1. 料理酒ってどんな効果があるの?
和食を作る時に使うことが多い、料理酒。実際に料理酒を加えることで、料理にどのような効果があるのだろうか?何気なく使っていた料理酒について詳しく見てみよう。
そもそも料理酒とは
料理酒は、発酵調味料に分類されている。原材料は、米や麹、醸造アルコール、糖類、アミノ酸、塩が使われているのだ。料理酒は日本酒と違い食塩が含まれているので、飲むのが前提ではなく、調味料としての扱いになるので酒税はかからない。そのため、安値で販売されているのだ。
料理酒の基本的な効果
料理酒を使うことで、料理にさまざまな効果をもたらすことができる。食材の臭みを消したり、柔らかくする効果がある。ほかにも味をしみ込みやすくしたり、酸味を和らげ、コクや旨みを引き出してくれるのだ。煮物などの煮崩れを防ぐとともに、香りをつけたり、加熱した時に照りを生み出す効果も期待できる。(※1)
料理酒の使うタイミング
料理酒は、使うタイミングによって効果が異なるので、どのような効果を得たいのかによって使うタイミングを合わせて使うことが大切だ。料理酒を使い食材に味がしみ込みやすくするには、砂糖よりも先に料理酒を入れる必要がある。また、食材の臭みを消すのに使う際は、食材と一緒に加熱して使おう。また、ほかの調味料とともに料理酒を加えると、食材のコクや旨みを引き立ててくれる。
2. 料理酒と日本酒の違いは?
料理酒の代用として日本酒が使われることがあるが、いったい何が違うのだろうか?料理酒と日本酒と違いを原材料や製造方法から見てみよう。
違い1:原材料
料理酒と日本酒の原材料を比べてみると、米や麹が使われているのは同じだが、調理酒には、清酒の段階で食塩などが加わっているのが大きな違いだ。食塩意外にも糖類やアミノ酸が含まれている。
違い2:製造方法
料理酒と日本酒はそのまま飲めるか飲めないかが大きな違いだ。日本酒は米や米麹、水を発酵させてアルコールにするのに比べ、料理酒は清酒になった段階で飲めないように塩などを添加することで調味料として製造されているのだ。
違い3:料理用清酒か飲用清酒か
料理用清酒は料理に使うのを前提としているため、香り成分や醸造成分を豊富に含んでいるのに対し、飲料清酒はそのまま飲むことを前提にしているので、旨み成分を多く含んでいない。そのため、料理に使うなら料理用清酒がおすすめだ。
3. 料理酒とみりんの違いは?
和食を作る際に使われることが多い、料理酒とみりん。この2つは何が違うのだろうか?原材料や味の違いを詳しく紹介しよう。
違い1:原材料
料理酒の原材料には、米や米麹、塩、アルコールが使われているが、みりんは米や米麹、アルコールが含まれている。大きな原材料の違いは塩分を含んでいるかだ。みりんはもともと飲用目的で作られていたが、現在は調味料としてが主体となっている。
違い2:味
料理酒とみりんの大きな違いは糖分だ。料理酒と比べてみりんの方が糖分を多く含んでいる。そのため、砂糖を調味料として使う料理にはみりんを使うのがおすすめだ。
違い3:目的
料理酒とみりんは使う目的が異なる。料理酒は主に素材を柔らかくしたり、素材の旨みを引き出すのに一役買ってくれるのだ。それに対して、みりんは甘みを加えたり煮崩れを防止する効果がある。さらに味に深みとコクをプラスしてくれるだろう。
4. 料理酒の効果がよくわかる!おすすめ料理
料理酒はどのような料理に使うと効果を実感できるのだろうか?おすすめの料理酒を使う料理を紹介しよう。
酒蒸し
料理酒は、酒蒸しを作る際に活用することができる。あさりの酒蒸しは、料理酒を使うことで、あさりの旨みを引き出してくれる。また、ささみを料理酒で酒蒸しにすることで、パサパサしたささみの食感をしっとりさせてくれるのだ。
スープ
料理酒は、魚など臭みのある食材をスープにする際に効果を実感できる。魚のスープの場合は、水と料理酒を一緒に入れてスープを作ると臭みなく美味しく仕上がる。
煮物
料理酒は煮物には欠かせない調味料だ。材料の臭みを消すだけではなく、材料を柔らかくしてくれ、コクや旨みをプラスしてくれるのだ。
結論
料理酒は、料理によってさまざまな効果をもたらしてくれる調味料だ。使い方によって、料理に使う食材の味を引き立ててくれたり、コクや旨みをアップさせてくれるので、上手に料理酒を活用してワンランク上の料理を目指してみよう。
(参考文献)
※1 酒みづき「日本酒にはどんな効果がある?料理酒におすすめにしたい日本酒とは」
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