目次
1. 日本のスーパーで売ってるバナナの種類

バナナにはどんな種類があるのだろうか。ここでは日本のスーパーで売っているバナナの種類について解説していく。
ほとんどのバナナはジャイアント・キャベンディッシュ
日本で流通しているバナナの多くは、フィリピン産のジャイアント・キャベンディッシュという種類のバナナである。日本に輸入されているバナナのうち、このジャイアント・キャベンディッシュが約8割を占めている。年間を通して安定して輸入されているので、多くのスーパーで見かけるだろう。しっかりとした厚い皮で覆われていて、日持ちがよいバナナだ。
ジャイアント・キャベンディッシュの名前
標高400~1000mの土地で栽培されるジャイアント・キャベンディッシュは、「高原バナナ」という名前で日本では流通している。メーカーによっては「スウィーティオ」や「甘熟王」、「プレシャス」といったブランド名をつけて販売されている。
2. 栽培地別のバナナの種類と違い

バナナは栽培地によって、種類や味が異なる。栽培地域ごとにバナナの種類と違いを紹介していく。バナナを選ぶ際の参考にしてほしい。
沖縄のバナナの種類
沖縄の暖かいところでもバナナは栽培されている。「島バナナ」と呼ばれる品種は、通常のバナナの半分ほどの小型バナナだ。味は濃厚で、甘みと酸味のバランスがよく、もっちりとした食感が特徴だ。濃厚なバナナにレモンの酸味をプラスしたような上品な味わいがある。沖縄は台風の影響を受けやすく生産数が安定しないため、本州ではほとんど流通していない貴重な種類のバナナだ。
台湾のバナナの種類
台湾では多くの種類のバナナが栽培されている。日本で見かけるバナナは「北蕉」と「旦蕉」と呼ばれている。「北蕉」は台湾バナナの代表格で、バナナの中でも果肉の密度が高く、甘みが濃いのが特徴だ。ねっとりとした食感を楽しめる。「旦蕉」は皮が薄く卵のような小ささが特徴の品種だ。北蕉のようにねっとりとした食感で、非常に甘く酸味も少なく食べやすい。そのほかには「紅皮蕉」や「李林蕉」、「南華蕉」といった品種がある。
フィリピンのバナナの種類
フィリピン産のバナナのほとんどは、ジャイアント・キャベンディッシュという品種だ。日本では「スウィーティオ」や「甘熟王」、「Dole」といったブランド名で販売されている。皮が厚くて日持ちもよく、なめらかでさっぱりとした味わいが特徴である。
エクアドルのバナナの種類
エクアドル産のバナナは、フィリピンに次ぐ日本への輸入量第2位のバナナだ。エクアドルバナナの種類では「グラネイン」という品種が多い。「エナーノバナナ」や「サニートバナナ」といったブランドが人気だ。見た目はフィリピン産のバナナに似ているが、クリーミーな甘さと独特な深みが特徴である。日本では高級バナナの部類で扱われることが多い。
3. 実は種類が豊富?バナナの品種の数

バナナには生食用と料理用の2種類があり、世界にはおよそ300種類のバナナが存在するといわれている。日本が輸入しているバナナのほとんどが生食用である。しかしこんなにたくさんの種類のバナナがあるのにもかかわらず、多くの人がフィリピン産のジャイアント・キャベンディッシュしか食べたことがないのだ。それには3つの原因がある。1つめは、消費者が同じ大きさや形、味を求めるからだ。消費者心理として、スーパーに並ぶバナナが同じ大きさや形であることを望んでいることが多い。2つ目は、キャベンディッシュの値段が安いからだ。いまやバナナは安くて美味しいものが求められているため、高価なバナナは受け入れられない。3つ目は、インフラの固定だ。バナナを安価で流通させるために、コンテナや輸送箱がキャベンディッシュ専用に作られている。ほかの品種を導入しようとすると、大規模な変更が必要になるため、しばらくはキャベンディッシュを楽しむことになるだろう。
4. 珍しいバナナの種類

世の中には珍しい種類のバナナが存在する。バナナの種類を特徴と食べ方を踏まえて紹介していこう。
アイスクリームブルーバナナ
ふわふわとした食感で、口に入れるとアイスクリームのようにとろけるのが特徴の、バニラ風味の甘いバナナだ。見た目は普通のバナナとあまり変わらないが、形はアイスクリームバナナの方が、多少小さく太いので見分けることができる。そのまま凍らせてアイスのように食べたり、パンケーキに練り込んで食べたりするのがおすすめである。
キウイーナ
キウイのようなさわやかな味わいのバナナだ。一般的なバナナと比べて酸味が強く、糖度も高いのが特徴である。キウイーナは時間が経つにつれて酸味が和らぐので、お好みの食べごろで食べてほしい。おすすめの食べ方は、そのまま食べるのはもちろん、サラダに入れても相性がよい。
バナップル
りんごのようなさっぱりとした風味が特徴のバナナだ。一般的なバナナの半分ほどのサイズで小ぶりである。皮が黒くなる前が、最もりんごの風味を感じられて食べごろだ。ほかの種類のバナナより糖の割合が異なるため、冷やすことでより美味しくなるバナナである。凍らせてアイス感覚で食べるのがおすすめだ。
モラード
皮の色が黄色ではなく茶色であるのが特徴のバナナだ。皮の色から別名「レッド・バナナ」とも呼ばれる。小ぶりで太くて短く、皮が厚い。甘みはそこまで強くなく、酸味も穏やかだ。
プランテイン
調理用として使われることが多いバナナだ。皮が硬く、果肉は固く締まっているのが特徴である。食べ方としては、油で揚げてトマトソースをかけたプランテインのフリットや、砂糖をまぶしてバターで焼き上げるキャラメリゼなどがおすすめである。
結論
私たちが日頃お世話になっているバナナ。世の中には数多くの種類が存在するが、実は普段食べているバナナは限られた種類だけなのだ。いまはインターネットでも簡単に珍しいバナナが手に入る。ぜひ気になったバナナを食べてみて、味の比較を楽しんでもらいたい。
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