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ザッチェルトルテ

チョコレートケーキが16種類!国別に定番から珍しいケーキまで紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2022年2月13日

数あるケーキの中でも根強い人気を誇るチョコレートケーキ。ケーキ屋に行けば数種類のチョコレートケーキが並んでいる。それだけでも十分のように思うが、世界に目を向けるとさらに多くのチョコレートケーキを見つけることができる。ここでは、チョコレートケーキの種類を国別に紹介する。

  

1. オーストリアのチョコレートケーキの種類

ザッハトルテ
最初に紹介するのはオーストリアのチョコレートケーキだ。オーストリアといえば首都のウィーンが音楽の都として知られているが、実は日本でも定番人気を誇るチョコレートケーキ誕生の地となっている。

ザッハトルテ

オーストリア生まれのチョコレートケーキといえば、ザッハトルテが挙げられる。オーストリアの首都ウィーンで誕生し、チョコレートケーキ好きはもちろん、そうでない人も1度は耳にしたことがある有名なケーキだ。チョコレートケーキの種類は非常に多く混同しがちだが、実はザッハトルテにはチョコレートが使われている以外に大きな特徴がある。それがアプリコットジャムの存在だ。チョコレートを使ったスポンジにアプリコットジャムを塗る、または挟み、さらに上からチョコレートでコーティングして作られる。濃厚なチョコレートの味わいの中でアプリコットジャムの甘酸っぱさがアクセントとして効いている。

2. フランスのチョコレートケーキの種類

チョコレートケーキ
次に紹介するのはフランスのチョコレートケーキだ。フランスといえばスイーツが有名な国で、チョコレートケーキだけでも多くの種類がある。すべての種類を紹介したいところだが、ここでは4種類に絞って紹介する。定番のチョコレートケーキだけでなく、日本ではあまり知られていない隠れたチョコレートケーキにも要注目だ。

オペラ

オペラはフランスを代表するチョコレートケーキの1種類だ。ビスキュイ(生地)とクリーム、チョコレートを何層にも重ねて作るケーキで、断面が美しいのが特徴だ。ちなみに、オペラと聞いてフランスの有名な劇場、オペラ座を思い浮かべる人も多いだろう。実は、ケーキのオペラはオペラ座がモデルとなって作られたといわれている。そのため、荘厳な雰囲気も感じられる。生地とクリームにコーヒーが入っているのが特徴で、濃厚なチョコレートの味わいとコーヒーのほろ苦さの両方を楽しめる。甘いだけではもの足りないという大人向けのケーキだ。

ビュッシュ・ド・ノエル

ビュッシュ・ド・ノエルはクリスマスによく食べられるケーキだ。クリスマスはホールケーキにするか、ビュッシュ・ド・ノエルにするかで迷う人も多いだろう。ビュッシュ・ド・ノエルの単語をそれぞれ日本語に直訳するとビュッシュは薪、ノエルはクリスマスという意味になる。つまり、クリスマスの薪という意味になり、フランスではクリスマス定番のケーキとなっている。チョコレート(ココア)生地のロールケーキをそのまま薪に見立て、チョコレートクリームで表面をコーティング、デザインすればビュッシュ・ド・ノエルの完成だが、店によってデザインが違うため、見ているだけで楽しい。

フォンダン・オ・ショコラ

フランスのチョコレートケーキで忘れてはならないのがフォンダン・オ・ショコラだ。日本ではフォンダンショコラと呼ばれることも多い。名前を分解するとフォンダンは溶ける、ショコラはチョコレートという意味になり、直訳すると溶けるチョコレートとなる。その名の通り、フォンダンショコラの生地にフォークを入れると中からチョコレートソースがトロリと流れ出てくる。ポイントは生地の中心にガナッシュを入れること。そうすることで、周りの生地が香ばしく焼けても、ガナッシュまで火が通らず溶けた状態を維持できる。フォンダン・オ・ショコラはカップサイズで作られることが多く、ちょっとしたご褒美にぴったりのケーキだ。

レーヌ・ド・サバ

上記3つのケーキに比べると知名度が低く、ケーキ屋でもなかなか見かけることがないレーヌ・ド・サバ。日本語に直訳すると「シバの女王」という意味になる。シバの女王は旧約聖書に出てくる人物で、ケーキのキレイな焼き色が女王を連想させることからこの名がついたとされる。アーモンドプードルが入っているのが特徴で、濃厚なチョコレートの味わいとアーモンドの香りが楽しめる。店で見かけた際はぜひ購入してみよう。

3. ドイツのチョコレートケーキの種類

シュヴァルツヴァルダーキルシュトルテ
ドイツにも美味しいスイーツが多くあるが、チョコレートケーキの印象は薄い。しかし、日本では知られていないだけで、実は美味しいチョコレートケーキがドイツにもある。ここでは要注目のチョコレートケーキを2種類紹介する。

シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ

名前が長く、思わず噛んでしまいそうな名前のチョコレートケーキだが、日本語に直訳すると「黒い森のさくらんぼケーキ」という可愛らしい名前になる。シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテはドイツ生まれだが、実はフランスでは「フォレノワール」という別の名前で呼ばれており、日本でもこちらの名前のほうで呼ばれることが多い。チョコレートのスポンジ生地の間にキルシュ(さくらんぼの蒸留酒)に漬けたさくらんぼを挟んでいるのが特徴だ。スポンジ生地とさくらんぼ、クリームを何層にも重ね、表面を生クリームで覆ってしまえば完成だ。断面から覗く赤いさくらんぼが見た目のアクセントにもなっており、名前よりも可愛らしい印象を受けるケーキだ。

レーリュッケン

レーリュッケンも日本ではあまり聞き馴染みのないチョコレートケーキだ。レーリュッケンという名前を日本語にすると「鹿の背中」という意味になる。鹿の背中と聞いてもピンと来ないかもしれないが、ケーキを見てみると茶色い生地にアーモンドが斑点のように見える。アーモンドプードルを使用した生地を覆うようにココアを使った生地が重なっており、キレイなコントラストを楽しめる。チョコレートケーキもアーモンドも大好物という人にはおすすめのケーキだ。

4. アメリカのチョコレートケーキの種類

ブラウニー
海外のチョコレートケーキといえば、ついついヨーロッパばかりに思いを馳せてしまうがアメリカも忘れてはならない。新しいスイーツの発信地にもなっているアメリカでは、多くの種類のチョコレートケーキが誕生している。日本でも馴染みのあるチョコレートケーキもあるが、ここでは意外と知られていないチョコレートケーキの種類についても紹介する。アメリカならではのネーミングも楽しめるケーキばかりなので、意外性を求めている人は必見だ。

ブラウニー

アメリカ生まれのブラウニーは日本でもよく食べられているチョコレートケーキだ。ケーキといえば丸く焼くイメージが強いが、ブラウニーは四角くかつ平たく焼くのが特徴だ。ケーキというよりも焼き菓子に近いが、材料を混ぜて焼くだけという手軽さが嬉しい。また、ナッツやチョコチップなどを入れることで、変化を楽しめるのもブラウニーの魅力だ。ちなみに、チョコレートを使わずに作ったブラウニーは「ブロンディ」と呼ばれ、違うケーキとなっている。

デビルズフードケーキ

デビルという名前が印象的なデビルズフードケーキだが、その由来は生地にもクリームにもチョコレートがたっぷりと使われており、悪魔的な誘惑をされてしまうケーキだからといわれている。アメリカの家庭ではよく作られる人気のケーキだ。チョコレートが入ったスポンジに、チョコレートがたっぷり入った生クリーム、当然スポンジの間に挟むクリームにもチョコレートがたっぷり。そのため、チョコレート好きは大満足できる。ちなみに、スポンジの表面に塗るチョコレートクリームは厚みたっぷりに塗るのがポイントだ。

ジャーマンケーキ

ジャーマンと聞くとドイツを思い浮かべてしまうが、サミュエル・ジャーマンという人が作ったことが名前の由来となっている。ジャーマンケーキの最大の特徴はココナッツフィリングが塗られていること。濃厚なチョコレート生地の間に生クリームを挟んで2層にし、仕上げにココナッツフィリングを塗ればジャーマンケーキの完成だ。ココナッツのシャリシャリした食感と甘みがほかのチョコレートケーキにはない味わいを生み出している。ちなみに、アメリカでは6月11日はジャーマンケーキの日となっており、アメリカ人にとってはなくてはならない存在となっているのが分かる。

クレイジーケーキ

クレイジーケーキは第二次世界大戦中に誕生したといわれている。物資が不足していた時代に誕生したこともあり、卵やバター、牛乳を使わずに作ることができるのが最大の特徴だ。また、作り方もシンプルで、小麦粉と砂糖、ココアなどを混ぜて焼くだけだ。材料がシンプルなので、家でも作りやすく素朴な味わいを楽しめる。

マッドパイ

マッドパイはミシシッピマッドパイと呼ばれることが多い。パイという名前がついているが、チョコレートがたっぷり使われているためチョコレートケーキの1種類といっても遜色ない。タルト生地にはココアを入れ、タルトの上にのせるスポンジ生地にはチョコレートをたっぷりと入れる。生地もタルトもチョコレート尽くしだが、食感が異なるため意外と変化を楽しみながら食べられる。目先を変えてみたいときにおすすめだ。

バントケーキ

バントケーキはバント型と呼ばれるリング状の型で焼いたケーキで、アメリカの家庭では昔から作られている定番ケーキだ。バント型にはいろいろな形があるため、家によって見た目が異なることもある。焼き上げた生地にバターシロップをしみ込ませれば、しっとりとした食感を楽しめる。バントケーキは必ずしもチョコレートを入れるケーキではないが、しっとりとした生地と濃厚なチョコの味わいのハーモニーは堪らない。見た目がオシャレなので、ちょっとした手土産にも喜ばれる。

5. ハンガリーのチョコレートケーキの種類

ドボシュトルタ
日本ではハンガリー料理自体が珍しく、ハンガリーのチョコレートケーキを知っている人は少ないだろう。しかし、チョコレートケーキの種類を知るならハンガリーは外せない。ハンガリーを代表するチョコレートケーキを知っておこう。

ドボシュトルタ

ハンガリー伝統のチョコレートケーキであるドボシュトルタ。ヨージェフ・ドボシュによって作られ、歴代の皇帝にも愛されてきた由緒あるチョコレートケーキだ。スポンジケーキとチョコクリームを何層にも重ねてあり、断面が非常に美しい。しかし、ドボシュトルタの特徴はそれだけではない。ドボシュトルタ最大の特徴といえば、ケーキの上部にのったキャラメルの生地だ。キャラメルの美しい光沢がケーキをまるで芸術品のようにしている。日本ではあまり見かけないが、見つけた際はぜひ食べてほしい。

6. ブルガリアのチョコレートケーキの種類

チョコレートケーキ
ブルガリアといえばヨーグルトのイメージが強い。そのため、チョコレートケーキの印象は薄い。日本でもあまり見かけることがないブルガリアのケーキだが、チョコレートケーキの種類として知っておいて損はない。

ガラシュケーキ

ガラシュケーキは生地にくるみパウダーが入っているのが特徴だ。スポンジ生地とチョコレートを何層にも重ねてあり、表面はキレイにチョコレートでコーティングされているため、見た目も美しい。濃厚なチョコの味わいだけでなく、くるみの食感と風味も楽しめる。チョコだけでなく、くるみも大好きという人にはおすすめのチョコレートケーキだ。

7. ガトーショコラは日本だけ?

ガトーショコラ
ここまで、さまざまなチョコレートケーキの種類を紹介してきた。しかし、日本でも定番のガトーショコラが紹介されていないことに気付いただろうか。ガトーショコラはフランス語で、日本語にすると「焼いたチョコレート」という意味になる。本来はチョコレートケーキ全般を指す言葉で特定のケーキの種類を指す名前ではなかった。だが、日本ではガトーショコラという種類のケーキとなり、いまやケーキ屋に必ずある人気のチョコレートケーキとなっている。

ガトーショコラ

日本でガトーショコラといえば、外側はサクッと軽く、中は濃厚でしっとりとした食感のケーキを指す。小麦粉や卵、砂糖、チョコレートといった材料を混ぜ合わせてオーブンで焼くだけという手軽さから家でも作られることが多い定番ケーキだ。生地全体にチョコレートが混ざり合っているため、濃厚な味わいを楽しめる。

結論

チョコレートケーキと一口にいっても非常に種類が多く、見た目や味もバラエティーに富んでいる。こうして見ると、日本で食べることができるチョコレートケーキがごく一部であることがよくわかる。海外旅行の際はぜひ、チョコレートケーキ巡りをしてほしい。ここで紹介したケーキ以外との出会いも楽しめるはずだ。
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  • 更新日:

    2022年2月13日

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