目次
- 鶏肉は骨に添って切り込みを入れて塩こしょうをしておく
- 半熟卵を作っておく
- 大根は2~3cm幅で半月切りにする
- 練物は水分を吸収し膨張することを念頭に置く
- えびや貝などの甲殻類は避ける
- 調味料は調理前にまんべんなくかきまわす
- 煮汁や出汁は冷ましてから投入する
- ポリ袋やアルミホイルなどは使用しない
- 多量の油を避ける
1. 炊飯器で簡単!鶏肉大根の煮物の作り方

炊飯器を使った料理のなかでも肉料理は、じっくりと料理できるという理由から柔らかくしっとりと仕上がるといわれている。まずは鶏の手羽元や手羽先を使った大根の煮物について見ていこう。子どもたちが喜ぶおかずであるうえ、お弁当に入れても美味しい一品である。
STEP1:材料の下処理
まずは食材を炊飯器に投入する前の下処理から見ていこう。
鶏肉はそのまま炊飯器に入れても問題ないが、食感にこだわる場合にはフライパンで表面をこんがり焼いてもよいだろう。
STEP2:炊飯器で加熱
炊飯器に鶏肉と大根を入れていよいよ調理である。味付けは醤油、みりん、酒、砂糖といった煮物を作るための定番で問題ない。はちみつを入れると照りがよくなるだろう。煮物は何分くらいの加熱が必要なのだろうか。通常は炊飯モードで加熱して調理する。できあがりのサインが出たら半熟卵も加え、ふたをして30分ほどそのままにすればできあがる。
早炊きモードで加熱する場合
米を炊く場合には時短のための早炊きモードが存在する。また柔らかめに炊くお粥モードなど、昨今の炊飯器の昨日は目を見張るほど多機能である。これらの機能を使って煮物はできるのだろうか。炊飯器の機能についてはそれぞれの取扱説明書で確認が必要である。早炊きモードで調理可能な場合もあるが、火の通りはよく確認する必要がある。
2. 炊飯器で煮物を作るときの注意点

ガスを使わずに炊飯器ひとつでできる煮物料理は便利である。しかし炊飯器は本来米を炊く機械であるため、いくつかの注意点がある。煮物を美味しく仕上げるためだけではなく、機械に損害を与えないためにも注意点は頭に叩き込んでおこう。
調理機能のある炊飯器を使用する
多機能をうたった炊飯器が多いとはいえ、煮物などの調理機能を搭載していない炊飯器もある。調理や煮込みの機能なしの炊飯器を使って無理に煮物などを作ると、炊飯器が壊れる危険性がある。調理前に所有している炊飯器の確認は必須である。
煮物の吹きこぼれを防ぐ方法
クリーム系の煮込みなど牛乳などが吹きこぼれる危険がある場合はどうしたらよいのか。吹きこぼれやすい液体を使用する場合にはあらかじめ加熱してから炊飯器に投入し、追加加熱等の機能を使うことが推奨されている。また煮込み料理をする場合、水の量や食材については3合のライン下でおさまる量にするのが無難である。
煮物の匂い移りを防ぐ方法
カレーなどの匂いの強い料理を炊飯器で料理した場合、気になるのは匂いである。通常の炊飯をした場合に白飯にこれらの匂いを防ぐにはどうしたらよいのだろうか。まず調理後はなるべく早く調理したものを別の容器に移すようにしよう。料理が直接触れた内鍋だけではなく、内ぶたなども洗うのが基本である。洗浄機能を搭載している機種ならばそれを使って手入れするとよい。
炊飯器調理そのほかの注意点
そのほかにも炊飯器を調理に使用する場合の注意点がいくつかある。
いずれにしても取扱説明書を熟読し、危険がないことを確認するのが最重要事項である。
3. 炊飯器で作る人気の煮物

炊飯器を使って調理をする場合の注意点に留意し、煮物の定番のあれこれに挑戦してみよう。旬の食材を使って作る煮物も、炊飯器で簡単に気軽にできればメニューも増える。そのいくつかのアイデアを紹介する。
かぼちゃの煮物
炊飯器を使ってかぼちゃを煮物にする場合には、かぼちゃは3cm角ほどに切ると火の通りがよくなる。出汁や砂糖みりん、そして酒で味付けをするが、出汁を冷ます時間を節約するためにはめんつゆなどを活用するとよいだろう。和食の王道も簡単に作ることができる。
里芋の煮物
里芋はそれだけで煮物にしても、いかや手羽先を加えても美味しい一品となる。里芋を生から炊飯器に入れる場合には、皮をむいた後に半分に切っておくとよいだろう。丸ごと煮物にしたい場合は、あらかじめ下茹でしたものを使う。その場合は調理時間を考慮し、ともに煮るいかなどもあらかじめ茹でておくとよい。
大根と人参の煮物
常備野菜である大根と人参の煮物も、鶏肉を加えたり厚揚げを加えたりと応用方法が多い。炊飯器で大根と人参を煮る場合には、それぞれを火が通りやすい大きさに切り調味料はしっかりと混ぜるのがコツである。にんじんのほうが火が通りにくいので、炊飯機能が終了した後も竹串などで確認するようにしよう。
ネギを使った煮物
ネギは煮物の主役にするには難しいが、ほかの食材を引き立てるためには重要な脇役である。たとえば豚肉などと煮物にすれば、ネギの風味が料理全体を引き立ててくれる。ネギを炊飯器で煮る場合には、内鍋の下に敷くようにするとほかの食材がくっつかないというメリットがある。ネギの長さは5cm前後にすると調理しやすく食べやすい。
茄子の煮物
茄子は果肉が柔らかいため、炊飯器で煮てもトロっとした食感になるのが魅力的である。一口大に切った茄子をアク抜きして、めんつゆなどで味付けするだけで夏らしい一品が出来上がる。また茄子を丸ごと煮込む方法もある。へたを残したなすの皮を縞になるようにむき、調味料とともに炊飯器で煮る。生姜やカイワレ大根と美味しく食べることができる。
ツナを使った煮物
ぶり大根に代表されるように、大根は魚とも相性がよい食材である。炊飯器を使って大根を煮る場合には、ツナ缶を使用して趣を変えた煮物を作ることができる。下茹でした大根ににんじんやシメジを加えるとボリューミーな煮物になる。ツナ缶は炊飯器に油ごと入れ、めんつゆなどの市販の調味料で味付けすれば完成する。
結論
近年の炊飯器は機能が増えて、白飯以外のものが調理できるのが嬉しい。調理や煮込みの機能がついている炊飯器であれば、美味しい煮物を気軽に作ることができる。炊飯器で煮物をする場合には注意点がいくつかあるので、それぞれの機種の取扱説明書をしっかりと読んで調理にとりかかるのが肝心である。炊飯器でさまざまな煮物に挑戦して、レパートリーを増やしたいものである。
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