1. なすは冷凍保存が可能?
なすには多くの水分が含まれている。なすを冷凍することは可能だが、購入したままの状態でまるごと冷凍してしまうと水分が抜けてしまうため、まずいと感じるようだ。なすを美味しく冷凍するためには、下ごしらえや事前調理をすることが大切である。また、調理方法を工夫することで食感や風味を気にすることなく食べることが可能だ。
2. なすを冷凍保存するメリット
なすは冷凍保存することで繊維が破壊されるため、味がしみ込みやすくなることや、料理の時短になるなどのメリットがある。そのほかにも冷凍保存をするメリットがあるため1つずつ見ていこう。
メリット1.長期保存が可能になる
なすを冷蔵庫で保存した場合、2~3日程度でしなしなになる。また使いかけのまま保存をした場合は、切り口から変色してしまうため長期保存は難しい。しかし、冷凍保存をすることで変色や腐敗を防ぐことができる。生のままのなすを冷凍保存する場合は1ヶ月程度保存することが可能だ。
メリット2.シャキシャキ感がアップする
水分の多いなすは冷凍すると水分が抜けるため、皮が硬くなり食感が引き立たつ。シャキシャキとした食感を楽しむことができるので、炒めものにおすすめだ。
3. なすの冷凍保存のやり方
なすを冷凍保存する際はいくつか方法があるため、用途に合わせて使い分けるのがおすすめだ。それぞれの保存方法や特徴について見ていこう。
やり方1.生のまま冷凍保存する方法
生のまま保存をする場合は、事前に使う料理に合わせてなすを切っておくとよいだろう。切ったなすは水に10分ほどさらすことでアクを抜くことができる。その後、キッチンペーパーで水気を拭き取り保存をすると、風味を損なわずに冷凍保存することが可能だ。生のまま冷凍することで、凡庸性が高まり、さまざまな料理に使うことができる。また、大きな状態で冷凍したい場合は、縞模様に皮をはいでおくことで、皮が硬くなるのを防ぎ、解凍後も美味しく食べることが可能だ。
やり方2.下茹でしてから冷凍保存する方法
なすは下茹でしたものを冷凍することも可能だ。なすに火を通してから冷凍保存する場合は、水にさらしてアクを抜いてから加熱し、水気を拭き取ってから冷凍するとよいだろう。熱を加えたなすは水っぽくならず、皮も硬くなりにくい。食感が変わりにくいため皮ごと料理に使いたい場合におすすめの冷凍方法だ。加熱してから冷凍保存をする場合は、ヘタを取ったなすを切らずに加熱することで、そのまま冷凍することもできる。
やり方3.調理してから冷凍保存する方法
食べやすい大きさに切ったなすは水気を切り、170℃ほどの油で揚げる。炒める場合も水気を切ってから火を通すとよいだろう。焼き色がついたら粗熱を取り、重ならないように保存袋に入れてから冷凍する。そうすることで、使いたい量だけ解凍することが可能だ。
4. なすを冷凍保存する際のポイント
なすを冷凍保存する際は、前項で紹介したようにアク抜きや水気を切ること以外にも気を付けるポイントがある。ここでなすを冷凍保存する際のポイントについて見ていこう。
ポイント1.ラップでしっかりと包む
なすはアクが強い野菜であるため、空気に触れた状態で保存をすると酸化し、変色するおそれがある。そのため、なすを保存する際はできるだけ空気に触れないよう、ラップでしっかり包むことが大切だ。
ポイント2.冷凍庫の急速冷凍機能を使う
なすの水分を外に出さないためには、素早く冷凍する必要がある。冷凍庫の急速冷凍機能を使うことで、なすの乾燥を防げる。また、水分が抜ける前に冷凍することができるため、鮮度を保ったまま保存することが可能だ。
5. 冷凍なすの使い方と解凍方法
なすを生のまま冷凍した場合は、自然解凍すると水分が一緒に出ることで水っぽくなってしまい食感も悪くなる。そのため、解凍後は加熱調理するのがよいだろう。ここでは冷凍したなすの使い方について見ていこう。
その1.冷凍したまま料理に使う
冷凍したなすをそのまま使う場合は、味噌汁をはじめとするスープや煮込み料理に使う方法がおすすめだ。煮汁に加えることで火の通りや、味のしみ込みが早くなるため時短にもなる。
その2.電子レンジで半解凍にする
炒め物のようにフライパンを使って調理する場合、冷凍のまま使うとフライパンの温度を下げてしまい、調理に時間がかかるため電子レンジで半解凍してから使うとよいだろう。
結論
なすは水分が多くアクの強い野菜であるため、冷凍保存は難しいと思われがちだ。しかし、水気をしっかり切ったり、空気に触れないようにラップでしっかり包んだりすることで風味を損なわずに長期間冷凍保存することが可能である。冷凍保存する際は、使う用途に合わせて保存することで、調理の時短につながるため、調理目的によって冷凍方法を選ぶとよいだろう。
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