1. 夏でも長持ち!バナナのおすすめ保存方法は冷蔵庫

バナナは冷蔵庫の冷気にさらされると皮全体が黒く変色してしまい、一見食べられそうにない見た目になる。この変色が冷蔵庫NGといわれている理由だが、冷蔵庫で保存してできる変色は、実は食べるには問題はない。バナナを美味しく食べる目安となるシュガースポットとは違い、熟して変色しているわけではないからだ。では、冷蔵庫を利用したバナナの保存方法を紹介していこう。
バナナは野菜室で保存する
本来バナナを保存する適温は15~20℃だが、バナナを長持ちさせるためには、成熟を早めるエチレンガスの発生を抑える5~10℃程度の涼しい場所での保存が望ましい。したがって、冷蔵庫はバナナを長持ちさせるのに適した環境となっている。さらに野菜室であれば、乾燥を防ぐことも可能。乾燥防止と成熟抑制ができる野菜室は、バナナの保存に適しているのである。
1本ずつ包んで保存する
バナナは冷蔵庫の冷気に触れると皮の変色が進んでしまうため、黄色の皮をキープさせたい場合は、まず1本ずつにばらしてキッチンペーパーや新聞紙に包もう。そして、その上からラップやビニール袋で包む保存方法が有効だ。1房まるごとでも保存できないわけではないが、同じ房のバナナから出るエチレンガスの影響を受けて追熟が進んでしまうため1本ずつに分けるほうが好ましい。また、房の状態だと一点に重みが集中し傷む原因となるため、ばらす方法をおすすめする。
保冷バッグに入れる
また、バナナをまるごと保冷バッグへ入れ、野菜室に保存するという保存方法もある。保冷バッグに入れるだけで、簡単に冷気のあたりを和らげ適温にすることが可能だ。1本ずつ包むのが面倒だという人におすすめの方法である。
冷蔵庫で保存したバナナの賞味期限
冷蔵庫で保存したバナナの賞味期限は2~3週間といわれている。冷蔵保存したバナナは変色している場合が多いため、実際には皮をむいて中身が傷んでいないかを確認して判断をしてほしい。
2. バナナの常温での保存方法

つぎに、バナナの常温での保存方法ついて解説していこう。
バナナスタンドで吊るす
バナナは果肉が柔らかい果物であるため、テーブルなど接触した部分から変色し傷みやすくなる。よって、浮かして保存できるバナナスタンドがおすすめだ。また、房の根元に何かを引っかければ簡単に吊るせるので、S字フックや紐でも代用可能。浮かした保存が難しい場合は、接触面を減らすためバナナの膨らみを上にして置く方法や、1本ずつばらし寝かせて置くという保存方法もあるのでやってみてほしい。
ラップで軸を巻く
バナナの軸だけをラップで巻くという方法も長持ちさせる効果があるのでおすすめである。軸にラップを巻くことで、バナナを追熟させるエチレンガスの発生を抑えることが可能だ。ただし、周りにエチレンガスを出す食材(軸にラップをしていないバナナやりんごなど)があると効果が落ちてしまうため注意してほしい。
冬は暖かい場所で保存する
冬の寒い時期は、常温でも冷蔵庫に入れた時と同じ状態となりやすいため熟成されず美味しく食べられない可能性がある。前述したようにバナナを保存する最適温度は15~20℃のため、寒くなる冬場は美味しく食べられるまで追熟が進むようリビングなどの温かい場所で保存をしよう。
3. バナナの長期保存には冷凍しよう

バナナは冷凍しても美味しく食べられる果物である。そのため長期保存には冷凍がおすすめだ。では冷凍する保存方法について解説していこう。
バナナの冷凍方法
バナナを冷凍する保存方法では、ある程度常温で熟成させたバナナを使用する。皮をむき1本ずつラップで包む、もしくは1口大にカットして保存袋に入れるなどをして冷凍庫へ入れよう。皮をむかずに冷凍させると、あとで皮をむくことができなくなってしまうので、必ず皮は取り除いてから保存してほしい。また、皮をむいてしまうと成熟がストップしてしまうため、ある程度熟してから冷凍することもポイントだ。冷凍では1ヶ月程度保存が可能。大量にストックしたい場合にも適しているのでバナナ好きにおすすめの保存方法である。
冷凍バナナの使い方
冷凍バナナはそのまま使える食材のためとても便利である。15分程度解凍させて食べればバナナアイス、パンケーキの生地に冷凍のままのせて焼けばバナナパンケーキなど、レシピが豊富だ。冷凍バナナと牛乳をミキサーにかければ簡単に濃厚なバナナスムージーを作ることも可能なためぜひ挑戦してみてほしい。
4. いろいろなバナナの保存方法

最後にいろいろなバナナの保存方法を紹介しよう。
バナナのパウンドケーキの保存方法
簡単に美味しく作れるバナナのパウンドケーキは、乾燥させないことが重要だ。ラップにしっかりと包んで常温もしくは冷蔵庫で保存。また、バナナが入っている分、通常のパウンドケーキより水分を多く含んでいるため、冷凍をしても味や食感が劣化しにくい。解凍時はオーブンで温める、もしくは自然解凍で美味しく食べることができるので冷凍保存もおすすめである。
離乳食のバナナの保存方法
バナナは離乳食でも人気の食材だ。離乳食としてバナナを保存する場合は、まずは皮をむいたバナナをジッパー付きの保存袋へ入れよう。そして袋ごとペースト状に潰し、平らに広げる。箸などで板チョコ状に筋目を入れて冷凍すれば完成だ。使用するときは筋目からパキっと割って、小分けした状態で取り出せるので、とても便利な保存方法である。
食べかけバナナの保存方法
食べかけのバナナや半分に切ったバナナは、断面が酸化しやすくすぐに変色してしまうためそのまま保存はできない。断面にレモン汁を付ける、もしくは薄い酢水にくぐらせて保存をすると変色を防ぐことが可能なためやってみてほしい。だが、食べかけや切った状態のバナナはとくに傷みやすいため、早めに食べきってしまうことをおすすめする。
追熟が必要なバナナの保存方法
バナナを追熟させるために適した温度は15~20℃といわれている。したがって、基本的には常温で数日置いておけば自然と追熟される。だが、冬の寒い気温では成熟が進まないため、乾燥しないよう新聞紙に包んでビニール袋に入れるなどをして、温かい部屋に置いておくという保存方法が望ましい。
結論
バナナを美味しく長持ちさせる保存方法について解説した。1年を通して手に入りやすいバナナは果物の中でも一番身近にある食材ではないだろうか。季節に合わせた保存方法を活用して、ぜひ無駄なく美味しく食べていただきたい。
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