目次
- 1. アマダイが美味しい旬の時期は夏冬どっち?
- 2. アマダイの産地ごとの旬の時期
- 3. アマダイの釣りの旬の時期
- 4. 旬のアマダイの美味しい料理法
- 5. 鮮度のよい旬のアマダイの選び方
- 6. タイより高い?旬のアマダイの値段
1. アマダイが美味しい旬の時期は夏冬どっち?

アマダイは市場に多く出回るのが8~12月頃なので、夏が旬だという声がある。だが一方で、釣期のベストシーズンは晩秋から冬なので冬が旬だという声もあり、明確な旬ははっきりとしていないのが実情である。
また、一口にアマダイといってもアカアマダイやキアマダイ、シロアマダイなど複数の種類が存在する。種類ごとに旬も違うので、はっきりとしたアマダイの旬の時期は決められていない。
アカアマダイの旬
アマダイというと一般的にはアカアマダイを指す。特徴は頭でっかちな姿に大きな目だ。また、尾びれには黄色い筋が入っている。アカアマダイの産卵期は9~12月。産卵期の少し前の夏から秋にかけてが1番美味しくいただくことができるといわれているので、アカアマダイの旬は夏から秋である。
キアマダイの旬
キアマダイはあまり市場に流通しないので、聞きなじみがない人もいるだろう。見た目はアカアマダイにそっくりだが、アカアマダイよりも頬のうろこがはっきりとしているのが特徴だ。鮮度が落ちやすいので、最近は加工食品に姿を変えて市場にでており、気づかず食べていることもあるだろう。寒さで身が引き締まることから旬は冬だといわれている。
シロアマダイの旬
シロアマダイはアマダイの中でも高級とされている。シロアマダイは鮮度が落ちるほど見た目が白くなるので、実は見た目が赤いものを選ぶのが正解といわれている。見た目はアカアマダイにそっくりだが、全体的に白っぽい色をしているのが特徴だ。シロアマダイは秋から冬に最も漁獲量が多くなることから、旬も同時期だといわれる。
2. アマダイの産地ごとの旬の時期

アマダイの生息地は、北は青森から南は九州の日本海と幅広い。各地で水揚げされるアマダイそれぞれにブランドがついており、旬もそれぞれ違う。次は代表的な2つの産地のアマダイの旬をみていこう。
山口県のアマダイの旬
山口県で水揚げされるアマダイは「萩のあまだい」と呼ばれている。漁場が近いので鮮度がよく、全国各地の料理人が買い求めるほど美味しいそうだ。旬は5~9月といわれているが、寒さが厳しい時期には身がより一層引き締まっており美味しいという声もある。
長崎県のアマダイの旬
長崎で水揚げされるアマダイには「紅王」というブランドがついており、旬は春~冬といわれている。紅王はほかのアマダイよりも比較的大きいのが特徴で、漁獲された日に水揚げされるため鮮度もバツグン。刺身としていただいても美味しいだろう。
3. アマダイの釣りの旬の時期

アマダイは海底に巣穴を作って暮らしており、基本的に沖合で釣れる魚なので船釣りが主流である。アマダイが釣れる時期は9~5月と長いが、その中でも釣りのベストシーズンは晩秋~冬にかけてだ。
アマダイは日本海沿岸や山陰地方でよく水揚げされおり、関東よりも関西以西で釣りやすい傾向にある。アマダイの釣りの旬は晩秋~冬のため、寒さに耐えながらの釣りになるだろう。釣りに行くときはしっかりと着こんでいくことをおすすめする。
4. 旬のアマダイの美味しい料理法

旬のアマダイは脂が乗っていてとても美味しい。刺身や煮つけ、塩焼きなどさまざまな方法で食べられている。代表的な料理を3つ紹介しよう。
アマダイの刺身
アマダイの刺身は皮に熱湯をかけ、直後に冷水で冷やす松皮造りが定番だ。また、昆布締めにするとアマダイが持っている旨味をさらに引き出せるので、ただ刺身にするよりも美味しくいただくことができる。旬のアマダイでぜひ試してみて欲しい。
アマダイの塩焼き
アマダイに塩を振りかけ、強火で一気に焼き上げるアマダイの塩焼き。シンプルな調理法なので、プリッとしたアマダイの身を存分に楽しめる。塩を振って30分程度おき、水分を抜いたら、隠し包丁を入れて魚焼きグリルやフライパンで焼こう。オーブンで焼いても美味しくいただける。仕上げにレモンを搾れば、さっぱりとした爽やかな味わいが楽しめるだろう。
アマダイの酒蒸し
旬のアマダイは塩と酒を振って蒸す調理法、酒蒸しでも美味しくいただくことができる。フライパンがあれば作れるため、家庭料理としても人気が高い。酒を振ることで風味がよくなるので、上品な味わいでいただきたい人に向いている。
5. 鮮度のよい旬のアマダイの選び方

アマダイはほかの魚に比べて鮮度の落ちやすい魚だ。しかし、せっかく旬のアマダイを食べるのであれば、より新鮮なものを食べたいと思うだろう。実はアマダイは、見た目で鮮度がわかりやすい魚なのだ。ぜひ旬のアマダイを買うときの参考にしてほしい。
まず、新鮮なアマダイの特徴は、黒目が澄んでいてみずみずしいことだ。反対に黒目がくぼんでいたり色が薄かったりすると、鮮度が落ちているということなので注意しよう。また全身に光沢があり、お腹は固いものを選ぶのが、新鮮な旬のアマダイを見極めるコツだ。うろこがすぐ落ちてしまうものは鮮度が悪くなっている証拠なので、選ばないようにしよう。
6. タイより高い?旬のアマダイの値段

アマダイとタイは混同されがちだが、実は分類が違う。タイはスズキ目タイ科に分類される魚だが、アマダイはスズキ目キツネアマダイ科に分類されるのだ。
魚は基本的に時価なので変動はあるものの、2021年の9月、豊洲市場におけるタイの相場は1kgあたり788円、同年の一番安い価格で1kgあたり544円の月もあった。一方でアマダイは1kgあたり3,371円と旬に関係なく高値で取引が行われている。タイが一番安い時期でも、アマダイは1kgあたり2,291円だった。
とくに冬場は高値になる傾向にあり、同年1月のアマダイは1kgあたり3,914円で取引されていた。価格からも冬のアマダイはかなりの高値で取引されていることがわかる。アマダイがいかに高級魚として取引されているか、タイとの差は歴然だ。
結論
アマダイは旬こそさまざまな説があるものの、通年食べることのできる高級魚だということがわかった。シロアマダイやキアマダイは見かけることすら少ないレアな魚なので、市場で見かけたときはぜひ食べてみて欲しい。今回紹介した相場価格を参考に、季節によってお買い得に買い分けるのも1つの手だろう。
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