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ゴルビー

悟紅玉(旧ゴルビー)とは?希少なぶどうを手に入れる方法を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2022年9月 4日

次々と新しい品種が開発されるフルーツ。その中でもぶどうは甘みや酸味などの特徴を活かした高級品種が多い。赤い実が特徴のゴルビーもそのひとつである。2020年にゴルビーという品種は悟紅玉と改名したが、現在もゴルビーの名で覚えている人が多いかもしれない。本記事ではぶどうのゴルビーについて紹介する。

  

1. 悟紅玉(ゴルビー)とはどんなぶどう?

ゴルビー
ゴルビーという不思議な響きを持つぶどうの名の由来は、このぶどうが初めて実をつけた1988年当時のソ連国家元首のゴルバチョフにある。政治的手腕に優れた彼の勢いを新品種のぶどうに与えたかったのかもしれない。皮の色が赤色を帯びて大きな粒を持つのがゴルビーの特徴である。山梨県の育種家が行った交配によって登場した高級品種なのである。

希少性が高いぶどう

ゴルビーは赤みがかった皮を持つ大きな粒のぶどうである。1988年に結実して以降、生産量は多くなく旬の時期も短いため、希少性の高さでよく知られている。ほどよい歯ごたえのよさ、芳醇な甘さを特徴とするゴルビーは、知る人ぞ知る高級品種といえるかもしれない。

ゴルビーから悟紅玉に改名

1988年に誕生以降、ゴルビーという名で親しまれてきた同品種、2020年に悟紅玉(ごこうぎょく)という名に登録名称が変更された。ゴルビーという名は前述したとおり、結実年である1988年当時のソ連大統領の名を冠したものであった。いずれにしても高級品種の名に恥じない堂々たる名であるが、現在もゴルビーという名のほうが通りのよいことも多い。

2. 悟紅玉(ゴルビー)を手に入れるために

ゴルビー
一般的にあまり知られていない希少性の高いぶどうゴルビー。美味しいゴルビーを確実に入手するために、主な産地や旬について詳細を見てみよう。

主な産地

ゴルビーは山梨県の育種家によって生まれた品種であり、現在も主な産地は山梨県である。昼と夜の寒暖の差や降水量など、ゴルビーの栽培条件が山梨県に適していることが理由に挙げられる。そのほか、愛知県や山形県でも栽培されている。

旬の時期

ゴルビーが希少である理由の一つに旬の短さがあげられる。ゴルビーの旬は8月下旬からはじまり2週間ほどで終わる。生産量の少なさに加えてこの短い旬は、ゴルビーファンにとっては見逃せない入手のチャンスとなる。

ひと房の値段相場

粒の大きさ、豊かな甘さなどから文句なしの高級品種といえるゴルビー。お値段はどのくらいになるのだろうか。その年の収穫状況や大きさなどから相場も変化するが、1房あたりの値段は4000円前後であることが多い。価格からみても立派な高級品種といえるだろう。最寄りのスーパーや果物店では見つけることは難しいゴルビー、通販で上手に購入したいものである。

3. 悟紅玉(ゴルビー)の選び方

シャインマスカット・ゴルビー・ピオーネ
旬が短く値段も高価なゴルビーは的確に選んでその最大限の美味しさを賞味したいものだ。ゴルビーを選ぶ際にハズレのない選び方について説明する。

鮮度の良さを見分ける方法

鮮度のよいゴルビーを選ぶためには、ぶどうの粒に張りがあることをまず確認しよう。また枝の部分も枯れずにみずみずしさを保っているのが理想である。大きめの粒には甘さのシンボルである白い粉状のもの、ブルームが付着していることが望ましい。ゴルビーの特徴である赤色の皮にも艶があるものを選ぶのが基本である。

4. 悟紅玉(ゴルビー)の食べ方

ゴルビー
大きな粒の芳醇な甘さが幸福感を感じさせてくれるゴルビー。さらに美味しく食べるためにはどんな工夫をすればいいだろうか。ゴルビーの食べ方についていくつかのアイデアを紹介する。

少しだけ冷やす

ゴルビーを食べる際には、食べる直前に洗うのが基本である。こうすることで皮に付着している粉によって乾燥を免れるためである。またゴルビーの甘さを最大限に体感するためには、冷蔵庫で冷やしすぎないのもコツである。10℃前後を基準にして冷やしすぎない工夫をしてみよう。

皮を剥いて食べる

ゴルビーの数少ない欠点のひとつが、皮と実がはがしにくい点である。デラウェアのように口の中に入れてから皮と果実をはがそうとしても、皮が厚めであるため不可能なことが多い。近年出回るぶどうには皮ごと食べられるタイプもあるが、ゴルビーはこのかぎりではない。口の中にゴルビーの粒を入れる前に、指先でしっかりと皮を除去して食べるのが最も美味しく食べられる方法なのである。種はないため皮さえ処理してしまえば、あとは切って食べることも可能である。

5. 悟紅玉(ゴルビー)の保存方法

バスケットに入ったブドウ
糖度が高いだけにゴルビーは上手に保存をして最後まで美味しく食べきりたい。ゴルビーの美味しさや形を損なわないための正しい保存方法をみてみよう。

涼しい場所で保存

ゴルビーを保存する場合は、水洗いはしないまま1房ずつ新聞紙にくるんでおこう。白いブルームを残すことで、乾燥を避けることができるためである。日光が直接あたらない通気性のよい場所に保管するのが基本である。

冷蔵庫で保存

ゴルビーが美味しくなる時期はまだまだ残暑が厳しい。そのため冷蔵庫で保管するのが無難である。房のまま冷蔵した場合は5日以内に食べるのが理想的である。さらに長く保存したい場合には、軸をわずかに残して1粒ずつ切り離して保存してみよう。保存袋に入れたゴルビーの粒は、1週間ほど冷蔵庫で保管できる。

冷凍庫で保存

粒の大きいぶどうのメリットは冷凍保存ができる点である。大粒のゴルビーは冷凍にしシャーベットのようにして食べれば、それだけで高級スイーツの趣になる。1粒ずつ房から切り離して、専用の袋に入れて冷凍するようにしよう。冷凍したゴルビーは最大で1か月ほど保存できる。

結論

生産量が多くなく旬の時期も短いため、その美味にもかかわらず知名度が高いとはいえないゴルビー。開発時のソ連大統領の名前にあやかって命名されたぶどうである。赤色が美しい大粒のぶどうは、開発された山梨県が主な産地となっている。入手が難しい高級品種であるが、手に入った場合には正しく保存して最後までその甘味を堪能してほしい。
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  • 公開日:

    2022年1月25日

  • 更新日:

    2022年9月 4日

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