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米油に含まれるトランス脂肪酸の含有量は?加熱したらどうなる?

米油に含まれるトランス脂肪酸の含有量は?加熱したらどうなる?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

鉛筆アイコン 2021年8月 9日

健康志向が高まりつつある中で注目されている米油。健康を害するといわれているトランス脂肪酸が含まれているとは気になる話である。そもそもトランス脂肪酸とは何なのか。ここでは、米油に含まれるトランス脂肪酸の含有量やトランス脂肪酸とは何か、加熱したらどうなるのか解説していく。

  

1. 米油にはトランス脂肪酸が含まれる?

米油とは、玄米を精米してできた米ぬかが原料の植物油である。米油は玄米の豊富な栄養成分や、オレイン酸とリノール酸の脂肪酸がバランスよく含まれているので健康油として注目を集めている(※1)。「脂質」はヒトが活動するうえで必要なエネルギー源であり重要な栄養素だ。ヒトにとって欠かせない食品であるといえるだろう。ただし摂りすぎると肥満の原因になり、生活習慣病を招くおそれがあるので注意して適度に利用したい(※2)。また、米油にはトランス脂肪酸も含まれているのだ。

トランス脂肪酸とは?

油脂を加工するときにできるもので脂肪酸の一種である。摂りすぎると心臓病のリスクが高まるといわれている油だ(※3)。先進国の多くは摂取について注意喚起や表示の規制がなされているが、日本では基準値がない。しかし厚生労働省の基準で、トランス脂肪酸を摂取する際、総摂取エネルギーの1%よりできるだけ少量にすることを望ましいとしている。世界保健機関が目標とするトランス脂肪酸の摂取量を参考にしているのだ(※4)。米油に限らず、液状でも固形でも油脂類にはトランス脂肪酸が含まれているので、摂りすぎに注意が必要だ。

2. 米油とマーガリンどちらがトランス脂肪酸が多い?

では、米油とマーガリンではどちらがトランス脂肪酸の含有量が多いのだろうか。ほかの食品とも比較してみよう。

食品100gあたりのトランス脂肪酸の含有量(※5)

  • 米油0.3g
  • オリーブオイル0.1g未満
  • アマニ油0.3g
  • ごま油0.6g
  • サラダ油1.2g
  • バター1.9g
  • マーガリン7g
食品100gあたりのトランス脂肪酸の含有量は米油では0.3g、マーガリンでは7gと圧倒的な差がある。しかし、いまやマーガリンは低トランス脂肪酸食品となりつつあるのだ。企業努力により、マーガリンの中に含まれるトランス脂肪酸の低減化が進んでいる。また、トランス脂肪酸の原因となる部分水素添加油脂を使わない食品の開発もされているのである。トランス脂肪酸は自然の食品にも含まれているものなので、賢く選んで利用するのがおすすめだ。

3. 米油を加熱するとトランス脂肪酸が増える?

米油を加熱するとトランス脂肪酸が増えてしまうのだろうか。米油に限らず、どれだけよい油でも高温で長く加熱すると、有害物質やトランス脂肪酸が生じてしまう。「トランス脂肪酸フリー」と表示されている食品でも0ではない場合もあるのだ。トランス脂肪酸の含有量が食品100gに対して0.3g未満である場合は「ゼロ」、飽和脂肪酸の量が1.5g未満の場合は「フリー」と表示できるとされている(※6)。油を脱臭加工する際の加熱でどうしてもトランス脂肪酸が生じてしまう場合もあるので、全くの0のものを探すのは容易ではないだろう。それならできるだけ身体にいい油を選びたいものだ。
米油には米ぬかから抽出されたγ-オリザノールという米油特有の成分が含まれている(※7)。強い抗酸化作用があり熱にも強いので、調理時に過酸化脂質が増殖するのを防いでくれるというメリットがある。ほかの油と比較しても酸化に強いうえ、腐敗臭が発生するまでの時間が長く、料理の美味しさを保つことができる。サラダ油を使うよりはトランス脂肪酸の含有量が少なく、揚げ物に使うとカラッと揚がる。オリーブオイルよりもクセがないので米油を使用した加熱調理をおすすめしたい。

結論

健康によいといわれる米油にもトランス脂肪酸が含まれていることがわかった。しかし、ほかの油よりも含有量が少量で、熱に強く抗酸化作用があるなどメリットがたくさんある。健康が気になる人は積極的に調理に活用してみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2021年8月 9日

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