1. ココアの健康や美容への7つの効果効能

美味しいだけではなく、健康にも大いに寄与してくれるココア。具体的にはどのような効能があるのだろうか。ココアの栄養成分がもつ効果は、実はストレスをため込んでいる現代人に必要なものが多いのである。その7つの効能を説明する。
ココアの効果1:抗酸化作用で病気予防
ココアには、カカオポリフェノールという成分が含まれている。このポリフェノールは渋みを生み出す成分であるが、強い抗酸化作用を有している。つまり、老化を抑制する働きがあるのである。高血圧を防ぎ、動脈硬化を予防するための一助となるといわれている(※1)。
ココアの効果2:口臭や歯周病予防
甘いココアの糖分は虫歯の原因となるが、ココアに含まれるカカオポリフェノールは口中の健康にも役立つ。虫歯菌などに対する抗菌作用や口臭を防ぐ効果があるほか、歯垢を付きにくくする働きもあるという。その殺菌効果は、口中の健康においてもさまざまな効能をもたらすのである(※2)。
ココアの効果3:睡眠
近年の研究では、ココアに含まれるフラボノイドが睡眠の質を向上させるという報告もなされている(※3)。また、ココアに含まれるマグネシウムも睡眠と覚醒のリズムを整えるミネラルとして認知されている(※4)。
ココアの効果4:インフルエンザ予防
森永製菓株式会社が行った研究によれば、ココアに含まれるポリフェノールはA型・B型のインフルエンザ、また鳥インフルエンザに対しても感染を抑制する働きがあることが報告されている(※5)。
ココアの効果5:美肌
ココアには、フラバノールというポリフェノールの一種が含まれている。このフラバノールは、日光のダメージから肌を守る作用をもたらす。また、肌の血行がよくなるという報告もあるため、ココアは美肌のため有用なのである。こうした働きを考慮すると、美肌に敏感な女性だけではなく男性にも有益なことは当然であろう。
ココアの効果6:ストレス対策
ココアのポリフェノールはまず、ストレスを増加させるホルモンの分泌を抑制する働きがあるとされている(※6)。さらに、チョコレートやカカオに含まれるテオブロミンというアルカロイドは、自律神経を調節する働きが明らかになっている(※7)。こうしたことから、ココアはストレス対策の飲み物として活用できるのである。
ココアの効果7:便秘
ココアの原料は、植物のカカオである。そのためココアには、リグニンと呼ばれる食物繊維も含まれているのである。森永製菓株式会社が行った実験によると、ココアを摂取することによって排便回数が増えたという結果が出ている(※8)。ココアの摂取は便秘の解消に役立つ可能性もあるのである。
ココアのそのほかの効果
上記で挙げたさまざまな効能以外にも、ココアは抗酸化作用による白髪の阻止、筋肉の維持も期待できる。また、ココアに特化したテオブロミンは血行をよくすることから女性にとってはバストアップにもつながる可能性を秘めてるとさえいわれているのである。生活習慣病予防にもココアは役に立つ。カカオポリフェノールは、血圧を下げる効果が認められたほか、豊富な鉄分は貧血の予防の一助にもなるだろう。身体を温める目的でココアを飲めば胃もほっこりと温まり、内臓の血行促進ともなる。糖分を控えたココアを小腹がすいたときに摂取すればおやつの軽減にもつながり、ダイエットの手助けもしてくれる。掌握しきれないほどの効能をもつココアは、日常的に摂取したいドリンクであることは自明の理なのである。
2. ポリフェノールだけじゃない!ココア効果を支える栄養素

ココアといえば抗酸化作用をもつポリフェノールのイメージが強いが、それ以外にもさまざまな栄養素を含んでいる。文部科学省の食品成分データベースによれば、ピュアココア100g中には以下の栄養素が含まれているのである(※9)。
- カルシウム 140mg
- マグネシウム 440mg
- 鉄分 14mg
- 葉酸 31μg
- 食物繊維 23.9g
- トリプトファン 260mg
- グリシン 760mg
骨や歯の健康に不可欠なカルシウムをはじめ(※10)、体内の代謝に不可欠なマグネシウム(※11)、酸素の供給を助ける鉄分(※12)、妊娠中の女性の摂取が推奨されている葉酸(※13)などが豊富である。また、精神状態を安定させるセトロニンを合成するアミノ酸トリプトファン(※14)、アミノ酸のひとつで代謝に重要な役割を果たすグリシン(※15)など、実に多様な栄養を含んでいることがわかる。
3. ココアの効果的な飲み方

想像もつかないほど多種の栄養が含まれているココア。これらの栄養素を効果的に摂取するにはどんな方法があるのだろうか。美容面から見れば女性から注目されて当然のココアであるが、男性の健康にも大いに役に立ちそうなココア、その効率よい摂取方法を紹介する。
砂糖は控える
ココアの美味しさを演出してくれる要素のひとつに、その甘さがある。しかし、この糖分はカロリーを上昇させて糖分摂取過多につながる。純粋にココアの栄養素を吸収したいのであれば、砂糖は控えたタイプを飲むようにしよう。市販のココアにはすでに砂糖が含まれているため、自宅でピュアココアから作るココアがおすすめである。その場合には、砂糖ではなくはちみつで甘みをつけるとよりヘルシーだ。
一日に何度かに分けて飲む
カカオに特化した成分カカオポリフェノールは、摂取後24時間その効能を持続できるわけではない。そのため、1日のうち何度かに分けて飲むのが効果的とされている。それではいつ飲むのがより効果が高いのだろうか。まず、朝起きて昼食までの時間に1回、昼食から夕食にかけての時間に1回というのが理想的である。リラックス効果もあるとされるココアは、仕事中のブレイクタイムにはもってこいのドリンクとなる。
4. 飲み方別:ココアの効果

ココアの飲み方としては、いくつかのバリエーションが存在する。飲み方を変えるだけで、これまた別の栄養上のメリットを取り入れることができるのである。飲み方によって変わるココアの効果を見てみよう。
豆乳ココアの効果
通常は牛乳を使用するココアに、豆乳を用いるとどうだろうか。豆乳の風味が苦手という人も、ココアの香りによって飲みやすくなる。ココアの効能に加え、豆乳が有する良質なたんぱく質やイソフラボンまで摂取できるのである。イソフラボンの役割は、体内の酸化を抑制することにある。つまり、生活習慣病の予防につながるのである(※16)。
ココアヨーグルトの効果
コロナ禍の時代に注目されているのが、ココアとヨーグルトのコンビである。殺菌効果があり免疫力を強化するココアと、腸内環境を整えることで免疫力を向上させるヨーグルトを組み合わせることで、感染力に対抗しようというわけである。もちろん、これによってコロナに感染しないというわけではないが、コロナ以外のウィルスから自らを守る体力づくりのためにも試す価値はあるかもしれない。
シナモンココアの効果
シナモンもまたココアと相性がよく、なおかつヘルシーに摂取できるのが魅力である。漢方薬としても歴史が古いシナモンは、身体を温めて発汗作用を喚起するといわれている。血流もよくなるため、体内の痛みを軽減するとされてきた生薬である。ココアにシナモンを組み合わせることで、より身体が温まるというわけである。
結論
老若男女に愛されるココアは、美味しさだけではなく栄養面におけるメリットが非常に大きい飲み物といって過言ではない。とくに昨今注目される抗酸化作用が有名だが、それ以外にも生活習慣病を防ぐ要素を多々有しているのである。市販の糖分の多いココアは避け、はちみつや豆乳を活用してよりヘルシーなココアを適量飲む習慣を身につけてみてはどうだろうか。
(参考文献)
1.神戸徳洲会病院「カカオポリフェノールの3つの効果」
2.三鷹ピースデンタルクリニック「チョコレートは歯に悪い?」
3.Relias Media「Chocolate Counteracts the Effects of Sleep Deprivation」
4.Sleep Foundation「How Magnesium Can Help You Sleep」
5.森永製菓株式会社「インフルエンザと免疫力、ココアの関係」
6.島根県職員連合労働組合「ココア効果で『ストレス解消!』」
7.神戸徳洲会病院「知らなかった!チョコレートの効果」
8.森永製菓株式会社「便の悩みにココアを飲むと?」
9.文部科学省「食品成分データベース(し好飲料水・<コーヒー・ココア類>ココア・ピュアココア)」
10.厚生労働省「e-ヘルスネット(カルシウム)」
11.厚生労働省「e-ヘルスネット(マグネシウム)」
12.厚生労働省「e-ヘルスネット(鉄)」
13.厚生労働省「e-ヘルスネット(葉酸とサプリメント)」
14.厚生労働省「e-ヘルスネット(セトロニン)」
15.小学館「デジタル大辞泉(グリシン)
16.集英社「方法・知識imidas2018(イソフラボン)」
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