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バターの賞味期限とは?賞味期限が切れても食べることはできる?

バターの賞味期限とは?賞味期限が切れても食べることはできる?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2021年9月28日

バターは洋風料理に欠かすことのできない食材のひとつである。風味が高く、リッチな味わいはほかのものでは代用がきかない。そんなバターだが、皆さんはどのように保存しているだろう?比較的、賞味期限が長いがゆえに、なあなあになっている人もいるかもしれない。今回はそんなバターの賞味期限を調査していく。賞味期限がきれてしまった場合はいつまで食べられるのか?調べていこう。

  

1. バターに賞味期限はある?

長持ちするイメージのあるバターにも賞味期限は存在する。これまで見たことがなかった!という人もいるかもしれない。ここでは、賞味期限の基本とバターの賞味期限が一般的にどのくらいなのかをリサーチしていこう。

そもそも賞味期限とは

店で販売されている商品には、安全に美味しく食べられる期間が表示されている。これが賞味期限と消費期限である。おもに消費期限は、傷みやすい食品につけられているもので、消費が5日以内のものが目安である。弁当やケーキ、なまものなどがメインだ。対して賞味期限は、それに比べると傷みにくい食品に設定され、「品質が変わらず美味しく食べられる期限」といい換えることもできる(※1)。

バターは腐りにくく、長期間保存できる

ものが腐るとは、微生物が活動したり、カビが生えたりして、食べられなくなることを指す。その点でいうとバターは、腐りにくい。これは乳脂肪分が非常に高いことによるもので、これに加えて水分量が少ないことが大きな要因であると考えられる。バターが比較的、長く保存できる理由はここにある。

2. バターの賞味期限

比較的長期保存ができるとはいえ、バターが永久に腐らないわけでない。バターにも消費期限が存在する。これは未開封と開封で大きく違いが出てくる。そのあたりを確認していこう。

未開封の場合

市販されているバターは、賞味期限が半年ほど。180日と書かれているものが多い。半年が安心して食べることができる目安といえるだろう。ただし、これは未開封であり、適切な保存状態で保存した場合にのみ、適応される賞味期限であることを覚えておこう。(※2、※3、※4)

開封後の場合

開封後は、どのブランドもなるべく早く食べることを推奨している(※2、※3、※4)。これは、開封により、空気に触れる部分が増えることが大きな要因。バターの物質と空気が結びつき、いわゆる酸化が起きる。これが進むと食品は、腐るのだ。酸化によって風味が落ちることも大きな要因である(※5)。また、同じ理由でほかの食品のにおいが移る危険性がある(※6)。2週間程度で食べきるのがいいだろう。

3. 賞味期限切れのバターは食べられる?

基本的に各メーカーでは、賞味期限切れの食品を食べることは推奨していない。なるべくであれば、開封後は迅速に食べきることをおすすめする。ただし、比較的高価な食品でもあるバターを賞味期限切れだからといって、簡単に捨てるのもしのびない。ここではいったいどのくらいであれば食べられるのか?目安について考えていこう。

賞味期限切れから1~2ヶ月

賞味期限切れから1〜2ヶ月の場合、まずは全体をしっかりと確認し、においや見た目に変化がないか確認しよう。角が透明になっている、カビが生えるなど、変化があれば、迷わず廃棄することが重要だ。とくに変化がない場合は、使うこともできる。ただし、風味が落ちているので火を通す料理に使うといい。

賞味期限切れから3ヶ月~半年

原則、賞味期限から3ヶ月以上経過したものは廃棄すること。賞味期限切れから半年経っているものは、バターでなくても廃棄すべきである。こうならないよう、なるべく早くに使いきりたい。

賞味期限切れから1~2年

賞味期限切れから1年以上経過したものも同様に、必ず廃棄すること。

4. バターの保存方法

高価なバターは、きちんとした保存方法を学んで無駄なく食べきりたい。保存するうえで最大のポイントは、酸化を防ぐこと。ここからは冷蔵と冷凍に分けて、その保存方法を学んでいこう。

冷蔵保存

前述の通り、劣化の大きな原因は酸化である。そもそもバターは、ほかの食品と異なりアルミ箔に包まれていたり、缶詰になっているものが一般的だ。これは光や空気に左右されやすいためでもある。開封後のバターを冷蔵で保存する場合は、使いやすい量にカットして、ラップやホイルで1つずつ包み、密封容器に入れて保存するのがおすすめだ。カットするときや取り出すときにも、清潔なナイフ、カトラリーを使うことが重要である。また、温度が変化しやすい冷蔵庫の扉には入れず、なるべく安定した温度になる冷蔵庫の奥に入れるといい。多くのメーカーでは要冷蔵10℃以下と表記されているので、これが保存の適温だ。(※2、※3、※4)もともとのアルミ箔を使いまわしているとどうしてもちぎれて、しっかり包めていない、不衛生になるといった弊害が起こる。カットして、包むというひと手間を加えると安心して使えるうえに、酸化を遅らせることができるのでぜひ実践してほしい。

冷凍保存

メーカーでは推奨されていないが、冷凍保存することもできる。大量買いしたり、使いきれない場合は冷凍保存するといい。カットしない場合は、ホイルの上からラップをして、フリーザーバッグに入れる。ただし、これだと使うときに不便なので、できればカットしたものをラップでひとつひとつ包んで冷凍するほうがいい。5gや10gなど、大きさを揃えると使うときにも便利だ。あとはフリーザーバッグに入れて冷凍するだけである。おかし作りなどで常温にして使いたい場合は、冷蔵解凍ののち、常温に出すといいが、炒め物などに使う場合はそのままフライパンに入れるだけで大丈夫だ。

結論

バターは比較的長持ちする食品のひとつである。ただし、永久に賞味できるわけではない。また、保存方法によっては、賞味期限よりも早く劣化してしまうこともある。美味しく食べきる方法は、適切な保存方法で保存することに尽きる。廃棄することのないよう、冷蔵、冷凍を駆使して保存したい。
(参考文献)
※1出典:食品の期限表示について|農林水産省・厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/03/dl/s0327-12g_0004.pdf
※2出典:雪印北海道バター|メグミルク
https://www.meg-snow.com/products/detail.php?p=butter
※3出典:よつ葉バター|よつ葉乳業
https://www.yotsuba-shop.com/SHOP/0206.html
※4出典:山中牧場プレムアムバター|小樽家族
https://otarukazoku.com/products/detail/18
※5出典:体が錆びついている!?|全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/wakayama/kouhoushi/syoku/6.pdf
※6出典:開封後の保存方法と保存の目安|メグミルク
https://www.meg-snow.com/customer/faq/preservation.html
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  • 更新日:

    2021年9月28日

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