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陶器の皿に入った姫りんご

姫りんごの特徴やおすすめの食べ方&盆栽や苗木の育て方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 岩切千晃(いわきりちあき)

鉛筆アイコン 2021年12月31日

姫りんごは、手のひらサイズの小さなりんごである。見た目はかわいらしいが、味はどうなのだろうか。本記事では姫りんごについて詳しく解説するとともに、おすすめの食べ方を紹介する。また、姫りんごの盆栽や苗木の育て方についても併せて見ていこう。

  

1. 姫りんごってどんなりんご?

姫りんご
小ぶりな食用りんご、姫りんごとはどのようなりんごなのだろうか。品種や旬について紹介する。

姫りんごの品種は「アルプスの乙女」

バラ目バラ科リンゴ属の食用りんごで、アルプスの乙女という名称で流通する偶発実生種(ぐうはつみしょうしゅ)だ。偶発実生種とは、自然に落ちた種から育った、偶然発見された品種のことである。大きさは直径3~6cmほどととても小さいが、色や形状などは一般的なりんごと変わらない。

盆栽の姫りんごとは別物

姫りんごには食用のもののほか、盆栽に用いられる観賞用の園芸品種もある。園芸品種は酸味が強く渋みもあり、食べにくいため注意が必要だ。小さな花を咲かせ見た目はかわいらしいため、育てて鑑賞を楽しみたい場合におすすめである。

姫りんごの旬は秋

食用の姫りんごは、秋に旬をむかえる。食べごろは9月下旬~10月下旬とされているが、出荷量が少ないため一般的なりんごと比べて入手が難しい。旬の時期には通販で取り寄せることもできるため、姫りんごを食べたい場合はチェックしてみよう。

2. そのままだとまずい?姫りんごの味や食べ方

屋台のりんご飴
姫りんごはどのような味なのだろうか。一般的なりんごと比べて、あまり美味しくないという意見もあるようだ。味の特徴や美味しい食べ方について見ていこう。

姫りんごの味

姫りんごは一般的なりんごと似たような味だが、酸味や皮の渋みが強い。また、果肉がやや硬めでスカスカとした食感も特徴の一つである。

そのまま食べる

酸味は強いが、姫りんごは生食できる。小さいサイズのため、包丁で切らずにそのままかじって食べよう。酸味を和らげるために加工して食べられることも多いが、生食してみると美味しいと感じる人も多い。また、栄養を損なわずに摂取できるというメリットもある。

コンポートやジャムに加工する

姫りんごは砂糖を加えて加熱調理すると美味しく食べられる。小ぶりなサイズを生かして、切らずに煮込むコンポートがおすすめだ。剥いた皮を一緒に煮ると皮の色素も生かされる。そのまま食べてもよいし、パイ生地で包んで焼けば見た目もかわいい姫りんごパイを楽しめる。
また、ジャムもおすすめの加工方法である。パンやヨーグルトにのせたり料理に添えたりと、さまざまな使い方ができて便利だ。

りんご飴にする

お祭りの屋台でも定番メニューのりんご飴を、自宅で作ってみてはいかがだろう。姫りんごを飴でコーティングすることで、酸味が和らぎ食べやすくなる。もちろん見た目もかわいらしいため、子どものおやつやパーティーメニューなどにも最適だ。ツヤツヤに仕上げるには、姫りんごを磨いておくのがポイントである。

3. 花も実もかわいい!姫りんごの盆栽や苗木の育て方

姫りんごの木
姫りんごの木は、一般的なりんごよりも低木で育てやすいため、家庭でも栽培できる。5~6月ごろには白い花を咲かせ、9~11月ごろには実を収穫できる。姫りんごの基本的な育て方を紹介しよう。

姫りんごの育て方のポイント

鉢植えと地植えのどちらでも育てられるが、まずは共通する育て方のポイントをおさえておこう。
  • 環境:日当たりと風通しのよい場所を選ぶ。ただし強い日差しを避けるため、夏場は落葉樹の陰などが望ましい
  • 植え付けや植え替えの時期:9~11月、または3月下旬~6月上旬がよい
  • 肥料:有機固形肥料を元肥とし、春と秋に暖効性の化成肥料を追肥として与える
  • 用土:市販の果樹用培養土など、水はけ、水もちのよい土を用いる

鉢植えで育てる場合

植え付けの手順

  • 鉢底石を敷いた鉢に深さ1/3程度まで土を入れる
  • 鉢の真ん中に姫りんごの苗を置き、周りに土を入れて安定させる
  • たっぷりと水やりをする

育て方のポイント

  • 水やり:土が乾いたらたっぷりと行う
  • 日当たり:夏の強い日差しや西日を避けるために、適時移動させるとよい
  • 植え替え:2~3年に一度が目安

地植えで育てる場合

植え付けの手順

  • 深さ60cmほどの穴を掘る
  • 掘り出した土に2~3割ほどの腐葉土か堆肥を加えて、半量穴に戻す
  • 姫りんごの苗を穴に入れ残りの土を戻し、支柱を立てて安定させる
  • たっぷりと水やりをする

育て方のポイント

基本的に水やりは不要だが、雨が降らず土が乾いていたら行う

姫りんごの剪定方法

姫りんごを剪定するタイミングは、2~3月ごろだ。上部の伸び過ぎた枝や枯れ枝を短く切り詰める。短い枝や下枝には花芽が付きやすいため、そのままにしておく。さらに、5~6月ごろに徒長枝を剪定し、風通しをよくしておこう。

姫りんごの病気や害虫

代表的な病気には、うどんこ病、褐斑病、黒星病などがある。病気に感染した部位を早めに取り除くことで、全体への感染を防げる。
また、アブラムシやシンクイムシ、キンモンホソガ、カイガラムシなどの害虫にも注意が必要である。病気を誘発したり姫りんごの実を食べてしまったりするため、見つけたらすぐに駆除しよう。定期的に殺虫殺菌剤を噴霧しておくと、病気と害虫を予防することができる。

4. 姫りんごの苗木のおすすめ通販

姫りんごの苗木
姫りんごの苗木は、園芸店やホームセンターでも購入可能である。確実に入手したい場合におすすめなのが、利便性も高い通販の利用だ。ネットショップにて、下記のようなさまざまな商品が取り扱われている。

花ひろばオンライン株式会社「りんご アルプス乙女 1年生 接ぎ木苗」

観賞用としてだけでなく、食べても美味しいアルプス乙女の苗である。根鉢を含め高さ70cmほどの1年生苗で、1年目の剪定済みのものだ。

有限会社北山ナーセリー「姫リンゴ苗木 アルプス乙女」

食用としても楽しめる、アルプス乙女の1年生接ぎ木苗である。

株式会社ITANSE「アメリカンビューティー クラブアップル庭木 5号接木苗」

濃赤色で直径5cmの大きな半八重咲きの花を楽しめる。観賞用姫りんごのため、食用には不向きだ。

結論

小ぶりで可愛らしい姫りんごには、食用と観賞用がある。食用のアルプス乙女は生食もできるが、酸味が気になる場合はコンポートやジャム、りんご飴にして食べると美味しい。一般的なりんごよりも入手が難しいため、通販の利用がおすすめだ。また、姫りんごを苗木から育てる場合は、用途に合わせて食用と観賞用を選び分けよう。
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  • 更新日:

    2021年12月31日

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