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イワシの魚群

イワシの種類は主に3種!それぞれの特徴や旬の時期を紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2021年12月22日

イワシは、リーズナブルで美味しい魚の一種である。一口にイワシといってもいくつかの種類に分けられることを皆さんはご存知だろうか。今回はそんなイワシの種類について詳しく解説していく。それぞれの特徴はもちろん、旬の時期にも言及していこう。

  

1. イワシはどんな魚?

イワシ
イワシは、一般的にはマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシを総称する言葉として使われている。ニシン科に分類され、それぞれ属性に違いがある。実際にはこれらの近縁種も含めたものとされることが多い。
ただし、イワシ=マイワシと限定して指す場合もある。漁獲量が多く人間の暮らしを支えるだけでなく、海の中では海洋生物のエサとしても欠かせない存在だ。

主な産地

海面漁業生産統計調査によるとイワシ類の漁獲量は年々増加傾向にある。マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシを合計すると年間の漁獲量は、およそ750,000t。内訳としては、マイワシがもっとも多く全体のおよそ74%を占める。ついでカタクチイワシがおよそ17%、ウルメイワシがおよそ8%という計算だ。このことからも流通量はマイワシが多いことがうかがえる。
マイワシは茨城県が漁獲量が多く、ついで宮城県、鳥取県と並ぶ。
カタクチイワシは長崎県が漁獲量が多く、ついで三重県、愛知県と並ぶ。
ウルメイワシは島根県が漁獲量が多く、ついで宮崎県、長崎県と並ぶ。
総じて見ると茨城県、長崎県、千葉県が漁獲量が多い。(※1)

2. イワシの種類:マイワシ

マイワシ
マイワシは、日本で流通するイワシの中でももっとも定番のものといえよう。イワシはマイワシだけを指すことがあることからもその認知度、流通量の多さがうかがえる。ここではマイワシの旬や特徴、大きさなどさらに詳しく調べていこう。

旬の時期

海の米という別名を持つマイワシは、まさに人間だけでなく、海に生息する動物にとって欠かすことのできないタンパク質源のひとつである。全国に分布するため旬を一口にいうことは難しいが、関東近郊の漁場では、6?7月がもっとも脂がのって旨いとされている。全国的には、この6月以降から晩秋までが旬だといえよう。

見分け方

別名七つ星とも呼ばれるように、身体の側面に黒点があるのが特徴である。7つでない場合は、2列になっていることもある。カタクチイワシやウルメイワシには斑点はないので、区別しやすい。

用途

イワシは、リーズナブルで栄養満点の食材だ。漁獲されたものは、生でスーパーなどに並ぶ以外に、小さいものは煮干しになるものもある。

3. イワシの種類:カタクチイワシ

カタクチイワシ
カタクチイワシの稚魚は、我々がシラスとして食べているものである。成長すると加工されることが多く、めざしや煮干しになって食卓に並ぶ。小さいことからコイワシと呼ばれることもある。ここでは特徴や大きさ、食べ方について解説していこう。

旬の時期

カタクチイワシは加工品になること、さらにはシラスの時期に漁獲するものもあるので、こちらも一概に旬は限定しづらい。成魚になったものは、2?5月に旬を迎えることが多いとされているが、広島県では6月に漁が解禁されるなど、地域によって大きく違いがあることは理解しておいた方がよさそうだ。

見分け方

見分けるポイントは顔つき。下顎が後退していて、口が偏って見えることから片口の名がついたそうだ。

用途

しょっつるやナンプラーなど、魚醤の原料としても知られるのがカタクチイワシだ。稚魚は前述の通り、シラスに。少し大きくなったものは、めざしや煮干しに加工されることが多い。カタクチイワシは、マイワシやウルメイワシに比べてより鮮度が落ちやすいことから、このように加工されることが多く、生魚で見かけることはほとんどない。

4. イワシの種類:ウルメイワシ

ウルメイワシ
漁獲量がもっとも少ないウルメイワシは、サイズとしてはマイワシより大きくなることもある。脂質が少なく、淡白な味わいが特徴である。

旬の時期

漁獲量が少なく、生魚として流通することも極端に少ないので旬がわかりづらいが、一般的には冬に美味しさが増すとされている。

見分け方

目が潤んでいることから、この名がついたといわれるウルメイワシ。また腹びれの位置が、背びれと離れていることも特徴である。

用途

乾物やめざしにされることが多いウルメイワシは、鮮度が落ちやすい。また脂が少なく、淡白なことも加工品にされた理由だと考えられている。

5. イワシに似た魚

ママカリ
釣りをしている人ならば経験があるかもしれないが、イワシに似た魚が存在する。ここではその代表的な2種類を解説していこう。

サッパ

岡山県ではママカリとして愛されているサッパは、その姿、形がイワシに似ていることでも知られる存在だ。初夏に旬を迎え、酢漬けや刺身、岡山では伝統的な寿司にして食べることも多い。イワシと同じニシン科の魚なので、近縁種といえるだろう。
イワシとの見分け方は、身体の形。イワシが円筒形に近い形であるのに対し、サッパは木の葉のように平たい形をしている。

コノシロ

コノシロもサッパとイワシ同様、ニシン科の魚である。一般的にはコハダと呼ばれることが多い魚である。とくに江戸前寿司のネタには欠かせない存在だ。旬は秋から冬にかけてである。小骨が多いため、少々食べるのに工夫がいる。
見分け方はこちらも身体の形。サッパと同じく木の葉のような形をしているのが特徴だ。

結論

イワシは、大きく分けてマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの3種類だ。マイワシ以外は、生魚として見かけることは少ないかもしれない。回遊魚なので、地域によって旬が異なるため旬を限定することは難しいものの、マイワシであれば、初夏から晩秋がもっとも脂が乗って旨いといえるだろう。
(参考文献)
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  • 更新日:

    2021年12月22日

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