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みかん

みかんの種類の数は多かった!代表的なみかんの名前と特徴

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2022年1月11日

冬の定番フルーツであるみかん。普段目にするものだけでもいろいろな種類があり、どんな違いがあるか疑問に思ったことがある方もいるだろう。味や産地、手頃な価格のものから高級なものまで、みかんの種類はたくさんある。そこで今回は、みかんの種類や代表的なもの、特徴別・産地別にみかんの種類を紹介していく。みかんの種類の数や違いを知りたい方、好みのみかんを見つけたいという方は、ぜひチェックしてみてほしい。

  

1. みかんの種類の数ってどのくらいある?

山盛りの蜜柑類
一口にみかんといっても、その種類は数多くある。スーパーなどでみかんを見かけたとき、どれを選べばいいのか迷ったことがある方は多いのではないだろうか。そこでまずは、みかんの種類の数がどれくらいあるのか見ていこう。現在、農林水産省で品種登録されているみかんの数は、103種類だ。(※1)「品種」とは、種苗法で規定された品種登録制度で登録されたもののことを意味する。品種登録制度とは、農作物や花などの植物の新品種を育成した人に、独占的な権利を与えて、その新品種を保護する制度のことだ。新品種の育成・開発には多くの知識や技術、長い時間と多額の費用などが必要だが、研究開発をすれば確実に成果が得られるというものでもない。しかし、いったん育成された品種は、他人の手によっても簡単に増殖することができるのだ。そんな問題を解決するために作られたのが品種登録制度だ。

2. 代表的なみかんの種類・名前と特徴

みかん
次に、一度は耳にしたことがあるかもしれない、代表的なみかんの種類の名前や特徴を紹介していく。

温州みかん

温州(うんしゅう)みかんは、鹿児島県で変異によって誕生した日本独自のみかんの種類だ。誕生したのは鹿児島県だが、日本で最も多くこの温州みかんを産出しているのは、和歌山県である。比較的小ぶりで、手のひらに収まるくらいのサイズ。皮は柔らかく、手で容易にむくことができる。温州みかんは、収穫時期によって「極早生(ごくわせ)」「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」の4種類に分けられており、それぞれの旬の時期は種類によって異なる。温州みかん全体としては、12月~2月頃が旬の時期だ。温州みかんは、収穫時期により酸味と甘みのバランスも変わるため、さまざまな味わいを楽しめるというのも特徴のひとつだ。

三ヶ日みかん

三ヶ日(みっかび)みかんは、静岡県浜松市で生産されている、約300年もの歴史のあるみかんだ。ほどよい酸味とコクのある濃厚な甘さのバランスが絶妙だといわれている。ただ甘いというだけではなく、みかんらしい酸っぱさもちょうどいい。三ヶ日みかんも、収穫時期によって「早生」と「晩生」の種類に分かれるが、全体的な旬の時期は11月~3月頃だ。

紅まどんな

紅まどんなは、愛媛県のオリジナル品種で、稀少価値が高く高級フルーツとして知られている。紅まどんなは、みかんとオレンジの交配種だ。それぞれのよいところを受け継ぎ、果汁が豊富で甘みが強く、薄皮がかなり薄くて食べやすいのが特徴。食べた人の多くが「ゼリーのようだ」と表現するほど、とろけるような食感も魅力の1つだ。紅まどんなの旬は、12月上旬から中旬とかなり短い。酸味がやわらかくて甘みが強く、なめらかで果汁たっぷりの紅まどんなは、一度食べると忘れられない味になるだろう。

はるみ

はるみは、静岡県清水区で清美という種類のみかんとポンカンの交配種として誕生した品種だ。厚みのある果皮は手でむきやすく、薄皮もそのまま食べることができる。果肉は水分を多く含んでおり、とてもジューシーで、甘みと酸味の濃厚な味わいが楽しめるみかんだ。砂じょうがしっかりとしており、食べるとツブツブ感とプチプチ感の2つの食感を味わうことができる。はるみの旬の時期は、2月~3月上旬だ。

甘平

甘平(かんぺい)は、愛媛県で生まれたオリジナル品種で、西之香という種類のみかんとポンカンの交配種だ。形が扁平で重たく、外皮も薄皮もとても柔らかい。外皮をむいて薄皮ごと食べるのがおすすめだ。糖度が非常に高く、甘みが強く酸味はほとんどない。果肉の1つ1つが粒立っており、シャキシャキとした食感なのも特徴だ。そんな甘平は、2月頃に旬を迎える。

せとか

せとかは、清美やアンコール、マーコットといった種類をかけ合わせて誕生したみかんだ。別名「柑橘類の大トロ」とも呼ばれており、強い甘みとトロトロのやわらかな果肉の食感が特徴で、味はオレンジに似ているといわれている。外皮が薄く、むくときに薄皮も一緒に むけることがあるようだ。せとかは、2月~3月下旬に旬を迎える。

3. 特徴別のみかんの種類一覧

ジューシーなオレンジタンジェリン
ここではみかんの種類を、特徴別に一覧で見ていこう。

大きなみかんの種類

まずは大きなみかんの種類を一覧にしてみた。
・晩白柚(ばんぺいゆ)
重量は1.5~2.5kg。糖度が12度前後で、酸味も穏やか。舌に残る嫌な苦みも、ほとんど感じない。皮が非常に厚い。1粒1粒、シャキシャキとした歯ごたえがある。
・紅まどか
重量は0.7~1.5kg。果実の大きさのわりに果肉が小さく、果肉は薄くピンクがかっている。糖度が高く、苦みは控えめ。
・土佐文旦
重量は0.3~1kg。糖度は10度前後から12度ほど。ジューシーでみずみずしく甘みと酸味のバランスがよい。ザクザクとした食感。
・水晶文旦
重量は0.3~0.7kg。果肉が水晶のように透き通っている。鮮やかな緑色の見た目に反して、繊細で上品な甘みがある。ほかの文旦類に比べるとジューシー。

甘いみかんの種類

次に、甘いみかんの種類を一覧にまとめた。
・あすみ
糖度は15~17度。独特の芳香があり、味は非常に濃く甘い。皮はややむきにくいが、薄皮は柔らかく種が少ないため食べやすい。
・甘平
糖度は13度以上。シャキッとした食感で、果汁がかなり多くずっしりとしている。外皮も薄皮も非常に薄い。
・紅まどんな
糖度は12~13度。果肉はゼリーのような食感。水分量が多いためジューシー。薄皮が非常に薄い。
・せとか
糖度は12~13度。外皮は非常に薄くなめらかで、薄皮はないに等しいほど薄い。独特な香りと、コク深い甘さがある。柔らかいゼリーのような、とろける舌触り。

4. 産地別のみかんの種類

ミカンの木 青空
国内ではさまざまな地域でみかんが生産されている。ここでは、国内の有名な産地別に、みかんの種類と収穫量を見ていく。

愛媛のみかんの種類

四国の愛媛県が産地の代表的なみかんといえば、温州みかんや伊予間、ポンカンといった種類があげられる。2020年の温州みかんの収穫量は112,500t、2018年の伊予間の収穫量は 26,294t、2017年のポンカンの収穫量は 6,589tだ。

宮崎のみかんの種類

九州の宮崎県が産地の代表的なみかんでは、温州みかんや日向夏といった種類が有名だ。2019年の温州みかんの収穫量は、9,300t、2017年の日向夏の収穫量は、3,122tである。

高知のみかんの種類

四国の高知県が産地の代表的なみかんの種類は文旦や日向夏などの種類だ。2018年の文旦の収穫量は、10,934t、2018年の日向夏の収穫量は、2,373tとなっている。

結論

みかんの種類はとにかく豊富だ。一口にみかんと呼ばれていても、品種によって食感や味の特徴はさまざま。みかんの特徴は、見た目ではなかなかわかりにくいため、事前に好きそうなみかんをピックアップしておくとよいかもしれない。また、いろいろな種類のみかんを食べ比べて、楽しみながら自分のお気に入りを見つけるのもよいだろう。
(参考文献)
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  • 更新日:

    2022年1月11日

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