1. マグロのカマとは?

マグロのカマは三つの部位に分かれていることはご存知だろうか。ここでは、意外と知られていないマグロのカマについて説明しよう。マグロのカマとはエラのすぐ後ろの部分だ。ほほ肉と同じで一尾から二つしか取れない希少な部位である。先でも述べたように、マグロのカマは三つの部位に分かれているのだが、それぞれ赤身とカマトロ、スペアリブと呼ばれている。中でも脂の多いカマトロは、スジがなく食べやすいので人気があるのだ。カマトロや赤身の部分は刺身として食べることができる。カマ焼きはスペアリブの部分が多く、焼いてほじくりながら食べると美味しいのだ。
2. マグロのカマは煮付けでもグリルで焼いても美味しい!

脂が乗っているマグロのカマは、大トロをしのぐともいわれている。マグロのカマの調理法はさまざまあるが、ここではグリル焼きと煮付けの美味しいレシピを紹介しよう。また、メバチやキハダのカマは、塩焼きや煮物に向いているので、あわせてチェックしてみてほしい。
グリルでシンプルに焼いて
まずは冷凍のマグロのカマを使った、シンプルにグリルで焼く食べ方を紹介しよう。冷凍のカマを用意し、水道水で表面についている血の塊や切り粉を洗い解凍する。できたら一晩、冷蔵庫で寝かせながら解凍するのがいいだろう。グリルにアルミホイルを敷いてカマをのせたら塩胡椒を適量ふる。15分ほど焼いたら完成だ。電子レンジでグリル焼きする場合は、もう少し時間がかかるので調整しよう。味付けが塩胡椒のみとシンプルなだけに、マグロのカマの旨みがダイレクトに伝わるだろう。とくにカマトロの部分は柔らかく旨みがあふれ出てきておすすめである。また、鮮度のいいカマほど生臭くない。
マグロのカマの煮付け
材料は冷凍したマグロのカマ、生姜、鷹の爪、日本酒、みりん、醤油、砂糖、水である。好みで大根やごぼうなどの野菜を一緒に煮込むのもいいだろう。まずはマグロのカマの下処理をしよう。湯を沸かし、カマに火を通したあと、冷水につける。フライパンに調味料と野菜を入れ、煮立ったらカマの皮を上に向け入れる。煮汁をカマにかけながら数分煮て、途中で鷹の爪を加えよう。火が通ったカマを皿に盛り付け、とろみが付くまで煮込んだ煮汁をかけたら完成だ。マグロの身をほぐしながら、生姜や白髪ネギなどの薬味と一緒に食べるのも大人の味でおすすめである。
3. お酒のあてにもぴったり!マグロのカマの照り焼き

脂が乗っていて旨みの強いマグロは、お酒との相性がいいのはご存知だろうか。ここではお酒のあてにぴったりな、マグロのカマの照り焼きを美味しく作る方法を二つ紹介しよう。
シンプルなマグロのカマの照り焼き
材料はマグロのカマ、塩、醤油、酒、砂糖、みりん、顆粒出汁、塩胡椒だ。下準備としてカマの両面にしっかり塩をふり数分置いておく。顆粒出汁までの調味料をすべて鍋に入れ、とろみがつくまで煮てタレを作る。カマに付いている水分を拭き取ったら、250℃に熱したオーブンで20分ほど焼こう。火が通ったらタレを塗ってさらに焼く。この工程を二度繰り返す。器にカマを盛り付け、残ったタレをかけた上から塩胡椒をふりかければ完成だ。塩胡椒の代わりに粉山椒を使うのもおすすめである。
タレに漬け込んだマグロのカマの照り焼き
冷凍のマグロのカマを使用するのだが、その際は解凍前によく洗うようにしよう。醤油1に対してみりん2でタレを作り、厚手の保存用袋に解凍したマグロのカマと一緒に入れる。空気をしっかり抜いて閉じたら冷蔵庫に入れよう。一晩以上漬け込んだカマをグリルやフライパンで焼けば完成だ。ポイントはゆっくり漬け込むことだ。カマの中まで味がしみ込み、ぱさつきが抑えられ美味しく仕上がるのだ。
結論
マグロのカマの美味しい食べ方や、お酒のあてにぴったりな料理を紹介した。マグロは日本人に最も好まれなじみがあり、さらに、幅広い料理でアレンジできるところも優秀な魚だ。そんなマグロのカマをぜひ一度堪能してみてもらいたい。
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