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「ぶぶ漬けでもどうどす?」には特別な意味がある!その真相とは

「ぶぶ漬けでもどうどす?」には特別な意味がある!その真相とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2021年9月17日

京都には、「ぶぶ漬けでもどうどす?」といういい方があり、このいい方には、言葉とはまったく裏腹の特別な意味が込められている、とよくいわれている。果たしてそれは本当なのだろうか?今回は、その真相に迫っていたい。

  

1. 特別な意味があるといわれるぶぶ漬けとは何?

ぶぶ漬けとは、京都の言葉で、お茶漬けのことである。ぶぶは、お湯やお茶など温かい飲み物の総称のようだ。熱いお湯やお茶をフーフーと息で冷ますことが由来となっている。
京都の祇園の花街では、芸妓さんや舞妓さんが暇なことは「茶を挽く」と表現される。そのため、お茶はネガティブなイメージということで代わりに「ぶぶ」という言葉が用いられるようになり、お茶漬けもぶぶ漬けと呼ぶようになったといわれている。
ただ、京都のぶぶ漬けは、お茶ではなくお湯をかけるのが一般的のようなので、厳密にはお茶漬けではなくお湯漬けともいえる。
いずれにせよ、ぶぶ漬けは、京都では、昔からよく食べられている身近な食べ物であったようだ。京都では、ぶぶ漬けは、朝と夜に食べられていた。それは昼だけごはんを炊く習慣があったためのようだ。朝と昼は、冷めたごはんになるため、ぶぶ漬けは、冷めたごはんを美味しく食べる知恵だったともいえるだろう。

2. 京都での「ぶぶ漬け」に込められた意味とは?

京都では、来客に早く帰ってほしい場合に、「ぶぶ漬けでもどうどす?」と表現するとよくいわれている。しかし、「ぶぶ漬けでもどうどす?」というのは、あくまでも上方落語のネタに使われた物言いで、実際に京都の人が日常的に使っているわけではないようだ。
しかし、この落語のネタが一人歩きしてしまい、京都では訪問先で「ぶぶ漬けでもどうどす?」といわれると、すぐにおいとましなくてはならない。という取り決めがあると思い込んでいる人も少なくない。
もっとも、「ぶぶ漬けでもどうどす?」とはいわないまでも、京都の人の多くは、本当に来客に早く帰ってほしい場合も、決して「はよ帰っておくれやす」とはいわず、何か別の表現を用いて、やんわりと相手に帰ってほしいという気持ちを伝える傾向があるということだけは確かだ。

3. ぶぶ漬けの特別な意味を英語に変換すると?

「ぶぶ漬けでもどうどす?」を、そもそも額面通りの言葉で英語に変換しても、この言葉に込められた特別な意味は通じない。そのため英語に変換するためには、その言葉のもつ本当の意味のほうを英語にする必要がある。そうなると、Get out of here、「早くここから出ていって」という表現が適切になるようだ。これも、もちろん落語から広まった意味を元に英語に変換しているわけで、実際に「ぶぶ漬けでもどうどす?」の英語訳として、使われることはないようだ。
京都には、「ぶぶ漬けでもどうどす?」のように、本当の意味を隠して、遠回しの表現が用いられることがほかにもよくある。それらも本当の意味のほうを英語に変換する必要がある。
たとえば、「丁寧にお仕事しはりますなあ」は、「仕事が遅い」という意味になり、英語にすると「You're a slow worker.」になる。また、「元気なお子さんどすねえ」は、「うるさいからはよ黙らせておくれやす」という意味になり、英語では、「Shut that boy up.」になるそうだ。

結論

「ぶぶ漬けでもどうどす?」に込められた特別な意味については、ご理解いただけただろうか?直接的な表現を嫌い、本音とは真逆に近いいい方を好む傾向が、京都ではとくに顕著になるようだ。京都の人と会話する際には、言葉に隠された裏の意味も理解する必要がありそうだ。
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  • 公開日:

    2021年7月12日

  • 更新日:

    2021年9月17日

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