1. めかぶとはどんなもの?旬の時期はいつ?

めかぶは、スーパーなどで年中手に入ることが多いため、意外と旬を把握している人は少ないかもしれない。めかぶは、3〜4月の春に旬を迎える。そもそもめかぶは、わかめの根元部分のことを指す食材であるため、わかめとめかぶの旬は同じだ。めかぶは、全国で生産されている食材であるが、中でも収穫量を大きく占めるのが、宮城県と岩手県から生産される「三陸産」だ。三陸近海は、世界でも有数の漁場とされており、めかぶの養殖に欠かせないプランクトンが豊富な環境である。それゆえに三陸産のめかぶは、栄養を多く含み、肉厚で歯ごたえと強い粘りのあるめかぶに育つのだ。
2. 旬のめかぶは栄養満点!その効果とは?

春に旬を迎えるめかぶであるが、どのような栄養素を含んでいるのだろうか?ここでは旬のめかぶを食べることで得られる栄養素や効果を解説していく。めかぶの旬に備えて、知識を深めよう。
フコダイン
めかぶの特徴ともいえる粘り気の正体であり、健康効果が期待される水溶性食物繊維の一つだ。ピロリ菌の定着を阻害する作用やコレステロール値を低下させる作用、抗アレルギー効果などが知られている。(※1、※2、※3)
アルギン酸
フコダインと同様に水溶性食物繊維であり、めかぶの粘り気の正体だ。血中にある不必要な糖分やコレステロールに吸着し、排出する働きをもつ。糖尿病や動脈硬化に有効であるとされているようだ。(※1、※4)
ヨウ素
めかぶに含有されるヨウ素には、基礎代謝を促進させ酸素消費量を増加させるなど細胞の新陳代謝を活発にする働きがある。そのため、美肌や成長期の発育を促す効果が期待できる。(※1、※5)
カルシウム
人の身体に最も多く含まれるミネラルだ。骨や歯の形成を担うほか、血液の凝固、心筋の収縮作用などの働きもある。(※1、※6)
フコキサンチン
老化や病気から身体を守る抗酸化作用があるカロテノイドの一つ。溜め込まれた余分な脂肪を減少させる働きがあり、メタボリックシンドロームを防ぐ効果も期待することができる。(※1、※7)
3. 旬の短いめかぶのおすすめ保存方法

旬のめかぶが手に入ったら、まず気になるのは保存方法だ。どのような保存方法があるのかを見ていこう。旬のめかぶをできるだけ長く楽しみたい人は、ぜひ参考にしてほしい。
冷凍保存
旬の生めかぶを保存する方法の中で、手軽に行えるのが冷凍保存だ。まずは、流水でめかぶを軽く洗い、水分をしっかりと切ろう。ビニール袋に小分けしたら、袋を押して空気を抜く。空気を抜いたら、ビニール袋の口を閉じて冷凍庫で保存すれば完了だ。約1ヶ月の保存が可能。食べるときは、凍った状態で熱湯に入れ湯がこう。
乾燥させて保存
生めかぶを茎とミミに切り分ける。薄切りにした茎と、千切りにしたミミ部分を干しカゴに入れ、しっかり乾燥させよう。乾燥後は、保存袋に除湿剤を一緒に入れて保存する。常温での保存も可能だ。乾燥しためかぶの戻し方は、非常に簡単である。お湯を注ぎ、1分ほどで戻すことができる。
塩漬けにして保存
生めかぶを数秒ほど湯通しして、色が変わったらザルにあげよう。ザル1杯分のめかぶに対して、100~200gの塩を全体にまぶし、重しをのせて一晩寝かせる。めかぶから出た水分は捨て、同量程度の塩をふって、もう一晩寝かせよう。水分が出てこなくなったら、めかぶが白くなる程度にふり塩を施す。最後に保存袋に入れて冷凍保存すれば完了だ。
4. 旬をいただく!めかぶの美味しい食べ方

旬のめかぶのおすすめレシピを紹介しよう。簡単にできるため、ぜひ実践して旬を味わってほしい。
めかぶと納豆のねばねば丼
まずは、旬の生めかぶに下処理を行おう。めかぶを水でしっかりと洗い、ミミと茎に切り分ける。鍋に湯を沸かし、めかぶを茹でたら冷水にとり、水気を切ろう。茎は薄切りに、ミミは千切りにしたら、納豆としらすを合わせる。醤油を適量垂らして味を付け、温かいごはんにのせたら完成である。
きゅうりとめかぶのさっぱり和え
酢・砂糖・醤油・和風出汁をボウルに入れて混ぜる。薄切りにしたきゅうりと、下処理した旬の生めかぶを加えしっかりとなじませよう。器に盛り、白いりごまを散らして完成だ。
結論
めかぶは、ミネラルや食物繊維などの栄養素を多く含む春が旬の食材だ。保存方法を工夫すれば長期保存ができ、長く旬を味わえる。また、めかぶを活用したレシピも簡単なものが多いので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
(参考文献)
※1文部科学省
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/12/24/1365343_1-0209.pdf
※2農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1109/spe2_01.html
※3ヤクルト中央研究所
https://institute.yakult.co.jp/dictionary/word_1144.php
※4まつしま病院
http://www.matsushima-wh.or.jp/recipie.html
※5厚生労働省
https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/03.html
※6厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-042.html
※7逗子市
https://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/keizai/suisan/akamoku-kounou.html
※1文部科学省
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/12/24/1365343_1-0209.pdf
※2農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1109/spe2_01.html
※3ヤクルト中央研究所
https://institute.yakult.co.jp/dictionary/word_1144.php
※4まつしま病院
http://www.matsushima-wh.or.jp/recipie.html
※5厚生労働省
https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/03.html
※6厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-042.html
※7逗子市
https://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/keizai/suisan/akamoku-kounou.html
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