1. れんこんのきんぴらの特徴、歴史や由来
きんぴらはシンプルな調理法で美味しく保存もきくことから、和食の定番として広まってきた。れんこんのきんぴらが茨城県で食べられるようになったのは、やはりれんこんの産地であることが関係している。
■茨城県はれんこんの生産量が日本一
茨城県の霞ケ浦湖畔ではれんこんの栽培がさかんで、国内1位の生産量を誇る。そんな茨城県の特産品であるれんこんは、加熱しても食感が損なわれにくく油との相性もよいため、きんぴらにふさわしい食材である。地元産の食材を有効活用するために、茨城県でれんこんのきんぴらが食べられるようになったのも自然な流れなのである。
■茨城県のれんこんのきんぴらは太め
れんこんのきんぴらは、切ったれんこんを甘辛く炒め煮した料理だ。薄い輪切りにして炒めるのが一般的だが、茨城県では太めに切って調理する。輪切りではなく繊維に沿って縦切りにすることも多く、よりシャキシャキとした食感を楽しめるのが魅力だ。
2. れんこんのきんぴらの主な使用食材、カロリー
れんこんのきんぴらという名の通り、主な食材はれんこんだ。そのほかには油と醤油、砂糖などの調味料と酒、鷹の爪を使う。
■れんこんのきんぴらのカロリー
カロリーは、100gあたり155kcalとなっている。1人分の小皿(89g)では138kcalとなっており、少量でもわりとカロリーはある印象だ。調理前のれんこんは同じ89gで59kcalである。にんじん(33kcal)や大根(17kcal)と比べると素材自体のカロリーもやや高め。そのうえ、油を使用することがカロリーをあげる要因となっている。
3. れんこんのきんぴらに含まれる栄養
れんこんのきんぴら1皿(89g)あたりに含まれる三大栄養素は、たんぱく質1.87g、脂質7.12g、炭水化物14.01gである。ビタミン・ミネラル類ではビタミンCとモリブデンの含有量が比較的多い。
■れんこんのきんぴらは糖質が高い料理
炭水化物のうち、食物繊維が1.33gで糖質が12.68gとなっている。れんこん自体の糖質が高いのもあるが、さらに砂糖で味付けしていることから糖質量がどうしても多くなってしまうのだ。れんこんのきんぴらを食べ過ぎるとカロリーも糖質もオーバーしてしまうため、少量をよく噛んで味わいながら食べるようにしよう。
4. 基本のれんこんのきんぴらの作り方
れんこんを切って炒めて軽く煮るだけという簡単さが魅力のれんこんのきんぴら。茨城でよく作られている作り方のポイントを紹介する。
■切り方は太めの縦切りか厚めの輪切り・半月切り
茨城の郷土料理らしく作るには、縦切りで繊維質を感じられるようにするのがおすすめだ。輪切りや半月切りにする場合も厚めに切るのがポイント。
■あまり触り過ぎず、煮過ぎない
れんこんを炒めるときは、あまり箸で触り過ぎないほうが、表面に軽く焼き色がつき香ばしくなる。また、醤油・酒・砂糖を加えたあとも、サッと煮る程度でよい。ふたをしてしっかり煮るレシピもあるが、シャキシャキの食感を楽しむには短時間で十分だ。
5. アレンジしたれんこんのきんぴら
シンプルな料理のため、好みでアレンジを加えやすいのもれんこんのきんぴらの魅力だ。ちょっと変わったれんこんのきんぴらが食べたいときは、次のような方法を試してみよう。
■具材をプラス
家によって、れんこんだけでなくにんじんなど根菜をはじめとした野菜を加えることは多い。好みの野菜やきのこを一緒に炒めよう。また、肉を一緒に炒めれば主菜としてもおすすめである。
■味付けを変えて
一般的には醤油と砂糖を使った甘辛い味付けだが、黒酢を加えて甘酸っぱくしても美味しい。また、塩こしょうやにんにくでガラッと味付けを変えると、まったく違ったれんこんのきんぴらができて面白いアレンジだ。
結論
れんこんのきんぴらは薄切りが当たり前だった人も、本場・茨城ならではの厚切りで作ってみてほしい。れんこん特有の歯ごたえが存分に楽しめるはずだ。ただし、カロリーは意外と低くないうえに糖質の高い料理のため、食べ過ぎには気を付けよう。
(写真出展)
農林水産省 うちの郷土料理 れんこんのきんぴら
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/renkonnokinpira_ibaraki.html
農林水産省 うちの郷土料理 れんこんのきんぴら
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/renkonnokinpira_ibaraki.html
この記事もCheck!