目次
1. カットしていない大根の保存方法と賞味期限は?

大根の保存方法や賞味期限は、まるごと1本のものとカットしたものによっても異なる。まるごと1本のまま保存する場合は、常温保存が可能だ。しかし夏場の常温保存は日持ちしにくいため、気温の高い時期は冷蔵保存がおすすめである。
常温での大根の保存方法
大根は乾燥に弱く、葉付きのままでは葉先から水分が失われてしまう。そのため、常温でも冷蔵でもまずは葉を切り落とそう。その後、新聞紙で包み風通しのよい冷暗所に立てて保存するのが適切な方法だ。切り落とした葉は、キッチンペーパーで切り口を巻き、ビニール袋に入れて冷蔵保存するとよい。
常温での大根の賞味期限
涼しい時期なら、2~3週間が賞味期限の目安となる。冬場なら1ヶ月ほどもつ場合もある。しかし、気温の高い夏場は5日ほどしか保存できない。すぐに使いきれない場合、夏場の常温保存は避けよう。
冷蔵庫での大根の保存方法
まるごと1本保存する場合は常温保存のほうがおすすめだが、夏場などは冷蔵庫に入れたほうが日持ちする。葉を切り落とした大根を新聞紙で包み、まるごと入る大きなポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れよう。この方法で、乾燥を防ぐことができる。立てて保存することが望ましいが、スペースがない場合は寝かせるかカットして保存しよう。
冷蔵庫での大根の賞味期限
冷蔵保存の場合、10日~2週間程度が賞味期限の目安となる。冬は常温保存のほうが長持ちするが、夏は保存期間を常温の2倍ほどに延ばせるため、冷蔵保存がおすすめだ。
2. 大きめにカットした後の大根の保存方法と賞味期限は?

1/2や1/3サイズにカットされた大根の場合、切り口から乾燥や傷みが進むためまるごと1本の状態より保存には向かなくなる。常温保存ではなく、冷蔵庫で保存しよう。また、賞味期限を延ばしたい場合は冷凍保存も可能だ。
冷蔵庫でのカット大根の保存方法
大きめにカットされた大根は、全体をラップかキッチンペーパーで包む。さらにポリ袋か保存袋に入れて密閉してから、冷蔵庫の野菜室で保存しよう。このように切り口だけでなく全体を覆う方法で保存すれば、乾燥しやすいカット大根の劣化を防ぐことができる。
冷蔵庫でのカット大根の賞味期限
冷蔵保存しても、カットされた大根の賞味期限は1週間ほどである。遅くても10日以内には食べきる必要があるため、計画的に使うようにしよう。
冷凍庫でのカット大根の保存方法
カットされた大根は冷凍保存することもできる。ただし、解凍すると水っぽくなり扱いにくく食感も変わるため、凍ったまま加熱調理したほうがよい。1/2や1/3サイズのまま冷凍すると使いづらいため、大きめの輪切りなどそのまま調理に使えるサイズにカットしてから保存する方法がおすすめだ。冷凍用保存袋に入れて密閉し、冷凍庫に入れよう。
冷凍庫でのカット大根の賞味期限
冷凍した大根は、1ヶ月ほど保存することができる。賞味期限が大幅に延びるため、使いきれない大根は早めに冷凍保存に切り替えるとよいだろう。
3. 料理用の大きさにカットした後の大根の保存方法と賞味期限は?

いちょう切りや乱切り、細切りなど、さらに細かく切られた大根の場合も、冷蔵庫か冷凍庫で保存する。冷凍すると食感が変わるため、生食したい場合は冷蔵保存がおすすめだ。ただし冷蔵保存は賞味期限がかなり短くなるため、すぐに使いきれない場合は冷凍保存しよう。
冷蔵庫でのカット大根の保存方法
同じカット大根でも、細かく切られたものは保存方法が異なる。食べやすい大きさに切った大根を、保存袋か保存容器に入れて密閉する。大きくカットしたものよりも傷みやすいため、保存場所は野菜室ではなくより低温の冷蔵室がふさわしい。
冷蔵庫でのカット大根の賞味期限
冷蔵室に入れても、賞味期限は2~3日ほどと短い。料理用にカットした大根の冷蔵保存は、あくまでも一時的なものと覚えておこう。
冷凍庫でのカット大根の保存方法
使いやすい大きさに切った大根は、冷凍保存しておけば長持ちし、調理にも使いやすい。切った大根を冷凍用保存袋に入れ、できるだけ平らにして空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れよう。さまざまな形にカットしたものを小分けにする方法で冷凍しておくと、さらに便利だ。
冷凍庫でのカット大根の賞味期限
賞味期限の目安は、大きめのカット大根と同様に1ヶ月ほどである。
4. 大根おろしの保存方法と賞味期限は?

大根おろしはカット大根よりもさらに傷みやすいため、常温では保存できない。すぐに使いきれる場合は冷蔵保存、長期保存したい場合は冷凍保存がふさわしい。
冷蔵庫での大根おろしの保存方法
大根おろしを冷蔵保存する場合は、水分ごと密閉するのがポイントだ。保存容器に大根おろしを汁ごと入れ、しっかりとふたをして密閉するのが適切な方法である。水分も一緒に密閉することで酸化を防ぎ、大根おろし特有のにおいが庫内のほかの食品に移る心配もない。
冷蔵庫での大根おろしの賞味期限
冷蔵保存の場合、賞味期限は1~3日ほどと短い。保存中に辛みや風味も落ちていくため、早めに使いきろう。
冷凍庫での大根おろしの保存方法
冷蔵保存にはあまり向かない大根おろしは、冷凍することで長期保存が可能だ。カット大根と比べて冷凍しても食感が変わりにくいというメリットもある。
冷凍する場合は、軽く水気をきってから保存しよう。冷凍用保存袋に直接入れてもよいが、薬味として少量ずつ使いたい場合は、製氷皿やカップなどに小分けにする方法がおすすめだ。小分けにしていったん凍らせたものを、保存袋に入れて冷凍するとよい。
冷凍庫での大根おろしの賞味期限
賞味期限は2週間~1ヶ月が目安となる。加熱せずに食べる場合は2週間以内が望ましい。
5. 調理後の大根料理の保存方法と賞味期限は?

大根で作った料理を保存する場合は、加熱調理か生食かによって適切な方法が異なる。そこで、炒め物や煮物の場合と、サラダの場合に分けて保存方法と賞味期限を紹介する。
大根の炒め物や煮物の保存方法
炒め物や煮物にした大根は、冷蔵保存も冷凍保存も可能だ。それぞれの方法やポイントを見ていこう。
【冷蔵保存】
調理後、密閉できる保存容器に入れ、冷ましてから冷蔵庫で保存する。汁気を飛ばして水分を極力減らした状態で保存するのがポイントだ。
【冷凍保存】
調理後、冷ましてから冷凍用の保存袋か保存容器に入れ、できるだけ空気を抜き密閉する。煮物を冷凍する場合は、煮汁ごと保存するとよい。冷凍すると大根がやわらかくなるため、煮物は煮汁がしみて美味しくなるが、炒め物は食感が変わる点に注意が必要である。
大根の炒め物や煮物の賞味期限
ほかの食材との組み合わせなどによっても左右されるが、目安は下記の通りだ。
- 冷蔵保存:2~3日
- 冷凍保存:2週間
大根のサラダの保存方法
大根を生食するサラダの場合、シャキシャキとした食感が損なわれるため冷凍保存はできない。冷蔵保存して、早めに食べきる必要がある。保存方法は、酸化を避けるために密閉容器に入れるか、ラップでぴったりと覆ってから冷蔵庫に入れればOKだ。
大根のサラダの賞味期限
1~2日ほどと短い。時間が経つにつれ風味や食感が落ちるため、できるだけ早く食べきろう。
6. 大根の賞味期限の見分け方は?

大根は賞味期限が明記されていないため、気付かないうちに劣化が進み、食べられない状態になってしまうことがあるかもしれない。そこで、日数にばかりとらわれず大根の状態をチェックすることが大切だ。そこで、見た目、におい、触感の3つの視点から、傷んでいる大根を見分ける方法を紹介する。
大根の見た目での賞味期限の見分け方
大根を全体的に目視する方法により、次のような異変が見られたら賞味期限切れである。
- 切り口が茶色っぽく変色している
- 中身がパサパサになっている
- 中身が溶けている
- カビが生えている
中央部分にスが入った状態(空洞ができる)の大根は、腐敗しているわけではない。ただし劣化は進んでいるため、スが入った部分を取り除くか、気になる場合は食べないほうがよい。また、カビは部分的でも全体に菌が回っている可能性が高い。少しでもカビが見られたら処分しよう。
大根のにおいでの賞味期限の見分け方
大根のにおいをチェックする方法では、次のポイントを確認しよう。
- 酸っぱいような異様なにおい
通常の大根からは酸っぱいにおいはしないため、傷みはじめていると考えてよい。
大根の触感での賞味期限の見分け方
見た目やにおいが異常な大根は、触ってみても異変を感じることが多い。触感でチェックする方法では、次の異変が見られるかがポイントとなる。
- ブヨブヨと異様にやわらかい
- ヌルヌルしている
少し弾力を感じる程度なら、水分が抜けはじめているだけで、加熱調理すれば食べられる場合もある。しかし、異様なやわらかさやヌルヌルとした感触は、腐敗のサインだ。食べずに速やかに処分しよう。
結論
大根の賞味期限は、保存方法によって大きく異なる。常温で長期保存できるのは、涼しい時期にまるごと1本保存する場合に限られる。カット大根や大根おろし、調理済みの大根は、数日以内に食べきれるなら冷蔵保存、1週間以上保存したいなら冷凍保存が適切な方法である。正しい保存方法を実践し、大根を最後まで美味しく食べきろう。
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