塩分が含まれているのだろうか?
しめ鯖の塩分量
しめ鯖は作る過程で、鯖の臭みや水分を抜くために塩でしめる。しかしこの過程で大量の塩を使うことで、しめ鯖はどうしても塩分が高くなってしまう。その塩分量は100gで1.6 gだ。1日の塩分摂取量の目安が女性で6.5g、男性で7.5gといわれているので、しめ鯖の塩分が高いことがわかるだろう。しめ鯖を食べる際は、カロリーだけでなく塩分の摂りすぎにならないように食べる量を調整してみてもらいたい。
4. しめ鯖は高カロリーだが栄養もたっぷり!
しめ鯖はカロリーは高いが栄養もたっぷりだ。鯖には、EPAやDHAといった「オメガ3脂肪酸」が含まれている。日本水産株式会社(※1)によるとEPAは先ほども紹介したように中性脂肪値を下げる効果がある。また、DHAは脳の構成成分として子どもの発達に役立つのだ。
ビタミンも豊富
鯖はカロリーだけではなくビタミンも豊富に含んでいる魚だ。厚生労働省によると(※2)ビタミンB12はアミノ酸や脂肪酸の代謝などを助ける働きが期待できる。また、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進してくれるので、骨や歯の発育が期待できるのだ。ほかにも強い抗酸化作用をもつビタミンEを含んでいる。
酢にも健康効果がある
しめ鯖はカロリーは高いが鯖を酢で漬けて作るので、多くの酢が使われている。この酢にも健康効果が期待できるのだ。タマノイ酢株式会社(※3)によると酢は、内臓脂肪を減少させる働きがある。さらに血圧を低下させる効果も期待できる。つまりしめ鯖を食べると、鯖の栄養素と酢の栄養素の両方を摂取できるということだ。
結論
しめ鯖はカロリーが高いがさまざまな栄養素を含んでいる。しめ鯖に使われている鯖には、オメガ3系やビタミンが豊富に含まれているうえに、酢で漬けているので酢の健康効果も期待できる。しかししめ鯖は塩分が高くなってしまうので、食べ過ぎには注意したい。
(参考文献)
※1参照 日本水産株式会社
※2参照 厚生労働省
※3参照 タマノイ酢株式会社
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