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桃

桃が美味しい旬の時期はいつ?産地や品種ごとの食べごろも紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2021年12月15日

みずみずしくて甘い、ジューシーな食感が魅力の桃。香りも甘く、かわいらしい見た目もあり、果物の中でもとくに人気がある。一口に桃といっても、品種や産地はさまざまだ。ここでは、桃の品種や産地、美味しく食べられる時期について紹介していく。1年のうちで最も美味しく食べられる旬の時期を知れば、さらに美味しく桃を食べることができることだろう。

  

1. 桃の旬の時期はいつ?

新鮮な桃
桃の食べごろはいつなのだろうか。まずは、桃の最も美味しい時期を紹介していこう。

桃の旬は6月から9月

一般的に桃が美味しく食べられる旬の時期は、6月から9月頃だ。出荷量の最盛期が7月となっている。桃は日本各地で生産されているが、出荷量の全国トップは山梨県。次いで、福島県、山形県だ。出荷量トップの山梨県は、全国の出荷量の45%以上を占めているのだ。

初夏や冬が旬の桃もある

前述で桃の旬は6月から9月頃と紹介したが、桃は品種の多い果物であり、品種によって旬の時期が異なってくる。極早生の品種であれば収穫が5月頃から始まり、晩生種であれば9月下旬頃から10月にかけて収穫される。主に夏が旬の桃だが、実は11~12月の冬に収穫できる超晩生の品種も存在するのだ。

2. 産地別の桃の旬の時期

ホワイト ピーチ
ここからは、桃の産地と品種について見ていこう。全国で最も広く栽培されている福島生まれの品種「あかつき」をはじめ、産地ごとのオリジナルの品種も紹介していく。ちなみに福島県のオリジナル品種には、大振りで甘みの強い「はつひめ」や、少し硬めながら上品な味わいの「ゆうぞら」がある。

福岡の桃の旬

福岡では、流通量の多い白桃の代表的な「あかつき」、やや大玉の「川中島白桃」をはじめとした、さまざまな品種を生産している。ハウス栽培から露地栽培まで行っており、5月から8月中旬まで味わえる。ハウス栽培の桃も品質はいいが、露地栽培の桃は太陽の光をたっぷりと浴び、果肉が柔らかくジューシーで上品な味わいだ。

山梨の桃の旬

山梨県は全国トップの桃の生産地だ。山梨の桃の旬は6月から9月頃。酸味が少なく上品な甘さの「白鳳」や、皮がキレイなピンク色で糖度の高い「浅間白桃」など、さまざまな品種が生産されている。「白鳳」も「浅間白桃」も7月中旬から8月上旬に収穫できる。形はややいびつだが果肉が柔らかく味わいのよい「夢みずき」という県オリジナルの桃もある。「夢みずき」も旬は7月中旬頃だ。山梨には夏以降に旬を迎える桃もある。桃の中でもかなり大玉な「ゆめかおり」は9月下旬から10月上旬に収穫される。冬が旬の「冬桃(とうとう)」という希少品種もある。限定された農家だけが栽培しており、小振りで濃い赤色のシャキシャキとした食感をもつ。11月下旬から12月に上旬に収穫されるので、クリスマスピーチとも呼ばれている桃だ。

岡山の桃の旬

岡山県の桃は、直射日光を当てずに育てる有袋栽培をしているので、白くて甘く柔らかいのが特徴だ。旬の時期は6月から9月。代表的な白桃である「清水白桃」をはじめ、県オリジナル品種も多く栽培している。「清水白桃」は、7~8月に収穫される。オリジナル品種では、果実が大きくて甘みが強い「おかやま夢白桃」は7月中旬から8月、強い甘みとなめらかな食感をもつ「白皇」は8月中旬から9月中旬に収穫される。岡山にも11月中旬から収穫される、冬が旬の「冬桃がたり」という品種もあるのだ。甘くなめらかな食感と芳香で、ギフトとしても注目されている。

和歌山の桃の旬

西日本では最も収穫量の多い和歌山県。旬はほかの地域よりも少し早く、6月中旬から8月中旬頃となっている。和歌山の桃は有袋で育てるが、収穫する直前に日光を当てて赤みを出すのが特徴だ。「あら川の桃」は和歌山のブランド銘柄で、赤みが強く果肉がひきしまった「日川白鳳」や、柔らかくてジューシーで赤い「八幡白鳳」などが代表的な品種だ。どちらも6月下旬から7月上旬に収穫される。

山形の桃の旬

山形県は夏でも1日の寒暖差が大きいので、桃の甘みがより引き出される。ほかの産地に比べると旬が遅く、8月上旬から10月上旬。「あかつき」や「川中島白桃」、「ゆうぞら」などさまざまな品種を栽培している。ほかにも肉質が硬めでさっぱりとした味わいの「おどろき」や「美晴白桃」も多く生産しており、おどろきは8月中旬から下旬、美晴白桃は9月上旬から中旬と収穫時期が短いのが特徴だ。

長野の桃の旬

桃の出荷量が全国で3位の長野県。長野も昼夜の気温差が大きいので、美味しい桃が生まれるのだ。主に7月下旬から10月上旬に収穫される。大玉で硬めの「川中島白桃」や、糖度が高く日持ちする「川中島白鳳」は長野生まれだ。川中島白桃は7月下旬から8月中旬、川中島白鳳は8月中旬から9月初旬に収穫される。ほかにも、8月上旬から下旬に収穫する、あかつきと川中島白桃のかけ合わせである果肉の柔らかい「なつっこ」も長野オリジナル品種だ。

北海道の桃の旬

北海道では、日本を代表する主要品種「白鳳」や「あかつき」などが生産されている。一般的な桃の旬は6月から9月だが、北海道では少し遅く8月下旬から9月中旬に収穫されている。北海道の気候では、桃の栽培は難しいが、観光果樹園を中心に栽培が行われているのだ。

3. 品種別の桃の旬の時期

多様なモモ
桃は大きく3タイプに分けられる。スーパーなどでよく見かける一般的な桃は「水蜜桃」と呼ばれるタイプで、ほかに平たい形の「蟠桃」、プラムやすもものような果肉が黄色や赤の「ネクタリン」がある。同じ水蜜桃でも、果肉の色でさらに白桃と黄桃に分けられるのだ。ここでは、白桃と黄桃の旬について見ていこう。品種ごとの旬をカレンダー形式で紹介するので、参考にしてほしい。

白桃の旬

白桃は、果皮がピンクもしくは白みがかった、ジューシーで甘みの強い桃だ。日本では岡山県が原産とされ、各地で品種改良されているのだ。白桃で一番生産量の多い「川中島白桃」は、8月中旬から9月上旬が旬だ。岡山生まれの「清水白桃」や糖度の高い「浅間白桃」は7月下旬から8月上旬が旬となっている。

黄桃の旬

黄桃は味わいが濃厚で、ねっとりとした食感をもつ桃である。昔は白桃よりも果肉が硬く味が劣るというイメージがあったが、最近では甘くてジューシーなものが出てきている。黄桃で最も流通量の多い「黄金桃」は8月下旬から9月、まるでマンゴーのような味わいの「楊貴妃」は9月中旬、果汁と甘みたっぷりの「スウィート光黄」は8月中旬が旬だ。

品種別の旬カレンダー

6月 日川白鳳・八幡白鳳
7月 あかつき・はつひめ・白鳳・浅間白桃・夢みずき・清水白桃・おかやま夢白桃・日川白鳳・八幡白鳳
8月 あかつき・ゆうぞら・川中島白桃・白鳳・浅間白桃・清水白桃・おかやま夢白桃・白皇・おどろき・川中島白鳳・なつっこ
9月 ゆうぞら・ゆめかおり・白皇・美晴白桃・川中島白鳳
10月 ゆめかおり
11月 冬桃・冬桃がたり
12月 冬桃・冬桃がたり

結論

桃にはさまざまな品種があり、それぞれ旬の時期が違う。一般的には桃は6月から9月に旬を迎えるが、中には冬に旬を迎える桃も存在するのだ。品種ごとの味わいを最も美味しい時期に味わえば、ますます桃を好きになることだろう。それぞれの旬の時期を知って、美味しい桃をしっかり味わってほしい。
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  • 更新日:

    2021年12月15日

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