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れんこんの煮物は愛知県の郷土料理!美味しくするコツは一度冷ます?

れんこんの煮物は愛知県の郷土料理!美味しくするコツは一度冷ます?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2020年9月14日

れんこんの煮物は愛知県の尾張地域を代表する郷土料理だ。れんこんは穴がたくさん開いているため「先を見通す」として、昔から縁起のよい食材といわれている。また品種や部位により歯ごたえや味わいが異なるのが特徴のひとつだ。今回は正月や慶事のようなハレの場で食べることの多い、れんこんの煮物の特徴や作り方を紹介しよう。

  

1. れんこんの煮物の特徴・歴史や由来

最初に愛知県の尾張地域に伝わる郷土のれんこんの煮物の特徴・歴史や由来を紹介しよう。れんこんの煮物に使用するれんこん栽培のはじまりは江戸時代、愛知県愛西市にある寺の住職が、門前の田へ植え付けたことにあるといわれている。愛西市は愛知県内において、れんこんの生産量のほとんどを占めている。
西は木曽川に接し土壌は非常に肥沃だったが、海抜0m地帯なので度々水害に悩まされていた。そこで稲作に代わるものを...と、れんこん栽培が一気に広まったという。現在では全国有数のれんこんの産地として知られるほどに。栽培当初のれんこんは「備中」というもっちりとした歯ごたえで煮物に最適な品種だった。現在はシャキシャキ感が強い「ロータスホワイト」や、もっちり感が強い「金澄(かなすみ)」といった品種のれんこんが栽培されている。
そのような背景から愛西市を含む尾張地域を中心に、れんこん料理がよく食べられている。れんこんの煮物は、れんこん料理の代表で各家庭の味があるのが特徴だ。れんこんの煮物のほかに、酢れんこん・砂糖漬け・炒め物・サラダも人気を集めている。

2. れんこんの煮物の主な食材・栄養

次に、れんこんの煮物の主な食材・栄養について紹介しよう。れんこんの煮物作りに使用する食材は、もちろんれんこんだ。シャクシャクっとした独特の歯ごたえが特徴のれんこん。煮物はもちろん、炒め物やサラダとの相性もバッチリだ。れんこんは泥の中で育つため、皮の汚れや色は自然なので、選ぶ際の良し悪しの基準にはならない。選ぶ時のポイントは節と節の間が長めで、ゆがみが少なく円筒形のれんこんが良品だ。新鮮なものは切り口が白っぽい肌色をしている。穴が茶色いれんこんは古く、加熱すると灰色になることもあるようだ。
れんこんに含まれる栄養素は、抗酸化作用をもち皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きのあるビタミンCだ。食物繊維も豊富でカリウムや鉄のようなミネラルも多種類含まれている。れんこんの切り口は時間が経つと黒ずむが、これはタンニンという栄養素が酸化するためだ。タンニンはポリフェノールの一種で止血や炎症を鎮める働きがある。ちなみに、れんこんを切ると糸を引くが、これにはタンパク質の消化をよくする働きがあり、胸焼けや胃もたれに有効だといわれている。

3. れんこんの煮物の食習の機会や時季

次に、れんこんの煮物の食習の機会や時季を紹介しよう。れんこんの煮物に使用するれんこんは、秋から翌年の春にかけて収穫されるので、そのころに作り食べることが多い。れんこんは穴があり、先が見えるため「先を見通す」縁起ものの食材とされ、正月のおせち料理や慶事のようなハレの場で食べられる。
また、れんこんの煮物は学校給食のメニューに取り入れられているほか、各家庭でもよく作られているようだ。また、愛知県ではれんこん掘り体験や、れんこん料理コンテストを開催し、れんこんをより身近に感じられるイベントや取り組みが定期的に行われている。

4. れんこんの煮物の作り方

次に、れんこんの煮物の作り方を紹介しよう。れんこん以外にれんこんの煮物作りに必要な材料は、出汁・みりん・酒・しょうゆ・砂糖だ。れんこんは皮をむき、1.5cmほどの厚さの輪切りにする。
鍋にれんこんを入れ、しょうゆ以外の調味料すべてを加え弱火で5分くらい煮る。しょうゆを加えて15分くらい煮て火を止め、そのまま冷まし煮含ませれば、れんこんの煮物の完成だ。

5. れんこんの煮物の食べ方

次に紹介するのは、れんこんの煮物の食べ方だ。れんこんの煮物は、いったん冷ますと味のしみ込みがよくなるので、弁当のおかずにピッタリ。また、出汁を使用せず、かつおぶしと一緒に煮る「れんこんのおかか煮」で食べても美味しい。
紹介したれんこんの煮物の作り方は輪切りだが、乱切りにしてもOK。ほかにもれんこんの品種と部位を変えて作ると違った食感を楽しめるだろう。さらに鶏肉や干し椎茸のような具材を加えてアレンジしても美味しい。

結論

愛知県の郷土料理であるれんこんの煮物について紹介した。ちなみにれんこんは低く湿った土地を好み、成長力がとても強い作物だ。また水害に強い作物として昔から栽培されている。れんこんの煮物は、れんこんさえ常備しておけばパパッと作れるのが嬉しいポイントだ。縁起のよい食材を使用して煮物料理にチャレンジしてみてはいかがだろう。
(写真出展)
農林水産省 うちの郷土料理 れんこんの煮物
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/renkonnonimono_aichi.html
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  • 更新日:

    2020年9月14日

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